【プレミアム限定】大阪エヴェッサ、横浜ビー・コルセアーズ、HCと選手へのインタビュー(3月3日)

3月3日(土) なみはやドーム サブアリーナで行われた大阪エヴェッサ対横浜ビー・コルセアーズの試合後インタビュー。大阪はライアン・ブラックウェルHC、リン・ワシントン選手、田村大輔選手、横浜はレジー・ゲーリーHC、山田謙治選手です。
(写真/文=金澤 朱志)

大阪エヴェッサ

ライアン・ブラックウェルHC
―今日の試合の総括
試合を通して横浜さんが激しいプレッシャーをかけてアグレッシブに戦ってきた。過去負けてきた試合のテープを見てきた中で、フィジカルにアグレッシブに戦ってくる相手に対して負けてきたことはわかっていて、それに対して受け身にならず立ち向かって戦っていかないといけないというのがわかっていた状況の中で今日やられてしまった。そこが何が原因なのか、プレーというところももちろんそうなんですが、気持ちの部分で、小さなこともかもしれませんがそれぞれみんながゲームに集中しきれていないとか他のことに気を取られているなどいろんなことがあると思いますが、気持ちの部分で後手に回ってプレーに響いてしまった。

試合に負けるということは(試合を)やっていれば起こることなので気にしていない。試合の入り方であったり気持ち、(試合に)臨む態度のほうがすごく気になっていて、1Qの入り方がすごく暗い雰囲気で入っていって、一時期盛り返した3Qは非常にアグレッシブでエナジーのあふれる気迫あるプレーができたと思います。あれを1Qの最初からやっていかないといけない。我々を負かしてきたチーム、沖縄さんや浜松さん含めてそういった姿勢で1Qの頭から向かってきた。我々もやっていかないと今後非常に難しいと思います。

―浜松戦の連敗を引きずった感じはありますか?
3連敗は以前もありましたし、(シーズン中には)起こりうることだと思います。連敗を引きずることは無いんですけども、あとはここからいかに負けから何かを学んで生かしていくのか、答えを見つけるか、またそれを教訓として明日からやっていくかを試されると思いますので、明日いかにして試合の臨む態度であったりを修正していけるかがポイントになってくると思います。

―集中しきれていない、試合に臨む態度になっていないことはなぜ起こりうるのでしょうか?
チームに問題があるとかではないのですが負けてる時というのはそういうふうになってしまう。特に浜松に負けたのが精神的な部分があると思うので、それをいかに変えていくか選手自身も含めて変えていくべきポイント。理由があってというよりも気持ちの切り替えですね。

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田村大輔選手
―チームは3連敗ということになりましたが今の状況はどうですか?
外国人選手が2人入れ替わってこれからちょっとずつ良くなっていくと思うので前向きに考えています。

―チームにエナジーがなく先週の負けを引きずったような試合の入り方でしたが?
そういう感じはありましたね。明日も試合があるのでそこは修正して切り替えてやっていかないと思います。

―過去のbjリーグのシーズンをみても勝率1位のチームが結果を出しているわけですが、これから沖縄よりも上に行くためには何が必要ですか?
日頃の練習からプレーオフや最後に優勝するっていうことをしっかり意識して練習をしていかないとダメですし、レギュラーシーズンでも良い戦い方をしないとプレーオフで勝てないと思うので、その辺をもっともっと細かく詰めていかないといけないところ。

―細かく詰めるというのはオフェンスのルールであったりそういうところでしょうか?
オフェンスに関してはボールが回っている時にかんしては良いバスケットが出来ていると思う。足が止まっている時はボールも止まってしまっている。全員でボールをシェアするということと、ディフェンスももっとアグレッシブに、攻めのディフェンスをしていかないといけないと思います。

―3Q終盤からそういう面が出てきていたと思いますが、あれを続けるということですか?
前半の入り方が悪かったので。後半のようなバスケットが出来たらゲーム展開が違っただろうと思います。

―3連覇の時と比べて現在のチーム状況はどうでしょうか?
3連覇の時は各自が意識も高かったですし練習に取り組む姿勢も高かったですし。もっと良い練習をしていかないと良い試合は出来ないと思う。日頃の練習から集中力持ってやっていかないといけないと思います。

