【プレミアム限定】WJBL ラビッツがJXに敗れ、リーグ戦10連敗でシーズンを終える。(62-94)

2月5日(日)、新潟市東総合スポーツセンターで開催されたWJBL、新潟アルビレックスBBラビッツvsJXサンフラワーズ戦、試合後のインタビュー。(文=荒木ユタカ)

前日同様、アウトサイドからのシュートの精度が低いラビッツ。JXはベンチスタートの田中が前半だけで20pts、3ポイント6本の活躍で一気にリードを広げる。後半に入りJXはベンチメンバーのプレー時間が増えるが、それでも点差は広がる。第4Qに入りラビッツはトランジションや、持ち味である速いパス回しからの得点が決まり追い上げるが、試合はそのままJXが逃げきった。今シーズンから新潟のチームとして生まれ変わったラビッツはシーズンを4勝24敗の7位で終えた。個人成績では高橋礼華がリバウンドとブロックの2部門でリーグリーダーとなった。

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新潟アルビレックスBBラビッツ

荒順一HC

-今日の試合の総括について
今日に関しては基本的には昨日と同じ考え方だったんですが、オフェンスのナンバープレーでちょっと変更した部分がありました。相手の吉田選手が(マークする選手を離れて)ヘルプする幅が広いので、その辺からチャンスを作れるように直してみました。

(シュートを)打つタイミングは昨日よりたくさん出来たと思います。例えばスクリーンのピックに行った時に、昨日はドリブルをしながらのパス捌きだったんですが、今日はドリブルをしないで早くパスを捌いて、吉田選手がヘルプに来ている場所からの攻撃をやってみました。シュートは思い切って打たせましたので、見ていると「ただ打ってるだけじゃないの?」という場面もあったんですけど、苦しくても何でも打ってもいいと言っているわけじゃなくて、その辺の見極めが選手の中では出来なかったですね。苦しい時に打つのではなくて、苦しければ捌いて、受けた時にシュートを打つという意識を強くしようということでした。

ただ、ターンオーバーが7本、今まで1試合で20もあったり、平均で16とか17あったのが7本。ターンオーバーが少なければいいというものでもないのですが、ミスすることなく、シュートまで行くというオフェンスは出来ていたと思います。このターンオーバーが少ないということがどれだけいい事なのか、選手達には分かってもらえたのではないかと思います。

今日はディフェンスを全員でやっていこうというテーマでした。ゾーンですから難しいのですけど、(リバウンドの)総本数としては負けましたが、そこそこ頑張っていた部分があったと思います。

出岐選手のエンジンがなかなか掛からないので、序盤から得点する方法に苦労しました。高橋選手も昨日のイメージで打っていたんだろうと思いますが、微妙にマークがキツかったのか、シュートタッチが狂っていて、なかなか決められなかったと思います。

選手達の来年の(チームの)イメージの中に、ウチのセンターは178とか175ですから、他のチームも外角のシュートは打ってくるので、そういったチャンスがあれば打って決めていくという、プレーの幅も広げてもらえればと思います。それが今週2試合のチャレンジでした。

-シーズンを8人で戦いましたが、荒HCにとって一番辛かったこと、嬉しかったことは何ですか?(フリー)
辛いということは、そんなに感じたことは無いんです。辛いというのがどういう感情か、ということなんでしょうけど、一番はやはり、最低10人は欲しいかなと。試合1週間前になり、(練習相手をしてくれる)高校生もいなくなり、大学生もいなくなり、またリーグ戦に入ってくると、対戦相手の動きをやってもらわなければいけなかったり。それを(試合の間の)1週間で作るというのが通常だと思います。

高校生、大学生にその(相手の)動きをお願いするというのも出来ないので、その意味で5対5が出来ないというのが辛いというのはありました。ただ周りの皆さんの協力で、なんとか出来た。オールジャパンの時は本当に(練習)相手がいなくて、オールコートの練習が出来なかったというのはありました。

あとは医療福祉大学さんであるとか、東京学館高校さんであったりとか、新潟中央高校さんであったりとか、皆さんに一生懸命相手をしてもらったというのがあって、乗りきれたと思います。

