信州ブレイブウォリアーズB2初優勝

信州ブレイブウォリアーズ 片貝雅彦代表取締役社長

-B2優勝について
ホッとしたというのが率直な感想だ。ライセンスの件で色々とお騒がしてしまったが、今季から来季にかけて(収益面で)プラスで終えたかった。その中で優勝というミッションを選手はじめコーチが見事に成し遂げてくれたことに感謝している。

-自身での優勝経験は
私自身は野球部でバスケでの優勝は初めての経験だ。ホームでの優勝をむかえることが出来たのも貴重な経験だと思う。
クラブ経営としてはまだまだ通過点で債務超過は解消にむかっているのでそれをしっかりと実行し、いち早く来季の準備をしていきたい。

-(財政面では)来季は見えてきているか
増資の部分や、おかげさまで追加の興行収入(プレーオフの入場料など)もあるし、本当の意味でのプラスアルファとして優勝賞金も入る。ヘッドコーチを始めチーム全員がプラスをもたらしてくれたと思う。

-チェアマンが今度は選手たちが経営陣に発破をかける番になったのではないか。それにプラスして優勝してことで長野全体の応援する良い機会になったのではないか
大河チェアマンは常日頃から私に経営目線で語ってくれるので、プレッシャーというよりも今ある形をより大きくしていきたい。
長野県はスポーツのチームも多いが文化的に浸透しているかというとまだまだま部分もあり、プロバスケが長野県の中でやっと一歩踏み出せたのではないかと思う。
身近にJリーグの松本山雅FCがあり、田舎や地方都市だから観客が入らないという理屈は通らない。来季はホワイトリングにどのくらいお客さんを入れられるのか本当の意味で勝負となる。

-少しずつだが、文化は根付いているか
Bリーグ全体でも言えるが、コアな層がよりコアになってきている。ただ(観戦回数)ゼロ、無関心、(競技)未経験の人たちを取り込むというステージに我々も早く行かなければいけない。37万人の長野市をマーケットに取り込めるというのは新しいチャレンジだと思う。県土が広く(ネットなどを活用した)空中戦と(足での営業活動)地上戦の両方バランスよく行う必要がある。
高齢者にスマホでチケット購入を促しても難しいし、手売りのチケットばかりでも遠い人は購入しにくい。情報力と松本山雅FCを参考に後援会の支部やネットワークを広げることがファンやブースターの拡大につながると思う。
もともと後援会は存在していたが、うまく活動出来ていなかったので、新しい人にも参加してもらいテコ入れしている状態だ。
改めて後援会にお願いしたいメッセージも既に伝えている。それはただただサポートするだけではなく、呼ぶ人を増やしてほしいと。地域の小さなコミュニティでも良いのでウォリアーズの何かに関わってほしいということをお願いしている。それが広がれば松本山雅のように後援会の東京支部や愛知支部ができる。長野県出身者が在住在勤している地域に遠征したい際にその人達が応援に駆けつけてくれるし、観光につなげて長野きてもらうことができる。

-B1の新潟に近い印象うけるが
ベンチマークしているのは富山、新潟、秋田といった地方都市でB1在籍クラブ。富山、新潟は今シーズン、CSにも進出し、秋田は変わらずクレイジーピンクのブースターが熱狂的だ。徐々に近づけていきたいと思う。
アーリーカップだけではなくBリーグでもbjのような北信越ダービーを行いたいし、日本のバスケを地方から盛り上げたい。野望はたくさんある。

-今日のアリーナの雰囲気は良かったか
アリーナの形状もあるが、人が壁になるというかアリーナを作るような感じだと思う。
映画「ファイトクラブ」の格闘場のような人の壁がリングを作るではないが、そういう熱狂的な雰囲気を作り出したいと思っていたし、信州には合うのではないか。

(定山 敬)