4月22日(日)アオーレ長岡で開催されたbjリーグ、新潟アルビレックスBBvs滋賀レイクスターズ、試合後のインタビュー。(文=荒木ユタカ)
序盤は前日同様の接戦となるが、第2Qに小松の4本の3ポイント、第3Qには佐藤公威の3ポイント2本を含む10得点と新潟のアウトサイドがよく決まり、第3Q終了時点で19点のリード。滋賀も激しい追い上げを見せ、ニクソンの4本の3ポイントなどでファウルゲームまで持ち込むが、新潟が91-83で逃げ切り勝利を飾った。
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滋賀レイクスターズ
-今日の試合の総括について
タフゲームでした。
新潟チームのシュートが好調で終始止められませんでしたけれども、自分たちの選手も最後まで戦い続けてくれて、これが良い兆しだなと思いました。
次に向けて集中して練習に臨みたいと思います。
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新潟アルビレックスBB
-今日の試合の総括について
昨日の試合後に話した通り、クロスゲームの中でのFTはとても重要になってきます。その中でしっかりFTを決め切れたことは、昨日の試合と比べた時に、今日の勝因の一つだと思います。もちろんクロスゲームになる前のFTもすごく大事なので、どんな状況でも決めることが大事だと思います。
今日の試合の中では、いくつかキーとなる場面でルーズボールを取れたことが勝因の一つだったと思います。小松選手と公威選手、この2人がアグレッシブにシュートを打ち続けてくれたことが良かったと思います。
インサイドを攻めようというのが我々の狙いだったのですが、インサイドの選手達がいい判断をしてくれて、外のガード陣が動き続けてオープンになり、インサイドからアウトサイドへのパスでキャッチアンドシュートを打つ・・・と、いいシュートを打ち続けることが出来ました。小松選手、公威選手が素晴らしいプレーをしてくれたこと、これを誇りに思いますし、本当に嬉しく思っています。
昨日は終盤にゴメス選手にやられてしまい、今日もスコアされたんですけど、昨日ほどはやらせませんでした。ゴメス選手を止めなければいけないという話を試合前からずっと言ってたのですが、ディフェンスでいい仕事をしてくれたと思います。
ニクソン選手に関しては、4Qまではしっかり抑えていたと思います。20点リードして、滋賀が何も失うものが無いという状況になった時に、ニクソン選手に何本もシュートを決められましたが、守っていたベネット選手は、手を顔の前に出してしっかりとチャレンジショットしていました。すごく難しいショットを決められましたが、向こうにすれば3ポイントしかない状況ですから、ある程度は仕方ない部分かなと思います。ベネット選手のディフェンスが悪かったとは決して思っていません。
何よりも今日はこの勝利が必要だったので、勝てたという結果にはすごく嬉しく思いますし、あと2試合、埼玉戦でしっかり勝ってホームでプレイオフを戦う、そして勝ち進むということを目指して戦っていきます。
-小松選手は最近、第4Qで使われる場面が増えていますが、どのようなプレーを期待していますか(新聞)
小松選手がやるべきことをやっている時は4Qでも引っ張りますし、しっかりボールの無いところで動いて、オープンのショットを決めきるというのが彼に求められている仕事です。
ディフェンスに関しては、今日も実際には彼に限らず何人かの選手にいくつかミスがあったんですけど、シーズンを通してディフェンスも向上してきていますし、パワーポジションやスタンスを取るということ、こういった点についてすごく成長してきているので、ディフェンスに関しても信頼して4Qに送り出せるようになっています。練習でも一生懸命プレーしていて、シーズンを通してとても成長している選手のひとりです。
-今日は第4Qの時点で約20点差のリードを付けて、試合が終われば8点差でした。昨日は9点のリードで後半に入り、試合には敗れてしまいました。ここはどのように修正していきますか(雑誌)
練習あるのみですね。ゲームの最後の状況で、チームとして何をするのかということを今一度明確にすること、チームがひとつになってやるべきことを遂行することが必要ですから、ゲームの最後の状況を想定して(練習に)取り組んでいくこと、練習するしか無いと思っています。
-シーズン終盤にウェスト上位の4チームと対戦し、3勝5敗という成績でした。プレイオフになれば3戦で2勝するという戦い方が必要になりますが、ここでの戦い方はHCの中に見えてきていますか(バスナビ)
福岡戦に関しては2試合負けてしまいましたが、両方とも僅差の試合で、最後に自分達が勝つ可能性がある状況にあったと思います。本当にあと少しだと思うので、そのような状況の中で、しっかりとやるべきことを遂行しきれるかどうか。チームとしてのルールを守れるかどうか。そこが今我々に求められていることだと思います。