嬉しかった事と言えば、雪が多いこととか(笑)。

いえ、これはやっぱり思っていたよりブースターの熱気が、これはちょっと計算出来ていなかった部分です。この熱気は凄いと思いました。選手もたぶん、嬉しいのだと思います。私も嬉しいですね。この応援してくださる雰囲気は独特なので、長くバスケットをやってますが、今まで初めて経験した雰囲気です。これは嬉しいという表現で言うなら、非常に嬉しいです。

あとは4勝できたことは嬉しいですね。4勝しか出来ずに皆さんには申し訳ないですが、それもブースターの皆さんのおかげで勝たせてもらった試合ばっかりで。ホームで勝って、アウェイでは1勝も出来なかった。

当初は、私自身としても日本全体のバスケットのレベルを見れば、この8人で、この練習時間で、こんなメンバーで・・・と、Wリーグはそんなにレベル低くないんですよ、というイメージを持ってました。4勝だから偉そうには言えないんですが、ひとつ勝った時の嬉しさは、「お、ゼロじゃないんだ」なんて思ったりもしました。それが週をあまり離さないうちに3勝というのが序盤戦にあって。それは私達は嬉しいんですけど、バスケット全体からしたらどうなのかな?というのは思うのかもしれません。

これもブースターの皆さんの4勝だったので、来年はアウェイでも勝てるようにしたいと思います。

-来シーズンへ向けての改善点、強調する点は?(フリー)
克服しなければいけないのは、自分達の弱みが見えてしまった時に、それをどう修正するか。やはり当たられても、しっかりと1対1というプレーの中でオフェンスもディフェンスも技術を磨くというのがあります。オフェンスであればディフェンスに負けない、ディフェンスであればオフェンスにプレッシャーを掛けられる、抜かれない1対1の技術ですね。

あとシュートというのは、ある程度の形は教えますけど、あとは個人がどれくらい努力してシュートを決める力を作るのか。シュートというのは精神的な部分で入ったり落ちたりするので、精神面の強化ですね。精神面というと、それはやはり自信だと思うんです。これだけ練習した、これだけ頑張ったという自信があの子達に芽生えてくればと思います。そういった動機付けをしっかりやらないといけないと思っています。

-今回はゲームプランもあり、菅野選手、君山選手、玉井選手といったベンチメンバーの出場時間が長くなりましたが、この選手達のシーズンの総括をお願いします(新聞)
ちょっと予想がつかなかったのは、JALから来た5人というのが主力になっていって、スタートはその5人で、センターの部分はひとり足りないから、近藤か菅野かどちらかがスタートに入って、あと外はJALから来たメンバーなのかな?と思ってましたけど、その面では、今年の新人3人のうち2人がスタートで頑張ったというところは、これは想像していなかったです。ひとつは、川上のいい所とか。

逆に言うなら、JALで経験した選手達、特に玉井であるとか君山であるとか、ここはもっとプライドを持ってやらなければいけないという気持ちはありました。

さっきもミーティングで話したんですが、JAL時代にやっていたバスケ、そして今私が新潟でやっているバスケというのは、パスのタイミングであるとかスクリーンの角度であるとか非常に難しい部分があり、訓練しないと出来ないと思うんですが、その意味では新人3人がよくこなしてくれたのだと思います。

-リーグ最小の8人でシーズンを戦った訳ですが、8人で戦ったことで出来なかったこと、出来たことはなんでしょうか?(新聞)
正直に言って、8人がキツくないというのは嘘になりますよね。チームでオフェンスとディフェンスがお互いに出来て、その中で高いレベルの中で訓練していく。オフェンスの練習の中で、ディフェンスが人一倍頑張れば、オフェンスも強くなる。ディフェンスがサボれば、自分達のチームが弱くなる。相手をしてくれる人達の頑張りがチームを成長させるんです。その中でお互いに競争が出たり、それだけディフェンスができるならスタートメンバーに回ってみろとか。そうやって切磋琢磨できるんです。だから最低10人というのが無いと、なかなか難しいというのはあると思います。

