11月4日(日)秋田県立体育館で行われた秋田ノーザンハピネッツ―東京サンレーヴスの試合は「カズディフェンス」が機能し、東京をわずか55点に抑え込んだ秋田が開幕から無傷の6連勝とした。
(文/宮川 紀元)
写真提供:秋田SV-ハピネッツ
試合開始早々、前日無得点に終わった菊地の3ポイントで秋田が先制。秋田はさらにカミングス、ケントも次々と得点してリードを広げる。秋田ディフェンスに苦しんで自分たちのリズムに乗れない東京は、高田、佐々木の3本の3ポイントで意地を見せる。
第2Qは秋田がさらに厳しいディフェンスで東京を翻弄。エースのジョーンズにボールを入れさせず、東京はすべてのオフェンスが単発に終わってしまう。秋田は攻めても庄司が速攻から3ポイント、さらには菊地に4点プレーが飛び出し前半を19点リードして終える。
第3Qは東京が徹底的にインサイドのジョーンズにボールを集めて反撃。ファウルをもらってのフリースローやオフェンスリバウンドで点差を縮める。秋田も庄司、カミングスを中心に得点するが、このQは東京が7点リードとする。
最終Qは再び秋田がディフェンスからリードを広げる。菊地、庄司、ハリス、庄司の3ポイントで突き放すと東京に反撃の余力はなく、勝負あり。秋田が前日に続き20点以上の大差で勝利を収めた。
東京は故障者、外国人選手の入れ替えなどで戦力が整わない苦しい状況の中、2日続けて完敗。秋田のディフェンスに苦しみ、ジョーンズ頼みのオフェンスに終始して活路を見いだせなかった。
秋田は今季から本格的に取り組んでいる「カズディフェンス」が機能。特に前半は東京・ジョーンズに全く仕事をさせず、システムを考案した中村HCをして「形になってきた」という堅い守りを見せた。これで秋田は開幕6連勝とし、次週1敗の岩手のホームに乗り込み、イーストの首位攻防戦に挑む。
スコアボード
11月4日(日)14:00
– | 第1Q | 第2Q | 第3Q | 第4Q | 合計 |
秋田ノーザンハピネッツ | 22 | 22 | 15 | 17 | 76 |
東京サンレーヴス | 14 | 11 | 22 | 8 | 55 |
【スタート】
秋田ノーザンハピネッツ: #2水町亮介、#10庄司和広、#12菊地勇樹、#23アンソニー・ケント、#34ティ・ジェイ・カミングス
東京サンレーヴス: #10井上聡人、#15佐々木クリス、#16ジョナサン・ジョーンズ、#33高田紘久、#43ジャレッド・カーター
【レフリー】
上田篤拓(うえだ あつひろ)/松坂省吾(まつざか しょうご)/上田信彦(うえだ のぶひこ)
【観客者数】
2473人
【主な個人スタッツ】
秋田ノーザンハピネッツ: ティ・ジェイ・カミングス18得点7リバウンド、庄司和広12得点、ディオン・ハリス20得点、アンソニー・ケント11得点8リバウンド7アシスト、菊地勇樹11得点
東京サンレーヴス:ジョナサン・ジョーンズ11得点13リバウンド、高田紘久11得点、ジャレット・カーター11リバウンド
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試合後の中村、青木両HC。秋田の庄司選手、田口選手のインタビュー(プレミアム限定)
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