千葉ジェッツ、全員バスケで高松に快勝(82-67)

千葉ジェッツ

エリック・ガードーHC
―今日の試合の総括
今日の試合はベンチにいる選手全員をコートに出すことが出来た。チーム全員の勝利だと思う。ホームで2連勝できたことも嬉しい。昨日の第2Q、今日の第4Q以外はこの土日6つのクウォーターで自分たちの目指すバスケット、特にディフェンスをする事が出来た。全員の出場時間も30分を超えず、バランス良くプレーさせることができたことも良かった。

―今日に限らず普段から守備に関してコーチが選手に言っていることは?
この話何分喋っていいのかな(笑)
(長くなるけど)みんな時間あります?(笑)
いつも言っていることですが、3つの目標があります。
一つ目は各ハーフ(前後半)で30点以内に抑えること。
二つ目は一試合通して15以上のターンオーバーを誘うこと。
三つ目は相手のシュート確率を40%に抑えること。
あとはお互いが信頼しあってヘルプディフェンスに来てくれることを信じて、前からプレッシャーをかけること。
どの練習においても選手たちの信頼とコミュニケーションが大切になる。そういう練習を採用している。

―以前インタビューでボールの占有率が大事になると言っていましたが、その3つのポリシーが占有率につながるのか?
そうです。その3つの目標を果たすことでボールの占有率(ball possession)が高まると考えます。今日の試合でもリバウンドで45対39と上回りました。リバウンドを一つでも多く取ることが出来ればボールの保有回数が増える訳なので、勝ち事につながると思う。昨日、今日と2試合続けてターンオーバーが多く修正していきたい。

―オフェンスについて
今日の試合は3Pシュートがこれまでの試合で一番決まったと思う。試合前に選手に言ったが、シュートをたくさん打つと思われるのではなく、たくさん決めると思われる選手になりなさいと。そういう意味で今日の試合はステップアップ出来たと思う。ターンオーバーに関して、積極的、アグレッシブにプレーしてミスすることは許されるが、バックコートでケアレスミスするのは不満がたまるし怒り狂うよ。そんな訳で頭に毛が生えなくなったけど(笑)

―秋田との4連戦に向けての意気込みとブースターへ一言
プレシーズンでのマッチアップはあくまでプレシーズンでのこと。両チームとも全く異なるチームになっている。試合のスコアが51-50であれ、110-100であれ、ディフェンス、リバウンドをしっかりやりたい。シュートは入るときもあるし、入らない時もある。唯一自分たちでコントロール出来るディフェンスをしっかりやっていく。中村HCと試合出来ることを楽しみにしている。彼は伝説だし、私よりもバスケットを熟知している。彼から学ぶことで、いつかは中村HCのようになりたいと思っている。私自身のバスケットボール人生においてもきっと良い経験が出来ると思っている。
20チーム(東京アパッチの参戦がない)ないことで変則的なスケジュールなのかもいれないが、シーズン序盤で(首位の秋田と)4連戦するのはプレーオフのようだ。プレーオフで試合する気持ちで挑みなさいと選手たちには伝えてある。私が住んでいたウィスコンシン州出身は寒い所で慣れているので、アットホームのような環境で試合出来ると思う。あとは選手たちが準備をするだけだ。

最後に素晴らしい話を一つ。妻の両親がウィスコンシン州の実家で秋田犬を飼ってるよ(笑)

高松ファイブアローズ

前田顕蔵HC
―今日の試合の総括
今日の反省点としては第1Qの出だしは良かったのですが、10分間継続出来なかった。オフェンスで得点が取れないというのは私の責任ですので、オフェンスを修正していきたいと思っています。得点を取れるようにしていかないと厳しいです。後半追い上げを見せたところや日本人選手が積極的に攻めて得点したことは大きな収穫です。この1週間でしっかり修正して来週の試合に挑みます。

―スタート変更した理由は?
変えたのはPG(ポイントガード)を堤から喜多に。守備でマンツーマンでなくゾーンに変えました。この5試合マンツーマンで入って失敗というのが多かったので、その部分を修正をする事とベテランのガードに変えることで(試合を)落ち着かせたいと思っていたからです。

―40分間外国人選手を2名で回す狙いは?
狙いと言うか、試合に出場させらないのが正直なところです。今いる3選手が全員ビックマン(センターかパワーフォワード)になります。相手のフォワードにマッチアップ出来なかったり、追いかけたい状況では大きい選手3人ではプレッシャーもかけられないですし、またフロアバランスも悪くなるので2選手で回しています。

―今日の試合ポール選手を後半使わかなった理由もそこに?
彼についてはそうです。リバウンドが取れなかった。リバウンド、ルーズボール、シュートチェックと気持ちで出来る部分をやらない選手は使いたくなかったので、今日の後半は使いませんでした。

―まだ開幕序盤ですが
そうですね。今日良かった所が日本人選手で40点取れたこと。それと外国人選手の得点を組み合わせることでバランスの良いチームにしたいと思っています。

―第4Qで鈴木選手が積極的に攻めていたが?
ドライブに強烈なものがあるので、彼を活かすシンプルなシステムでなるべく時間をかけずに得点していきたいという指示をしました。
彼が切れ込むと相手のディフェンスを引き付けるので、他の選手にはしっかり回りを動いて、スペースが空けばシュートを打ちなさいと。

―この状況を変えるキーマンは?
私です。私がしっかりしないといけないから。勿論選手全員で、誰がキーマンとかは無いです。負けていることはコーチである私の責任だと思います。ここでどうやって切り替えられるかもしっかりやっていかなくてはいけないことですので。