8人となると、ゲームに出ないメンバーがほとんどいないということです。その意味では、選手個人個人は試合に出れるんだという意識は強かったと思います。チームで15人もいると「私はベンチ組だから」というのが(8人のラビッツには)無くて、テーマを与えればそれに取り組もうとする意識が強いというか、それは感じたことがあります。

8人だからそうなったのかもしれませんが、メンバーがもっと増えても、チーム内で切磋琢磨するという姿勢は求めていきたいと思います。

-来シーズンのメンバーの数について、ある程度見込みはありますか?(新聞)
最終的に何人になるかは分からないんです、会社の関係もありますので。今は12人位を目処に考えています。来年は5人が入ることが決まっていますので、12か13のメンバーという形になると思います。

-今シーズンで、新しいラビッツとしてのベースは出来たでしょうか?(雑誌)
JAL時代には、例えば来年への布石であるとか、センター陣に外からポンポン打たせてみたりとか、そんな作戦を立てたことはないです、はっきり言って。ただこういった小さいチームなので、JAL時代にチームづくりをしていた感覚とは違います。選手そのもののキャリアが少ないというのもあるので、ゲームの中でみんなにプレータイムを与えたり、その1試合1試合で選手達が何かを掴んで、キャリアを積んでいくということ、その中で私は選手達のいいところ、悪いところ、ポテンシャルをどう判断するか。そういった見方をしながらシーズンを送ってきたというのはあると思います。

-新潟にやってきて大変な1年だったと思いますが、荒HCにとってどんな1年でしたか?(テレビ
生活自体は楽しかったですよ。暑い新潟と、ものすごい寒いかと思ったらそんなに寒くはないですね。これくらいの寒さなら東京でもなることはあったし。雪がこんなに降っているのに、-10度とかにはならないんですね。その意味ですごく寒いな、とは思わないんですけど、夜、寝る時に風の音がすごく聞こえるんです。そんな音はあまり聞いたことがないですね。

バスケットに関しては、何度も言いますが、周りの人達が我々8人というのを支えてくれました。高校生、大学生含めて、また新潟県協会の人達、もちろんブースターさん達ですね。その意味では、「こんな生活いやだな」とか「こんな練習いやだな」とかは、そんなに深刻に感じたことは無いです。想像していた以上にブースターの人達の応援、周りの人達の応援の声・・・何といって表現したらいいんでしょう。今までに感じたことのない、身近さというのを感じるのかな。「応援しているよ!」という声がすごい大きいのか、「頑張らなきゃ」という気持ちにさせられる声なんですよね。そんな接し方をしてくれました。

もちろんメディアの人達のおかげというのもあります。これだけミディアの人達が取り上げてくれるということも、選手を始め我々は素晴らしい励みになりますし、あの子達がバスケットを辞めて、お母ちゃんになった時に子供に立派なスクラップを見せられる生活になっていると思いますよ。こんな生活できませんよ、東京じゃ。素晴らしい環境だと思います。

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#1高橋礼華選手

-今日はシュートタッチが今ひとつだったのでしょうか?(新聞)
今日は出だし、FTを1本落としてしまった時からおかしいなと思ってたんですけど、シュートタッチがおかしくてもシュートを打つことを止めることは出来ないので、打ち続けてなんとかタッチを戻そうとしていました。

-第2Qに転倒したのは?(新聞)
股関節をぶつけてしまって。ストレッチと軽くアイシングして。でも後半は普通に動けたので大丈夫です。

-外から打ってくるのは相手も分かっていたと思いますが、相手のプレッシャーは感じましたか?(雑誌)
昨日、外から入ったのですごく警戒されていて、(ディフェンスが)当たってはきていました。そこからドライブを仕掛けて1本目は成功したんですけど、自分の中でもちょっと判断を間違ってしまって、抜くべきところを打ってしまったり、打つべき所でドライブを仕掛けてしまったり、間違えた判断をしてしまったところがあったので、そこは最後に悔いが残りました。