福岡戦も含めて、普段我々が想定しているのは、その通りに行っていると思います。プロセスはしっかりあるので、あとはしっかりと遂行しきれるかどうか。その為にはやるべきことを継続してやっていくこと、そしてやるべき事を共通認識としてみんなでしっかり明確化すること、これが必要になってきます。試合の中でそれが出来ていない時間帯が2、3分あると、崩れてしまう。その2、3分を無くすために、やるべき事を明確にして、ルールを守り続ける。これを40分間やり続けるということを、プレイオフに向けてしっかりと準備していきたいと思います。それがしっかりと出来れば、自分達を勝つための十分な状況に置くことが出来ると思っています。
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-試合後にハッピーバースデーを歌われたことについては(雑誌)
※公威選手は翌4/23が28才の誕生日でした。
いい思い出、苦い思い出ですね(笑)。
-今日はシュートがよく決まりましたが、意識していたことは(雑誌)
正直、昨日はすごく悔しかったんで。もちろん毎試合同じで、気合い入れて集中していくのは当然なんですけど、昨日の関してはすごく悔しい終わり方で、チームも負けたという状況で。
昨日の夜は本っ当に悔しかったんです。自分が情けなくなってくるというか、何も出来なかったし。そういう気持ちを、今日のエネルギーに変えることができたかなと思います。
-今日のゲームの初得点が公威選手で、思わずガッツポーズが出ましたね(新聞)
やはり1本目が入ると、自分の中で乗れるというのが分かってますし、1本目の重要さというのは、ここ最近の試合で再認識してきています。やはり(ゲームの)入り方というのは、インサイドであれアウトサイドであれ、しっかり考えていかなければいけないと思います。
-ミドルレンジのシュートがよく決まりましたが、自身のシュートタッチは(雑誌)
悪くないです。練習している通りのシュートでしたし。3ポイントに関しては、気持よく打てるというか。ここ最近悩んでいることが、自分の中でクリアになりつつある気がしています。3ポイントに関しては、シュートチャンスがあったので打つことが出来ました。2ポイントに関しては、ピックアンドロールで崩していけるところもあったので、思い切って打ちました。
-3Qだけで10得点でしたが、意識したことはありますか(新聞)
3Qで勢いをつけて、4Qで乗れないというパターンが多かったので、個人としてもチームとしても、3Qに集中していくという事は出来たと思います。とにかくアグレッシブに行った結果なのかなと思います。
-先週、この長岡でのシリーズは「力み過ぎないこと」と話していましたが、実際に2試合やってみてどうでしたか(バスナビ)
昨日の最初の何分かは、やはり気合が入ってしまって・・・あんな結果になってしまったんですけど。やはりシュートが1本決まると気持ちが全然違うので。その意味では、いつも通りアグレッシブな気持ちで行けました。ただ、感触としてはすごくやりやすいというか、楽しかったです。ブースターさんとの距離が近いので、やっていてすごく声も聞こえました。
-これまで様々な会場でやってきて、自分のプレーでブースターを沸かせるという意味で、今回の会場ほどプレーして嬉しかったコートは無いのではないでしょうか(バスナビ)
そうですね、それがやはり選手冥利に尽きると言うか。地元でプレー出来るというアドバンテージもあるので、本当に幸せなことだと思います。昨日のようなプレーをしていたらまだまだだと自分で感じているので、もっと成長しなければいけないと感じています。もっと練習して、まだまだ自分も成長できると思っているので、もっと多くの歓声を浴びれるように頑張りたいと思います。
-昨日悪かったというのは(雑誌)
言い方が悪いと語弊を生じてしまうのですが、レフリーに対してすごくフラストレーションを溜めてしまったんです。インサイドアタックしていたんですけど、吹いてもらえなかったり。自分がトライした結果、目標が達成出来なかったという事に対してフラストレーションがありました。ただ3Qに関しては流れもよく出来ていたので、そこで気持ちを落ち着かせて、もう1回プレーしたかったんですけど、(4Qは)プレー出来ないで終わってしまったので、尚更、自分の中で悔しさがあったというか。
-ホーム最終戦というのは意識しましたか(新聞)
会場入りした時とか、試合が始まって数分というのはそういった緊張感もあるんですけど、スイッチが入ればあまり考えてなくて。ゲームを勝つためにプレーしていたというのは事実です。
-ターンオーバーはゼロでしたね(新聞)
