オールジャパン第3回戦 青山学院大学・長谷川健志HC、辻直人選手、永吉佑也選手の試合後インタビュー

1月4日(木)代々木第一体育館ではオールジャパン第3回戦・青山学院大学対アイシンシーホースの試合が行われた。以下、試合詳細と青山学院大学の長谷川ヘッドコーチ、辻選手、永吉選手のコメント。(文・写真=西本 匡吾)

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1月4日(水)13:05

第1Q 第2Q 第3Q 第4Q 合計
青山学院大学 13 20 13 22 68
アイシンシーホース 19 18 27 21 85

【スタート】
青山学院大学:#4畠山俊樹、#14辻直人、#25永吉佑也、#56比江島慎、#88張本天傑
アイシンシーホース:#2朝山正悟、#3柏木真介、#4ケビン・ヤング、#24古川孝敏、#32桜木ジェイアール

【レフリー】
野口 浩正/北沢 岳夫/蒲 健一

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青山学院大学

■長谷川健志HC

-試合の総括
第3Qのリバウンドのところと、オフェンスの弱気なプレーやターンオーバー。これが試合のリズムを崩してしまいました。そういうところを突いてくるのがやっぱりJBLの選手たちだから。勝負と見なしたところでばっとくる、そういうのにやられたというか。前半はね、アイシンが初戦なのでちょっと堅くなっているし、アウトサイドはあまり入らないだろうと。インサイド中心でくるだろうと思っていたので、そこはうまくいったんですけど。前半10点代(の差)でまぁまぁだと思いました。前半はリードしたところでうちのチームファールが2つで、あそこでもっと積極的にディフェンスがいけて(チームファールを)4つまでならして良いよと言ったんだけど、ちょっと消極的になってしまいました。あそこでフルコートにしても良かったかなと、今ちょっと後悔してます。

あとは外国人がいないのに、クローズアップショットを打ったりとか。そういうところの状況判断とか。そういうのは一緒に練習してやっていかないとわからないものなのかなと。それ以外は選手たちは頑張っていたと思いますよ。無駄なターンオーバーもなかったし、練習してきたことの一番の総まとめとして頑張るところは頑張ったと思います。それぞれが良いとこも出したし、一年間の成長の跡がちゃんと見えた試合だったと思います。

-第1Qの終わりくらいからゾーンディフェンスを使い始めたが、それは得点を決めて、ある程度流れがきたら使うと決めていた?(バスナビ)
やっぱり10点くらい離れてしまうとゾーンは効かなくなっていくので、1桁の間のときにディフェンスをチェンジしていこうと。後半は早くマンツーに戻せば良かったかな。少し足に来ているなと、だんだんジャブが効いてきて。でも、もっともっとディフェンスの足とかを鍛えないと。インサイドでを守ろうとしてもこれは限界がありますから。パスをさせないアウトサイドのディフェンスをつけないとやぱりJBLのレベルには勝てないなと思いました。相手が嫌がるような。外人もボールが来なかったら、イライラしてくるから。(ボールが)入った瞬間にディフェンスにいったら、オフェンスチャージングになったり、ターンオーバーをしてくれたりね。

-対アイシンということで準備をしてきたことは?(出版)
そんなにないです。やっぱりインカレが終わってからが長すぎる(笑)なかなかモチベーションの維持も大変。ましてやアイシンと決まって、選手たちにも余計に「えっ」という気持ちもあって。

-第4クォーターには疲れが見え始めたが、それ以外はコンタクトの部分で渡り合えている印象を受けたが、HCの評価は?(バスナビ)
うちはやっぱりコンタクトの部分でJBLで一番対抗できる力があるので、そこは十分に戦ったと思いますね。ただ、細かいところの15点くらいで与えてはいけない点数があると思います。こっちはあと10点は取れると思うんですよ。それを取れるチームになっていかないといくらやっても勝てない。そのためには3番、4番がシュートをつけていかないと。4番の選手、今日も(張本)天傑が1本も入っていないでしょ。あれを決めないと外国人が2人にいないと全然勝てなくなってしまう。天傑は日本人に対しては強くなってきたけど、まだまだ2年生です。