-8人で戦った今シーズンを振り返るとどうですか?(テレビ)
開幕の柏崎から始まって、新潟のみなさんに本当に支えられて、声援を送ってもらって、とてもいい環境の中で試合を出きたことを本当に嬉しく思っています。来シーズンは今まで以上に得点にも絡めるように努力していきたいと思ってますし、自分の仕事であるリバウンドだったりディフェンスであったり、そこも徹底していきたいと思います。

-8人で戦ったということに関してはどうですか?(テレビ)
JAL時代でも経験の無かったメンバーと、新人3人が、本当に一生懸命やってくれたと思います。システムのバスケットなんで本当に覚えるのが大変だったと思いますし、時には私も辛い事を言ってしまったこともあったんですけど、よく付いてきてくれて、新人の3人であったり、試合に出てなかったメンバーであったり、すごく感謝しています。

-一生懸命応援してくれたブースターに対して、何か言いたいことはありませんか(テレビ)
どんな状況の中でも最後まで声援を送り続けてくれて、すごく力になりました。8人でゲームをしているんですが、8人で戦っているんじゃないというか。ブースターの皆さんに支えられたシーズンだったと思います。

-今シーズンのベストゲームは?(テレビ)
やはりこの東総合で行われた、三菱戦の試合ですね。あれは本当に会場が一体になって戦えたという感じがするので、あのゲームが自分の中ですごく印象に残ってます。

-8人で戦うというシーズンが高橋選手に与えた変化はありますか?(テレビ)
今までは本当に1日中バスケット漬けの生活だったんですけど、今は午前中仕事をして午後から練習ということで、やはり練習時間も減って、やらなければいけないことがたくさんある中で、少ない練習時間の中でも、自分の中で目標を定めることによって密度の高い練習が出来ていたと思います。練習時間が短くなったからと言って、自分達にとってマイナスではなかったと思います。

-若いチームで一番のキャリアがある選手として中心的存在だったと思いますが、この1年でどのような点が成長できましたか?(新聞)
今までは先輩に引っ張ってもらって、自分は思い切ってシュートを打たせてもらう立場だったんですけど、今シーズンは自分からゲームを組み立てなければいけないし、自分から攻めてそこからパスを捌いたりしなきゃいけないということで、すごく勉強になった1年になったと思います。

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#34出岐奏選手

-今までとは違う戦い方となったこのシリーズですが、キャプテンとしての手応えは?(新聞)
相手のセンターが外まで出てこないということで、ウチのセンターは外も打てるしドライブも出来るから、それを狙おうということでした。そこは成功してたと思うんですけど、その他で本来点を取るべきアウトサイド陣のシュートが入らなかったので、苦しい展開になったと思います。

-昨日から今日で修正したことは?(新聞)
大きく修正したというより、外に出たセンターに対して、相手が出てくるなら抜く、ただ打つだけじゃなくて、ドライブやジャンプシュートを打つなり、対応されたら対応されたなりの事をやるのと、あとは全員攻め気をもってリングに向かうことを朝、確認しました。

-来季に繋がるような手応えはあったでしょうか?(新聞)
出せなかった部分もあると思うんですけど、最後まで諦めないとか、そういった部分では来季に繋がることはできたと思います。

-出岐選手自身はこの試合にどのようにして臨みましたか?(新聞)
今日もそうなんですが、昨日はアウトサイドが入らなくて、でも打たないとシュートは入らないから、自分のタイミングで打とうというのは昨日も今日も思っていました。それで(ディフェンスが)跳んでくるならドライブとか、リバウンドとか、なんとか自分がボールを触る回数を多くして、(ボールを)持ったら攻めるということを意識していました。

-ベンチメンバーの出場時間が長くなりましたが、これによる影響はありましたか?(雑誌)
パスのタイミングとかは、自分以外チームに7人いて、7人全員違うし、それは練習では誰からのパスも受けたことあるし、そこは特に問題なかったです。

-試合終了のブザーが鳴った時、何を思いましたか?(新聞)
終盤に疲れてきて、相手にオフェンスリバウンドを何本か取られるところがあったから、やり切って終わったという気持ちもあったし、修正しなければいけないなと思う場面もあって、いろいろでしたね。これでブザーが鳴ったから、今季の自分達のゲームが終わったんだなと思いました。

