【プレミアム限定】島根が埼玉にアウェーで勝利し、3連勝(66-88)

1月29日(土) さいたま市記念総合体育館で行われた埼玉ブロンコス対島根スサノオマジックの試合は66-88で島根が勝利した。前半は37―38と互角の戦いを見せたが、後半は島根が順調に得点を重ねて勝利をもぎ取った。島根はマイケル・パーカーが35得点15リバウンドのダブルダブル、ジェラル・デービスが10得点14リバウンド11ブロックショットのトリプルダブルと活躍した。
(文/写真=西本 匡吾)

スコアボード

1月29日(土)18:00

第1Q 第2Q 第3Q 第4Q 合計
埼玉ブロンコス 16 21 16 13 66
島根スサノオマジック 20 18 23 27 88

【スタート】
埼玉ブロンコス:#7北向由樹、#11ジェイミ-・ミラー、#21新井靖明、#35ジョン・ハンフリー、#41ジョン・フラワーズ
島根スサノオマジック:#1山本エドワード、#3マイケル・パーカー、#4ジェラル・デービス、#8レジー・ゴルソン、#24仲摩純平

【レフリー】
石榑 芳弘(いしぐれ よしひろ)/加藤 和善(かとう かずよし)/関口 久視(せきぐち ひさし)

【観客者数】
1023人

【主な個人スタッツ】
埼玉ブロンコス:ジョン・ハンフリー18点、ジェイミー・ミラー12点14リバウンド、ジョン・フラワーズ12点9リバウンド
島根スサノオマジック:マイケル・パーカー35点15リバウンド、レジー・ゴルソン16点8アシスト4スティール、ジェラル・デービス12得点14リバウンド11アシスト

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埼玉ブロンコス

■ナタリー・ナカセHC
-試合の総括
先ほどのフロアでも言ったことですが、島根の選手たちがやるべきオフェンスをしっかりとやって、点を獲るべき選手がしっかりと獲りました。残念ながら、後半に足がとまってしまって、しっかり身動きがとれないような状況でした。そこはこれから修正しなければいけない部分なのですが、少なくとも第1から第3クォーターにかけては、凄く良い仕事をしたので、そこは褒めてあげたいと思います。

-ケニー・サターフィールド選手がスターティングから離れていることについて
彼はここ数試合でベンチからスタートにしていますが、その大元の理由は背の高さのマッチアップについて。大きい選手を3人使いたいという希望と相手との対策という部分でです。(今日の試合も)ジョン・ハンフリー選手が向こうの高さとマッチアップしても足りなかったのですが、そういう意味でもケニー選手をベンチスタートという形にしました。

-明日はよりトランジションやアウトサイドが中心の攻撃となるか
そうですね。明日はもちろん、高さに対しての対応はしたいと思います。ただ、うちの今日の4番・5番の選手にはとにかくアタックを続けなさいと。それがうちのゲームプランでしたので、それをきっちりと指示通りに動いてくれたので。相手もブロックショットをしたというのもあるんですけど、ジェラル・デービスのところをアタックするというのが、今日のひとつのプランでもありました。

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島根スノサオマジック

■ジェリコ・パブリセビッチHC
-試合の総括
前半はとても平等な戦いで埼玉も攻撃がとても上手く決まっていました。後半のほうで島根はディフェンスの強度をあげた上、攻撃を確実に決められるようになったので、点差をつけることができて、それをキープしたまま試合が終わりました。ディフェンスのキーマンはジェラル・デービス選手だったんです。(スタッツが)確定ではないですが、それでも10本のブロックショットを決めています。確定版が出れば、それ以上の数字が出るのではないかと思います(※確定版で11本と記録)。ほかの選手も、レジー・ゴルソン、マイケル・パーカー、ヨコ(横尾達泰)・・・みんな良いプレーができたと思います。埼玉は良いチームなので、アウェーで勝てたことはとても嬉しいです。

