アイシン、柏木真介選手帯広で凱旋勝利(81-89)

10月15日北海道帯広市総合体育館で行われたレバンガ北海道vsアイシンシーホースはアイシン桜木選手がダブルダブル(16得点12リバウンド)達成、古川選手が18得点をあげるなどして、レバンガ北海道にリズムを掴ませないまま、柏木選手の帯広凱旋に華を添えた。

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スコアボード

10月15日(土)15:00

第1Q 第2Q 第3Q 第4Q 合計
レバンガ北海道 18 19 25 19 81
アイシンシーホース 24 24 22 19 89

【スタート】
レバンガ北海道:#1野口 大介、#9折茂 武彦、#11桜井 良太、#50ジュフ 磨々道、#55ジャイ・ルイス
アイシンシーホース:#2朝山 正悟、#3柏木 真介、#24古川 孝敏、#32桜木 ジェイアール、#54アンソニー・リチャードソン

【レフリー】
渡辺 雄吉 / 清水 幹治 / 安西 郷史

【主な個人スタッツ】
レバンガ北海道:ティロ・キレット22得点、ジュフ 磨々道14得点13リバウンド5アシスト、折茂 武彦12得点
アイシンシーホース:古川 孝敏18得点(3Pシュート4/7)、アンソニー・リチャードソン17得点、桜木 ジェイアール16得点12リバウンド

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レバンガ北海道

(共同会見 トーステン・ロイブルHC、折茂武彦選手、ティロ・キレット選手)

―今日は道内での開幕戦でたくさんのファンが訪れましたが、実際試合をしての感想を
ティロ・キレット選手 「2年前にも北海道に居たので、北海道に多くのファンがいることは知っています。多くのファンに来ていただいて感謝しています」
トーステン・ロイブル「ファンと選手が一体となっているのが分かります。ファンは大きな声を出してエキサイティングな試合に盛り上げてくれています。しかしファンが望むようなエキサイティングな試合にすることが出来ませんでした。それはファンのミスではなく、我々チームのミスです。今度はファンにエネルギーを与えるような、そんな試合をしたいと思います」
折茂武彦選手「本当にたくさんのファンに来ていただいたと思います。でも、明日(あす)が問われると思います。今まではこういう形でチームが負けると次の試合も同じようにそのままズルズルと負けてしまっていました。チームは生まれ変わりましたので、明日はきちんとファンに見せたいと思います」

―アイシンの印象は? 大幅に選手が入れ替わった印象だが
折茂武彦選手「昨シーズンは色々な意味で統率が取れていたと思います。今年はそうでもないなという印象です。タレントは一人ひとり素晴らしいと思いますけど、チームとしてはそれほど統率が取れているという印象は持っていません。だからこそ、ディフェンスをしっかりして戦えれば、対等に勝負出来るのではないかと思います」

―昨年と特に何かを変えているところは?
昨年より我々の土台となっているところのディフェンスとリバウンド、あとオフェンスをもう少しスピードアップして効率よく点数を取っていきたい。
ディフェンスは非常に良いです。

―アイシンに追いついた所で、相手に3Pシュート許す場面が多かったと思うが?
トーステン・ロイブルHC「タフなシュートを相手は決めていたと思います。激しくチェックした時、24秒ギリギリの時、身体接触を受けた時、こういった場面でも相手は決めていました。その場面で1本でも2本でもシュートが落ちていれば、ゲームのリズムも変わっていたかもしれません。多くの人が今シーズンのアイシンは日本代表の選手たちが抜けて弱くなったと思われるかもしれませんが、非常に優秀な外国人選手が加入しています。常勝チームなので勝ち癖を持っていますし、勝つメンタリティーを持っています。タレントも豊富です。今までの経験もありますし、リーグで優勝する力を持っています。しかし、良い試合をすればアイシンに勝てるという自信が持てましたし、それは疑いもない事実だと思います。アイシンのような素晴らしいチームに勝つには20分間ではダメで40分間戦わなくてはいけません。明日はもっと良いプレーで試合したいと思います」

―阿部選手の欠場について
トーステン・ロイブルHC「手術も成功し、リハビリ含め2ヶ月くらいで戻って来れるというのは良いニュースです。この場にいないことは残念です。しかしスタートのポイントガードが居ないから勝てない。それを言い訳にはしたくはないと思っています」

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桜井良太選手

―今日の試合を振り返って
ゾーンでいっぱい3Pを決められ過ぎたのと、ローテーションが出来てなくて。
あと、オフェンスもジャイのところに入れたかったんですけど、相手が警戒してなかなか入らなくて、後手後手に回ってペースが掴めない状況でした。

―阿部選手が怪我でいない状況でポイントガードをする時間が増えたり、ポジションが流動的になることについてはどうですか?
まぁ、やっぱり1番は難しいと思いますけど、それを言い訳にしても仕方ないのでとにかくやるだけです。
でも、もうちょっとうまく試合を運べないと今日のようなゲームになってしまうので、明日までにみんなといろいろ話して考えたいと思います。

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アイシンシーホース

鈴木貴美一HC

―今日の試合を振り返って
レバンガが全然どういうチームか、ビデオしか見てなくてわからなかったんですが結構いいですね。
なんか、しっかりバスケットになってて、きちっとやってるから期待が持てるんじゃないですかね。

―どういうところに期待が?
今までは離されると、しょぼんとして諦めるような部分もあったんですけど、最後まで粘ってやってるところがすごく良かったと思うし、インサイドが頑張ってて外だけに頼らない感じでやっているので、良かったという印象を持ちました。

―今日のアイシンの勝因はどのようなところにあったのでしょうか?
我々がゾーンをやられたことに対して、しっかりパスを回して勝負どころで3Pを決めて、ここが大事だ、というポイントでしっかりしたオフェンスとしっかりしたディフェンスができたところだと思います。

―明日の試合に向けてのポイントは?
ケビンが体調が悪いのでそこをみんなでどうかばっていくかなというとこでしょうね。

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柏木真介選手

―地元でプレーしてどうでしたか?
僕が大学を卒業して日立にいた時代に1回地元でプレーさせてもらって以来で、なかなかプレーさせてもらえる機会がないので、素直に嬉しいと思うし、地元でプレーを見せる機会もないので、一生懸命プレーして勝つことで恩返しが出来るのかな、という気持ちでいました。

―アイシン側から大きな応援がありましたね。
いつものアイシンの応援団、プラス地元の昔からお世話になっている人たちが応援にきてくれたのでそこは本当に一生懸命プレーして、っていうことしかないと思ってたんですね。それにプラスして、勝つことで、喜んでもらえたらそれが一番だと思ってたので今日は本当に良かったです。

―柏木選手自身のコンディションはいかがですか?
プレーし始めて2週間も経ってないので今はプレーしながらコンディショニングを上げていこうという段階です。思いっきりプレーをすれば肉離れする可能性もまだあるのでそこを気をつけたいと思います。
あとは焦る時期じゃないので、試合、治療、トレーニング、リハビリ、すべてにおいてゆっくりとしっかり調整していこうと思ってるので、今はまだまだかな、と思っています。