3月17日(土) 住吉スポーツセンターで行われた大阪エヴェッサvs島根スサノオマジックの試合後インタビュー。大阪はライアン・ブラックウェルHC、ボビー・セント プルー選手、青木康平選手、島根はジェリコ・パブリセビッチHCです。
(写真/文=金澤 朱志)
大阪エヴェッサ
ライアン・ブラックウェルHC
―今日の試合の総括
非常に素晴らしい試合だったというのが率直な感想です。いろいろな状況の中で練習を試行錯誤しながらということはありましたがチームがひとつとなって、幸いにもみんながバスケに集中できたのが全ての勝因だと思います。プレシーズンの時にみせられた展開の早く得点もたくさん入るオフェンスを今日見せることができたのは全員が集中できたこと、ボールをシェアしてオフェンスを果敢にやることができたことが全ての要素じゃないかなと思ってます。
―マイケル・パーカー選手に得点を取られたことは良しとするのか、そうでないのか?
28点を取られたことは良いことではないと思います。ただ彼はボールの無いところでも常に動き回る選手でありますので、そこに関して明日に向けてはしっかりと身体をぶつけて彼がどこに行ってるか、またバックドアでカットを狙ったりとか速攻のケースも多い。特に誰をというわけではないけれどしっかりとマークしていければ明日の活路、また彼を抑えることができると思います。
―今シーズン初めて全クォーター20点以上取ったことに関しては。
第2Qはうちのチームの平均は12、13点というのが非常に多かった中で今日は21点取れた。最初にも言いましたがチームとしてボールをよく回して自信を持ってプレーできたのが要因だと思っています。これは引き続きやっていきたい。
―今日の内容を受けて今後の戦いに向けての修正点は?
主な修正点はディフェンスです。例を挙げると今日のパーカー選手のようにロブプレーだったり裏を取られて簡単にやられるケースがありますので同じようなプレーをされた時に身体をぶつけていく。またパッサーに対してはハンズアップなどをしてパスを簡単にさせない、プレッシャーをかけていくことを徹底して、少しでもタイミングをずらしたりしていくことが今後大切じゃないかなと思います。
********************
ボビー・セント プルー選手
今日はゲームを通して競争心激しく、ボールもよく回っていて、みんながひとつとなって戦えて非常に良い試合だった。
―第1Q素晴らしい活躍でしたが試合に入るにあたって、どういう気持ちで臨まれましたか?
ひとつの大きな武器をなくしてしまったのは我々も相手もわかっている中で、試合に入るにあたって非常にアグレッシブにテンポを上げてやっていくことを心がけて入りました。
―今日の勝ちでチームの方向性が見えたような気がしましたがいかがですか?
今後に向けての方向性ということでは、ディフェンスにおいては我々は元からそんなに悪くはなかった。これからボックスアウトをしてリバウンドを拾ってルーズボールをしっかりケアしてボールを大切にしていくこと、オフェンスに関してましてはたくさんの武器、タレントが揃ってますので、何度も言いますがボールをシェアして、ボールさえしっかり回ればフリーでプレーできますのでそこは今後も気をつけていきたい。
********************
青木康平選手
―今日の試合を振り返って。
ゲームだけのことを言えば別の今までとは違うチームになったと思います。練習からすごく良かったので、それがゲームでどういう感じになるのかなって期待してたんですけど。40分それができたことが収穫だったと思います。
―今までと戦い方を変えざるを得ないゲームでしたが、どういう準備をされて今日に至ったのでしょうか?
今までタレントはいたけど得点が伸びないということで攻撃回数を増やすということが一番僕らが最初に提案して、それでどうするかっていったらトランジションを早くする、(シュートを)相手に決められてもボール出しを早くする。あとはボールが回りさえすれば点を取れる選手はいっぱいいるので。
―ボールが早く回っていて見ていて楽しいゲームでした。
僕も楽しかったです。
―「提案した」というのはコーチに提案をしたということですか?
そうですね。岩手戦では完全にフリースローを決められなかったんですけど結局重たい試合がずーっと続いていたので。そういう中で攻撃回数が圧倒的に少ないというのがあったので、試合が終わった後にロッカーでコーチに「(攻撃回数が)少ないと思うからもっとボールをプッシュしたい」という話をして、それを練習で取り入れてくれてそういう練習をずっとしていたんですけど、すごい練習の内容が良かった。
―今後もこのメンバーで戦うことになると思いますが練習で準備して今日結果が出たのはひとつ自信になったりこれからの指針になったりしますか?
本当にすごく嬉しかった、ひとつの勝ちにこんなに。前の横浜戦の勝ちとは全然違う感じだったので。本当にこのチームで結果が欲しかった。1試合目を最高の形で迎えることができたと思います。残り13試合しか無いんですけど、ファールトラブルなどもいろいろある中で一人ひとりがステップアップすることも必要だし、日本人のプレータイムも多くなると思うので、またチームがひとつになればすごく良いところまで行けると思います。
―1試合通して全クォーターで20点以上を取ったのは今日が初めてでしたが。
やっぱりバスケットって面白いですよね、そういうところが。ひとつのボールをどれだけみんなでシェアできるかっていうことがずっと課題だったところで今日はそれがうまく出来て攻撃回数も多い。そういうところを出きたから達成できたのだと思います。
********************
島根スサノオマジック
ジェリコ・パブリセビッチHC
―今日の試合の総括
特にないです。大阪はいつも通り私たち相手に勝ちました。