-埼玉への印象
非常にポテンシャルのあるチームだと思います。ジョン・ハンフリー選手は思いつけばいつでも得点を決められる選手です。サター・フィールド選手も誰に聞いてもクオリティのある選手だと思います。今日の出来以上に間違いなくできると思っています。また、ジェイミー・ミラー選手やジョン・フラワーズ選手も面白い特徴を持っていると思います。2人ともジェラル・デービス選手をなかなか破ることができなかったんですけど、これはリーグでどの選手も共通していることだと思います。自分は寺下選手と北向選手はとても評価しています。新井選手は初めて見たのですが、良い活躍をしていたと思います。アウトサイドの選手たちは島根よりも経験のある選手たちです。

-横尾選手の足の具合について(※1月22日長野戦に欠場)
横尾選手の足も順調に良くなっています。今日の試合は純平選手をスタメンで起用しましたが、横尾選手のシュートが良く入っていたので、そのまま使いました。ただ、純平選手も非常に良い活躍をしてくれたと思います。

-シーズン前半戦を振り返ってのチームの出来について
とても満足しています。去年と比べてチームの1試合の平均得点もあがっていますし、ディフェンスもほぼそのままキープできた状況です。山本エドワード選手をはじめ、とても若い選手が上手く成長して活躍してくれています。(仲摩)純平選手以外は、経験が浅い選手たちですから、新しい選手たちを上手く使えてシーズンの前半を終わらせたことは満足しています。去シーズンの前半が終わった段階よりも、4~5試合多く勝っているので、スコア自体も昨年より良くなっていますね。

-山本エドワード選手、横尾達泰選手への評価
横尾選手の元々の特徴はシュート力が非常に良くて、確実にシュートを決められて、真剣に練習を行えば確実に成長するだろうと思っていました。山本選手については、自分でもここまで成長するとは思ってもいなかったです。プレーメーカーはチームの中で最も難しいポジションであり、(良いプレーメーカーになるには)時間がかかります。山本選手のひとつの特徴は、コーチに要求されたことを素早く理解して、コート上で実現できるということで、それが成長に繋がっているのでしょう。彼の場合は一生懸命の努力を続けてきたんですけど、学習能力という面も非常に良いです。

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■山本エドワード
-シーズンのここまでの出来について
昨年までは石崎選手がいて、今年は色々とチャンスをもらうことができて、それがプレータイムに出ていると思います。

-石崎選手の後というのは難しかったか
最初はもちろんあったんですけど、石崎さんは石崎さんなので。代わりにはなれないですけど、自分ができることを精一杯やろうと。どうしても試合の流れは大事になってくるので、それをどうやって上手くやるのかというのは、ずっと続く課題なので。それはコーチからも言われていて、まだまだ完璧ではないので。

-コンディションの作り方が昨年と大分異なると思うが予想上の負担か
実際に昨年よりプレータイムが多いので、体にくるんですけど・・・そこは、はい(笑)

-明日への抱負
もう一個明日も勝てるように、全力で頑張りたいと思います。

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■横尾達泰
-シーズンのここまでの振り返って
去年1年間石崎とプレーしていて、正直、頼っている部分はあって。今年は石崎がいなくなって、エドが代わりにやってくれているんですけど、その分でも精神的に少しずつ引っ張っていかなければいけないということで、前に前に。もっと攻撃的な面を見せていかないといけないなと思っています。引っ張っていかないといけないので、そこは難しいところなんですけど、努力をしようと思っている部分です。

-メンタルの部分で変化は大きいか
メンタルが強くなったかはわからないですけど、意識は変わったと思います。コーチからはキャッチ&ショットという指示をうけていて。今のチームに足りないのはその部分だから、欧州ではそれが凄くクオリティが高いという指示を受けて、それを(コーチも)望んでいるので。

-プレーし辛いタイプ(チーム)について
インサイドが強いチームはちょっとうちはやりにくいかなと思いますね。大阪とかなんですけど、結構インサイドでファールを貰らわれて、それで得点を獲られて。まだ1回も勝っていないというのもあるんですけど。それが弱いところになってしまっているというか、結果がそう出てしまっているので。多分そこは弱い部分かなと。あとは特にそこまでという部分はないですね。

-明日への抱負
勝てるように頑張ります。