―練習の質が落ちているわけではないですか?
そんなことは無いです。外国人の選手が入れ替わってこれからもっとコミュニケーションを取っていったり、バスケットの中でのコミュニケーションを取って行ったらもっと良いバスケットが出来てくると思うので、そこは前向きに考えてやっています。

―これだけのタレントが揃っていて得点が伸びないですが。
今日はシュートの確率が悪かったですし相手がゾーンだったというのもありますし、大事なところでミスが続いたり、決めないといけないシュートを決めれなかったりとかそういう点ですよね。そこも練習から修正しないとダメだと思います。

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リン・ワシントン選手
―チームが3連敗になりましたが今日の試合はどうでしたか?
(「ひどいです」と前置きした後で)今日は両チームがハードにプレーしました。

―大分戦で連敗された後でお話を聞いた時、いろんな問題があると仰ってましたが問題というのは少しずつ解決はしているのでしょうか?
わからないです。選手が変わる以前もスコア出来なかった。今回人が変わってもスコア出来なかった。

―気持ちの問題ですか?
気持ちの問題が一番だと思います。システムに関しても関係があるかもしれない。天日さんがコーチの時はすごく話していたので、みんなが同じ土俵で同じページにいたのでそれが伝わりやすかったのがあるかもしれない。

―ホームで9勝8敗。アウェイでは勝ってますが違いはありますか?
良く見せたいというのがあるのだと思います。

―沖縄より強いチームになるためには?
長いこと一緒にやっているマクヘンリー、ジェフがいてチームケミストリーという点ではかなり出来上がっている。そこに昨年からパルマーが加わっていてチームとして熟成してきている。我々も良いタレントは揃っているけど、とどのつまりは気持ちの問題。気持ちで勝つぞっていうところがないとなかなか前に進めない。

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横浜ビー・コルセアーズ

レジー・ゲーリーHC
―今日の試合の総括
大きなアウェイでの勝利です。エナジーと遂行力が良かったと思います。明日はもっとそれをやっていかないといけない。

―大阪のディフェンスについての印象は?
フィジカルでした。(大阪のディフェンスに対して)冷静でいれてシュートを作れて決めることが出来ました。

―大阪の強いところ、弱いところ、どういうふうに分析されてきましたか?
正直自分たちがどういうプレーをするのかというところの意識のほうが高かったです。大阪にはもちろんリン・ワシントン、青木康平、マイク・ベルといったbjリーグでいろんな経験がある豊富な選手が揃っているので、ディフェンスで正しい時に正しい場所にいなきゃ、という意識をもたせました。

―今日の修正点は?
テープを見ないとわかりませんが、まず思いつくことはファールせずにディフェンスすること。向こうの得点の3分の1はフリースローから来ているので、明日どういう作戦のディフェンスをするにしてもファールせずに実行しなければならないです。

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山田謙治選手
―この2連戦に向けてどういうふうにチームを作ってこられましたか?
西の試合が10試合続くということで今回が7・8戦目になるんですけど、結果として1勝1敗もしくは2敗している中で、西のチームは能力的なところも含めてどこも良いチームなので気負いせずにしっかりやっていくイメージで。やっぱりエナジーを持ってやっていくことをコーチから言われているので今日は選手一人ひとりが今日は表現出来たのでこういう結果が出たのかなと思ってます。

―大阪のディフェンスについてはどう感じられましたか?
リーグの中で一番失点が少ないチームなので今日の点数を見てもロースコアなゲームでした。うちのディフェンスもコーチから自信を持てと強く言われているところなので、僕らはそこをしっかりと表現する。

―チームが勝率5割ラインが続いてる要因は何でしょうか?
いつも指摘をされているのは相手よりエナジーが無いということ。僕達自身エナジーを持ってなくて試合に臨んでいるわけではないんですけど、相手のほうがよりエナジーがあったりというところだったりシュート確率の問題ももちろんあるんですけど、そういうところでなかなか連勝しきれない。このリーグで2連勝するのはやっぱりすごい難しいことだと思います。