-お互いに順位が確定している中での試合になりましたけど、どんな気持ちで戦いましたか?(テレビ)
出来れば本当に勝ちたかったんですけど、勝つためには、ただ戦っても勝てないから、センターを外に出して戦うとか、やってきたことを試して、ただ一人で(ボールを)持ってきて打つとかじゃなくて、自分達のバスケットのスタイルをJX相手にどれだけ試して、来年に繋げるか。自分達に失うものはないから、どんどん攻め気を出してチャレンジしていこうという気持ちでした。

-この1年やってみて、やっと慣れた感じですか?(テレビ)
慣れないのは寒さだけです(笑)。新しく出来たチームで、1年目でそんなに完成するチームは無いと思うので、これでだいたい(ラビッツが)どんなチームかというのがちょっと出来て、その土台に、あと何年かかけて積み上げていって、チームが出来ていくという感じだと思います。

-4勝をあげたということに関しては?(テレビ)
最初は1勝も出来ないんじゃないかと思われていただろうし、自分達にもその不安が無かった訳じゃないんですけど、全部ホームで勝てた4つで、本当に周りの人の力が大きかったと思います。逆に欲が出ると、もうちょっと勝てた試合もあったんじゃないかと、悔しい思いもあります。

-キャプテンとして苦労の多いシーズンだったと思いますが、上手くできた部分、逆に出来なかった部分は何でしょうか?(バスナビ)
上手く行った部分は、最初の方は、自分と高橋以外は試合に出ていなかったメンバーだから、多分気を使って、自分と高橋に任せれば、という気持ちがあったと思うんですけど、シーズンが進む毎に、自分達からだけじゃなくて、他からもチームに対して声かけが出てきたりしました。それは自分が求めていたことであって、8人だし、みんなでチームということを求めていたので、その点は良かったと思います。

上手く行かなかったのは、やはり経験が無い分、自分が大事なシュートを入れられなかったりとか、ここ1本というところで声をかけられないとか。ここ1本を守れば流れが変わるとか、それが自分は分かっていても、それが伝わらなかったりとか。声で伝えても、体が付いてこなかったりとか。たまに、何本も連続で速攻でやられたりすると、気持ちの部分で落ちちゃって、それを修正させてあげることが出来なかったのは、自分がそういった仕事をするべきだったと思います。

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#54近藤沙奈選手
※質問は全てバスナビ

-このシリーズの戦い方は近藤選手にとっても新しいチャレンジになったと思いますが、出来た部分、出来なかった部分を教えて下さい。
外のシュートを思い切って打っていけという指示で、相手のセンターが大きいということもあって、外を狙っていったんですけど、昨日は1本目でやはり躊躇してしまって、それが全体的に響いてしまい、思い切って打てない部分がありました。今日は(シュートを)決めたいけれど、決めることよりもまず打とうと思っていたので、実際に3ポイントを決められなかったんですけど、2Qから3本くらい、いいところで打てたのは打てたので、そのこと自体は、自分にとっていい経験になったと思います。でもまだ練習不足だし、試合で決めることの難しさも改めて知ったので、またこれからの課題だと思っています。

-特に昨日の試合は、アウトサイドからのシュートに自信の無さというか、迷いのようなものが感じられました。
新潟に来てからシュートをワンハンドに変えたんです。大学時代はツーハンドで3ポイントも打てたんですけど、ワンハンドでの3というのがしっかりとした自信がなくて、体が温まってきて、いい状態の時は打てば入るというのは分かるんですけど、昨日の1本目はちょっと遠い所だったので、そういった部分で躊躇してしまったというのがありました。