いや、1個しました。最後に。(スタッツシートが0なのを確認して)あれ?ナイルにパスしたやつ。ナイルがキャッチしたからナイルなのかな。
実際ああいった(終盤の)場面で、リードはしていたんですけど、自分としてはパスミスをしてしまったので、最後の詰めが甘いというか。自分自身、そういった所の詰めの甘さが、昨日のような大舞台(第4Q)で出場できない原因の一つであると感じているので、そういった所で力を発揮できるように、しっかりとコーチ陣に信頼してもらって、4Qに出してもらえるような選手になっていきたいです。日頃の練習からアピールしていかなければいけないので、(コーチ陣を)納得させられるように頑張ります。
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#13小松秀平選手
-今日のシュートタッチは素晴らしかったですね(雑誌)
昨日も良かったので、思い切って打とうと思っていました。上手くオープンになる時間帯があったので、そこで迷わず打てたことが、結果として入ったので、自分的にも乗ることが出来ました。昨日と同じ展開で前半を終えて、あちらは力のあるチームなので、後半はクロスゲームになることを予想していました。僕もしっかりと準備をしてベンチに座っていました。あちらが3ポイントを決めて10点差くらいになったんですけど、時間とか関係なく、空いたら打とうという気持ちでシュートを打つことが出来ました。それが入ってくれて、あちらの思うとおりにやらせなかったのが良かったと思います。
-ベンチでの準備というのは(雑誌)
空いたら打つということをメンタルでしっかり準備することと、昨日は反省が多かったので、今日はディフェンスをしっかりやるという気持ちでした。それを試合を通して思っていました。
-個人的なベストショットは、第2Qの終盤に3対3の場面で決めた3ポイントでした。初めて小松選手のガッツポーズが出ました(新聞)
※第2Q残り1分、新潟の41点目の3ポイント。
僕的には1対3でした。シチュエーション的にはありえない場面だと思いますけど、あれが僕の良さだと思うし、あそこで(パスを)回すということも出来たんですけど、前のシュートが決まっていて、あちらもちょっと引いたディフェンスだったので、絶対決めるという気持ちで打って、またそれが入りました。今日は絶対に勝ちたかったので、気持ちが出ました。
-今回の好調の要因は(雑誌)
シュートは先週も悪くなかったと思うし、今週1週間練習をやってきて、迷わずシュートを打っていたというのが良かったのではないかと思います。
-一時期シュートが入らない時期がありましたが、その時から修正したことは(雑誌)
(シュートを)打ち切ってないというのは感じていて、シュートを打った後に体を残したりするんですけど、それが全然無かったので。練習中でも試合中でも、打ち切るということを確認しながらシュートを打っていました。練習でも、撃ち切ったというシュートは結構入っていたので、まずは気持ちで打ち切るということを意識してシューティングしていました。
-4Qの2本の3ポイントシュートは、いずれもポストからのインアウトのプレーでした。インサイドへパスを入れるという意識が見えたのですが、そのほうが自身としてもやりやすいのでしょうか(新聞)
昨日の4Qに良くなかったのは、個人でやっている事がすごく多くて。インサイドに入れて、そこで1回で勝負したり。外は外で、インアウトを作らずに勝負に行ったりする場面が多かったです。僕らがいい時というのは、インサイドアウトが出来て、アウトサイドで思い切ってシュートを打てて。打てなかったらリシール(シールし直す)して、ポストに入れてあげて。全員がボールをシェアしながらボールをコントロールしている時間帯というのは、流れがいいと思います。あちらがゾーンをやってくれたので、僕がノーマークになるシチュエーションになって、またクリスとかがそれを見てくれました。ナイスパスだったと思います。
-次でレギュラーシーズン最後ですが、どのような終わり方でプレイオフに入りたいですか(新聞)
まだ僕らの順位は確定してないですし、埼玉だからと言って気は抜けません。埼玉戦から僕らのバスケットをしっかりやって、そのままいい形でプレイオフに入っていければと思います。東のリーグはまだまだ分からないので、チャンスはあると思います。自分達が何をすべきかという事を全員が考えて練習して、プレイオフに向けて戦っていきたいと思います。
-27点はキャリアハイですね(新聞)
最多ですね。言われたから気づいたのですが、もちろん点数を気にしながらプレーはしていないので。終わってから言われたのですが、点を取れたので、これを自信にして、プレイオフへ向けてのいいきっかけというか、弾みが出来たと思います。これをキープして、今日だけということではなくて、また次の試合でも見せることが出来ればと思います。