10月30日千葉ジェッツvs.アルバルク東京の記者会見

2016年10月30日、船橋アリーナで行われた千葉ジェッツとアルバルク東京の一戦で両リーム合わせて11人の選手(千葉ジェッツはヒルトン・アームストロング、西村文男、荒尾岳、原修太、タイラー・ストーン、伊藤俊亮選手。アルバルク東京のトロイ・ギレンウォーター、二ノ宮康平、松井啓十郎、アンドリュー・ネイミック、田村大輔選手)が退場処分となった。
経緯については他誌にゆずるとして、公式に行われた会見(個別会見を除く)を可能な限り全文に近い形で掲載することとした。
会見はアルバルク東京の伊藤ヘッドコーチ、千葉ジェッツの大野ヘッドコーチ、富樫選手。また、この試合のゲームディレクター(競技委員)から経緯についても発表があったことを付記する。

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伊藤拓摩ヘッドコーチ

-今日の試合を振り返って
今日来ていただいた3305人の方々と映像をご覧いただいた方々に申し訳気持ちでいっぱいです。
なぜこのような(両チームあわせて退場処分者11人)事になってしまったのかリーグが追求する必要があると思います。ビデオなどで映像を見ていると、傾向として(ジャッジに対して)選手、コーチもイライラしているところがあると思います。こういうことが起きるのではないかと思っていた矢先に起きたと思います。
皆さんに(コンテンツとして)良いもの、喜んでもらえるものを提供できるので、リーグとして何故こういうことが起きたのかを検証しなければならないと思います。
バスケ(の内容について)聞かれていますが、そちら(今日の出来事が起きた原因)の方が気になります。
ただ、残ったメンバー、うち選手も千葉の選手も来場の方に一生懸命プレイしましたし、戦うハートを見せてくれたと思います。

-残ったメンバーにどのような指示をしたのか
注意力が散漫にならないよう、どうやって集中されるかに注意しました。

-その指示は浸透したか
残ったメンバーは集中していたと思います。いつも選手たちに言っているのは、何が起きようとも集中力を切らす理由にはならないと。ジャッジが自分の思うとおりにいかなかったり、味方から良いパスが来ないことであったり、相手がただただすごいプレイをすることだったり、そういう『カオス(混乱)』が起きたときに、それで集中力を切らす必要はないし、集中力を切らす理由にもならないです。
と言っていましたが、今日まさかこのようなカオスが起こるとは思ってもいませんでした。
選手全員にも残ったメンバーはしっかりと集中して戦ったと言うことができると思います。
今はどんなことも教材にして(学んで)いかなければならいです。

-その中でギャレット選手は35得点でしたが
彼は(カオスの中でも)楽しんでいました。頼もしかったです。集中もしていましたし、彼が良いシュートを決めていたというのもありますが、ディフェンスのインテンシティ(激しさ)が落ちなかったです。ベターショットしているのはグッドディフェンスしていたからだと思います。

-昨日の試合からその傾向があったのか
昨日の試合に限らず、シーズンを通して外国人選手、アームストロング、ストーン選手、うちの二人(ギレンウォーター、ギャレット選手)は日本(のジャッジ)に慣れていないので、イライラはたまるものだと思います。

-コミュニケーション不足もあるのか
自分のチームの事しか言えませんが、こういうプレイでは笛を吹かれ、こういうプレイでは吹かれない(と言っています)。吹ける審判もいれば、吹けない審判もいます。日本の今の現状として試合数も増え、審判の数も増えました。初めてプロレベルで吹く審判もいるという説明は(選手には)しました。
とはいえ、選手は試合で熱くなることもありますし、私も昨シーズンテクニカルファールを3回吹かれていて、今シーズンのリミットは3回と決めていましたが、もう(3回)吹かれましたので、気をつけていく必要があると思います。

-退場者が出たことで次節の戦い方は気になるのか
ルールですから仕方ないことではありますが、映像を見れば分かるように、選手たちは(小競り合いを)『止め』に入りました。ギレンウォーターもネイミックもアームストロング選手を止めに止めにはいったと言っていました。それ(静止させること)も分かりますし、ルール(コートに入ってはいけないこと)も分かります。
ただ、このアリーナの中でアームストロング選手(のような体格の選手)を止められるのはあの二人(ギレンウォーターとネイミック)しかいないです。

(次は大野ヘッドコーチの会見)

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