【プレミアム限定】京都ハンナリーズ、ライジング福岡、HCと選手へのインタビュー(2月4日)

2月4日(土) ハンナリーズアリーナで行われた京都ハンナリーズ対ライジング福岡の試合後インタビュー。京都は浜口炎HC、川辺泰三選手、リー・クマード選手、福岡は小川忠晴HCです。
(写真/文=金澤 朱志)

京都ハンナリーズ

浜口炎HC
―今日の試合の総括
後半ボールに対する執着心も上がってきてリバウンドが非常に良くなったと思います。試合全体を通して無駄なファールが多くて相手にイージーなFTを与えすぎてますので明日は我慢しながらディフェンスしたいと思います。

―福岡のオフェンスに対しての対策は?
特に対策は立ててないです。どのチームに対しても一人で守るのはタフですので、特に福岡は個人能力の高いチームですし。いつも通りのチームディフェンスをしたいというのが狙いでした。

―特にケビン・パルマー選手への対策も無かったということですか?
どのチームとやっても20点以上取るので。出来れば平均以下に抑えたいという意識はありましたけど。あとパーセンテージですよね。彼は2Pも58%、3Pも32%ぐらい入れてるので得点は30点、40点取られても良いですけど、いつものパーセンテージ以下に抑えたいというのは当然意識してあります。そういう意味では20点以上取られてますけど悪くなかったんじゃないかなと思います。

―今日はリバウンドが良かったですが特にやってきたことはありますか?
特にないです。ミーティングでいつもやらなければいけないことを書いてるんですけど、チームとしての今日の一番の目標はリバウンドをドミネイト(支配)するということでした。そういう意味ではしっかり意識を持って(試合に)臨めたと思います。

―ボイェット選手の怪我の状態としては?
状態としては普通にプレー出来てますのであんな感じです。

―ボイェット選手に変わって他の選手も活躍してますがチーム力としては総合力がかなり上がってきているのでしょうか?
元々うちは絶対的なスーパースターがいるチームではないので。JB(ジャーメイン・ボイェット)が(NBAレイカーズの)コービーのような実力があれば戻しますけど、前回の試合を見ても(クマードをベンチに)戻す必要も特に無いですし、練習でJBが結果を出せばスタートに戻るでしょうし。お互いいつも練習ではマッチアップしてるので。それは日本人、外国人変わらず良い選手を使っていきます。

―第3Qは26対26の同点でしたがこれは踏ん張ったという表現がいいのか、ちょっとダメだったという表現がいいのか、どちらですか?
26点取られるというのは話にならないので。(後半の開始が)14点差のスタートで最初にどっちが6点多く取るかという部分だと思いますけど、入りが向こうが上回った。うちとしてはしっかりとコントロールしたかったというクォーターです。

―先日お子様がお生まれになったということで今回が(子供が生まれてから)初のゲームになりましたが何か心境の変化はありましたか?あと選手が例えば、浜口さんのためにというか試合前に話合ったとかありましたか?
そうなってくれれば良いですけど至って普通でした(笑) 特にその話をすることもなく。いつも通り集中していつも通りやりたかった。それが逆に良かったのかなと思います。

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川辺泰三選手
向こうもベストメンバーじゃなかったし得点源の一人がインフルエンザということで休んでいて絶対に負けられない試合と思っていた。簡単な試合じゃないのでインサイドを攻めて、(相手のディフェンスが)ゾーンは多めになると予想もしてた。少しチームのターンオーバーが多かったと思うけど明日は修正したい。結果的にはインサイド陣がすごい良かったと思うし走るところは走ったりとか、そういう面でやりたいことがやれていたと思う。

―川辺選手ご自身は今シーズン好調を維持してる感じですがコンディションはここ数シーズンの中で比べると良いほうですか?
みんなに結構そんなふうに言われるけどスタッツは今年が一番低い。でもそれはチームバスケットを徹底してる部分もある。昨シーズンはすごい助っ人外国人選手がたくさんいたから、その中で自分がどう生きていくかを考えながらやっていたけど、今年はモーションオフェンスだから自分も光る部分があると思うし、それを自分で見つけてそれが良いように機能してる。いつもラスト1ヶ月とかに怪我するから、それをこのまま絶対に怪我をしないようにケアをいつもよりやっているつもり。大事に大事に1戦1戦戦ってます。

―今日のリバースレイアップはブースターの方もかなり痺れたプレーだと思いますが。
外もある程度は打てるしディフェンスも出来るし走れるしと、炎さんにはオールラウンダー的なところを求められたり安定したプレーをしたり流れを変えることを求められてると思う。だからああいう時は走って点を取りたいし、(相手選手のブロックが)来るのがわかっていたので、最初から狙っていたプレー。決まって良かったです!