-今日の試合は歴代のオールジャパンなかでは上のほう?
競った試合は(過去にも)あるけど、今日は外国人と桜木JRがいるということや試合の中身を考えたら過去最高だったと思いますよ。ただシュートが入ったということではなくて、崩すところは崩したし。オフェンスにしてもディフェンスにしても相手が調子良かったとか、そういう試合ではなかったと思います。

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■辻直人

4年生/184cm/80kg 洛南高校/GF
36分出場・20得点5アシスト

-青学のバスケで通用した部分は?
やっぱりハーフコートバスケでもそうなんですけど、ハーフの3対3や2対2をずっとやってきたので。そういったプレーはJBLの人たちに対してもできたと思うので、そういうアーリーオフェンスの中で相手を崩してプレーするというのは、自分たちの中で唯一通用したというか。上回っていた部分だと思います。

-シュートに至るまでの相手のディフェンスについて(以下、全てバスナビ)
外国人のヘルプアップができていて、振り切れなかった部分もありますし。簡単にひとつのスクリーンでは簡単にシュートを打つというのはできないなと。

-アイシン用のフォーメーションは作った?
いや、オフェンスの部分では、ピック&ロールを使えとかはありましたけど、フォーメーションを増やしたとかはないですね。

-意図的に2対2を作っていた?
そうですね。僕がもったらピック。比江島がもったら1対1、でしたね。ディフェンスの部分ではローポストではダブルチームというのは約束があったのですが、オフェンスでは特になかったです。

-ディフェンスではゾーンの方が守りやすかった?
うーん、どうですかね。出だしのマンツーも効いていて、やりやいというのはなかったですね。相手を困らせたというのはどっちもあったと思うので。最初はマンツーでやってどこまでいけるのかというのがあって、そこでゾーン切り替えたときに、アウトサイドのディフェンスは相手も入っていなかったので良い勝負になったと思います。

-第4Qは少しばてた?
やっぱり学生相手だと、全力ではやりますけどボールを貰うのも簡単にもらえますし。そういった部分、ボールを貰うのにも必死に動いていたりなど細かい部分なんですけど、じわじわきて。ディフェンスでもそうなんですよ。カバーリングとかも大学生相手よりもさら足を動かしていて、そういった部分で疲れがあったのかなと。

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■永吉佑也

2年生/199cm/104kg 延岡学園高校/C
40分出場・14得点

-試合の総括
試合をやる前から自分の中でやることは、まずはリバウンドだと。リバウンドには命を懸けて頑張ろうと、それくらい(の気持ちを)決めてプレーしたんだけど、スタッツで負けてしまったので。リバウンドのところで五分五分は厳しいですけど、それになるべく近くもっていけたら、というのが僕の中にはあって、まずはリバウンドと思ったんですけど。外人選手に対してマッチアップするのはわかっていたんですけど、そこでやられ過ぎないようにしようと。でもやられてしまったので。今日は格の違いを見せ付けられたというか。外国人選手のパワーと上手さにやられました。

-通用した部分は?
これっていうのはないんですけど、JBLでもやっていけそうな気が。まだはっきりはしていないですけど(笑)まだはっきりと表現できず、メディアの方に対して失礼ですけど、うまくこう(表現できない)。何となくなんですよね(笑)

-インサイドの競り合いでは手ごたえを掴めたのでは?(バスナビ)
そうですね。上手くフェイクとかステップワークを使えば、最後のフィニッシュまでいけて、そこでちょっと外したりしましたけど、練習してやればできるじゃないかなと思いました。

-一年間でまた鍛えなおすところは?
リバウンドですかね。ユニバとかでも外国人とやってきてリバウンドの部分とか、1対1とか。自分より体の大きい選手に対して、これらを対応するのはもっと勉強しないといけないなと。今日はそういう意味では良い経験になりました。去年もレバンガのジャイ・ルイスにやられて、ユニバを経験して、どういう風につこうかというのは考えていたんですけど、まだちょっと上手くいってないかなと。

-今日はスリーポイントも決めたが?(※第1Q残り33秒)
あれはたまたまで、打った瞬間本当に申し訳ないと。「入れ、入れ」と思っていたら決まりました。

-インカレが終わり、モチベーションが低下した時期はあったか?(バスナビ)
いや、それは4年生がしっかりと締めてくれて。やっぱり、「俺たちの最後の目標はJBLを倒すことなんだ」と。それはチームが発足した当初からの目標だったので、問題なかったですね。