-今日は昨日より積極的なプレーが見られ、これでチームのボールがよく回った部分もあったと思いますが。
いつもいい時と悪い時があって、どうすればいい入り方が出来るのかと考えてはいるんですけど、やはり(入り方に)差があるのは事実で、昨日も、ラスト2戦ということで思い切ってやりたい気持ちはあったのに、上手く行きませんでした。今日は本当に開き直ってというか、シュート落としてもいいし、ミスになったとしても攻めるというのを1番に考えていました。思い切って攻めて行って、最近は無かったんですけどレイアップに行くことも何本かあったので、そういう気持ちが大事なのかなというのは、終わった今になって言えるんですけど。

-失うものはありません、思い切って行くだけですとは言うものの、実際に試合になると思い切って出来ないというのは、やはり選手だけでなくチームとしての経験のなさ、若さからくる難しさでしょうか?
本当にみんなが開き直ってプレーすれば爆発力もあると思うんですけど、やはり最近負けが続いて、意識してしまったりとかはちょっとあるのかもしれません。開幕当初のほうが、そのような思い切った部分というのはあったんじゃないかな?という話はしていました。今日も(シーズン)最初の頃を思い出して、ディフェンスは頑張って手をあげるし、オフェンスはとにかく積極的にというのはみんなで話していました。やはり思うことと、コートで出来ることは違うなと思います。

ちょっとダメになると、どうにかしなきゃとそれぞれが思って、特に出岐さんや高橋さんとかは、自分達が引っ張らなきゃと思っているので、そのようなプレッシャーもあるだろうし、自分達もやはり、ミスしないようにやろう、どうにかチームが上手くいくように・・・と思っていると、結局上手くいかなくて、そういう時に踏ん張れる選手もいないし、どんどんダメになってしまう。他のチーム、強いチームとかは、もしチームが調子悪くても、踏ん張れるベテランがいたりとか、いつも安定している選手とか、そういった部分もあると思うので、やはり(ラビッツは)若いというか、まだこれからのチームなのかな、とは思います。

-確かに、今日の田中選手とかは凄いですよね。
やっぱり凄いなと思いました。いい時、悪い時があったとしても、(JXは)他はそんなに外が当たってた訳じゃないですけど、ちょっと空いたら打って、それが入ってというダメージは大きかったです。10分で20点取られていたので。

-来シーズンに関してですが、チームには新しい選手達が加入しますが、サイズに恵まれた選手はいないようなので、近藤選手は引き続きポストで、かつ今回のようなアウトサイドでのプレーも求められていくと思います。個人的に何を課題にしていきたいですか?
やはりディフェンスでは大きい選手を守らなければいけないので、体の強さという意味での体力を付けなければいけないと思うし、ディフェンスとリバウンドはとにかくしっかり頑張るというか。それをやった上で、オフェンスでは、今日の試合ではないですが、ミドルのシュートだけではこれからずっとやっていけないので、シーズン前からちょっとずつ練習を重ねて、相手が大きいなら外のシュートを打てるし、もし小さいなら中も攻められるというようなプレーをしたいです。その時、その時で自分の役割をしっかり見極めてプレーできる選手になりたいなと思います。

-自分の今シーズンを評価すると、ざっくりで何点つけられますか?
う~ん・・・。70、65・・・70ですね。チームとしても、実際に4勝以上できた可能性もあったけど、本当の力からすれば1勝も出来ないチームだと思われても仕方ないし、三菱に2連勝したりとか、勝ちに関してはすごく満足しています。自分自身としても、当初からオフェンスリバウンドを頑張ろうとしていて、でもそれは目標であって、実際に1試合に5本取りたいと思っていても、相手も大きいし取れるのかな?という不安もありました。1試合5本は行ってないですが取れた試合もあったし、それが勝ちに繋がったこともあったので、そこはよく出来たと思いますが、課題のほうが多いので。私はまだこれからもっと出来ると思っています、下手な分、成長の余地があると思っているので。そこまでは満足していないので、70くらいが妥当かなと思います。

-振り返って、楽しかったですか?この1年は。
楽しかったです!早かったです。嫌なこともありましたけど、難しいし。でも、試合に出してもらえたので。

一番の根本の目標は、28試合、怪我なく全部出ることだったので、それを全部スタートで出してもらえたので、それは今シーズン出来て本当に良かったと思います。充実していたので、早かったんだと思います。