―前回お話した時にチームの完成が思ったよりも早い段階ということでしたが、今のチーム状態はどんな感じですか?
(シーズンの)前半戦はどのチームもあまり出来ていないと思うんですけど後半はどのチームも締まってくると思うしチームの色や完成度も高くなる。だから最近(チームの)ターンオーバーが増えたりとかディフェンスがどのチームも良くなってきてると思うから、ここからもう一度スタートラインだと思って。うちはディフェンスとノーターンオーバーというのが一番大きいから出来るだけミスを少なくすることを徹底したいし、リバウンドは優っているから(試合に)勝てると思う。

―試合の出だしでターンオーバーが連続で続きましたね。
ああいうのは本当に良くないです。うちの今の課題だと思う。第1、第3Qの出だしが悪く、追いかけることが多い。そこを良くしていけたらと思います。

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リー・クマード選手
タフな試合でしたがチームとして戦えたゲームで自分達のやるべきことを出来た試合だったと思います。福岡のディフェンスはちょこちょこ変えてきていたけど、それに対して良いアジャストが出来て良いオフェンスが出来たと思います。

―シーズン中盤まで来ましたが今のチーム状態は?
もちろんシーズンの最初と比べたらチームとして良くなってます。ババカ(カマラ)が入ってよりチームとしてタイミングを探り合いながらやってるんですけども、チーム全体としてタイミングやスペースという部分がチームオフェンスはかなり良くなってきていると思います。

―今チームとして気をつけていることは何ですか?ターンオーバーと第1、第3の入り方がスロースタートというゲームが多いようですが。
ここ最近の数試合は相手がギャンブルディフェンスというか結構アグレッシブに来るディフェンスなのでちょっとそれに対応するまで時間がかかってしまいターンオーバーであったり入り方が悪かったりするんですけど、それに対して時間をかけずにすぐに対応出来るようにチームとしてやっていけたらと考えてます。

―最近先発されてますが最初からスタートで出場するのと途中から出るのとでは、どっちがやりやすいですか?
先発した理由はジャーメインが怪我をしたからなんですが、コートに立ってプレーするのが好きなのでベンチに座っているよりは、先発で出るほうが良いかなと思ってます。

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ライジング福岡

小川忠晴HC
―今日の試合を振り返って
前半の14、5点差ですかね。そこのところが上手くクロスゲームに持って行け無かったところが負けた原因にあると思います。うちが3P(の成功)0本に対して、京都さんが5。それがそのまま点差に繋がって、後半追い上げる時にターンオーバーが出た。そこで差を詰め切れなかった。そこで集中力が切れたと受け取れます。また映像を見れば違う点も出てくると思いますけど。前半の点差の部分が響いたと思います。

―今日、選手がインフルエンザで欠場されましたがそのあたりの影響は?
インフルエンザにかかった竹野(明倫)、石谷(聡)はチームでPGの役目を練習の時からやってて、司令塔がいなくなったというのはチームにとっては大きなマイナスです。今までの試合に関してもケビン(パルマー)がPGの役目をするシチュエーションはありましたけど、竹野がPGをする時間の比率とケビンがする時間は上手くシェアをしながら、ずっとやってきた。その中で竹野が今週ずっと熱が下がらない、石谷は練習はしたんですけどインフルエンザにかかってバックアップのPGがいなくなって、チームのPGが2枚欠けた。今回はケビンがずっとPGをしたり、急遽仲西(淳)を(PG)に置いたりとか、応急処置的なことになりました。予防接種もしてるし手洗い・うがいのこともずっと言ってましたけど。こればっかりはどうしようもないのかなと。うちは登録が9人という少数精鋭の中でやってるので欠けたのは痛かったです。

―相手の高さに対する対策は?
2-3ゾーンも3-2ゾーンも今日は使ってみましたけど、今週は2人抜けて7人。じゃ、そこで何が練習で出来てるかっていうと3対3とか、チームの約束事、セットプレーの確認とかしか出来ていない状況。2-3ゾーン自体は練習の時にも使っていましたが、そればかりしていると相手も慣れてくるから目先を変えようということで、3-2ゾーンは昨日京都に来て3-2のポジショニングを確認した形です。応急処置というか。その中でも効いてる部分はあったと思うし、マンツーマン・2-3・3-2をミックスしながら明日戦えればなと思います。

―今日の修正点は?
人数が足りないのはしょうがないし増えることも無いので、今まで僕がやろうとしていたバスケットのスタイルを選手にも明確にしチーム内での共有意識を高めて京都さんにぶつけるだけです。

※ライジング福岡の選手へのインタビューはチーム移動時間の都合上、行うことが出来ませんでした。ご了承ください。