【プレミアム限定】埼玉ブロンコス、ナタリー・ナカセHC インタビューVol.2

ナタリー・ナカセ(Natalie Nakase)HC


―ボブ・ヒルHCに近いと感じる理由は?
昨シーズン、一緒にチームにいた事で一番影響を受けました。彼が採用しているオフェンス、ディフェンスのスタイルの良い所を彼から直接聞いたり、書籍を読んだり、勉強したりして、自分の中に取り入れようとしています。

―彼はどんなコーチでした?
常に驚かされますね。バスケに対する哲学は素晴らしいと思います。深夜3時でもメールが送られてきます。例えば練習メニューについてどう思うか意見を聞きたいといった内容です。そんな時間でもバスケのことを考えているからこそ、長い間コーチし続けることができるのだと思います。
普通のコーチであれば、助言を聞き入れることはあまりしないと思いますが、彼は常にオープンで私の意見でも採用してくれました。だからこそ選手、スタッフたちにも信頼されていましたし、私も選手、スタッフとそうでありたいと願っています。

―アシスタントコーチとヘッドコーチの違いは?
ウォールストリートジャーナルのインタビューでも同じ事を答えましたが、ヘッドコーチはチームをコントロールするボスだと思います。アシスタントであれば、選手と仲良くなって信頼関係を築くことが大切ですが、ヘッドコーチは最終判断する責任があります。責任感が一番大きな違いだと思います。

―自分自身はどんな人間だと思いますか?
良い人だと思います(笑)
勤勉で、どんなことにも誠実だと思っています。選手との信頼関係という意味では、チームは『家族』のような存在なので、彼らとの信頼を築く上でも誠実さは必要です。そんな人間だと思っています。

―コーチになって、埼玉ブロンコスが一番アピール出来る部分は?
良い質問ですね。(少し考える)
チームケミストリーを構築している所です。今は少しずつ選手たちの間にある隙間(ギャップ)を埋める努力をしている所ですね。選手間の信頼、コーチと選手の信頼が少しずつ出来てきている部分が一番の強みだと思います。

―今一番弱いと感じている部分は?
あまり弱みを見せたくないですね。
(少し考えてから)インサイドの強化です。

―東8位という順位について
嬉しくないですね。選手一人ひとりと話をしましたが、選手たち自身も自分たちへの期待値は高いですし、コーチ陣も同じです。期待値という部分ではでは全員一致しています。12月に10試合開催される日程なので、その中でも浮上するチャンスは十分あると思います。
今の順位に満足はしていません。

―リーグの中で一番警戒しているチームは?
特定のチームはありませんが、どんな対戦相手にも順応出来て、2日間両日共に勝つことが出来るチームは警戒します。理由は埼玉ブロンコスにはまだ同一カード2連勝がないからです。

―チームのキーマンは?
沢山います。7人位ですね。以前にも話しましたが、二桁得点する選手が最低限4人は必要だと思っています。そのゴールを目指していく為にも8人の選手が平均得点で二桁出来るようにしていく必要があると考えています。

―バスケのヘッドコーチをしていなければ何をしていますか?
凄い質問ですね!
何がしかバスケに関わる仕事をしていると思います。ボブ・ヒルが中国に居るので、彼に連絡取ることになると思いますけど。

―バスケ以外で?
バスケ以外の仕事ですか!(No basketball at all)
考えられないですね。
バスケの無い生活なんて(I got no life)

(文=定山 敬/写真=西本 匡吾)

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