【プレミアム限定】大阪エヴェッサ、新潟アルビレックスBB、HCと選手へのインタビュー(4月8日)

4月8日(日) 東大阪アリーナで行われた大阪エヴェッサvs新潟アルビレックスBBの試合後インタビュー。大阪はライアン・ブラックウェルHC、青木康平選手、マイク・ベル選手、新潟はマット・ギャリソンHC、ナイル・マーリー選手です。
(写真/文=金澤 朱志)

大阪エヴェッサ

ライアン・ブラックウェルHC
―今日の試合の総括
2Pも3Pも50%を越えて、アシストも23、4ぐらい記録したと思うんですけどもチーム全体で試合の出だしからエネルギーや勢いを全開で立ち向かっていけたことが今日の良い結果につながった。ディフェンス面におきましても同じような活力で立ち向けていけたので途中まで相手を抑えていたと思います。後半4Q最後のほう相手のほうがシュートを決めだしたので点差を詰められましたがトータルで見れば今年1番の出来だったと思います。

前半はターンオーバーが1ぐらいで試合を通してもかなり少なくターンオーバーを抑えられましたので、その点に関してボールを大事に扱うというところもテーマのひとつだったんですけど、そこも徹底できたのが今日の良い結果につながった。

―今日3-2ゾーンを使った理由は?
もちろん相手の目先を変えるというのが主な目的です。それ以外にはボビー(セント プルー)とマイク(ベル)と二人しかいないビッグマンをゴール下近辺にステイさせる、リバウンドで優位に立つためことも兼ねて今日は3-2ゾーンを使いました。

―以前に比べるとチームの雰囲気やチームメイト同士のコミュニケーションが増えてきたように感じます。以前と比べてどこが変わってどこが良くなりましたか?
(サイズが無かったり怪我人が出ているという)いろいろな状況の中で、みんながひとつになってみんながひとつずつ成長して努力するっていうところを、それぞれが意識してる結果、お互いが声を出したりとかして雰囲気が良くなったんじゃないかなと思います。

―新潟がマンツーマンディフェンスとゾーンディフェンスを切り替えながらやっていましたが、どの辺にポイントを置いて攻撃を組み立てようと考えていましたか?
まず相手のゴールにアタックすることと、相手のゾーンに対してはオーバーロードやサイドチェンジ、選手が入れ替わったりというところを使いました。あとは(大阪の)ビッグマンが外に出ることで相手のビッグマンを外に連れ出して、そこから果敢にアタックしていくところを徹底してやっていこうと意識していました。

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青木康平選手
―まずは昨日と今日の試合を振り返っていただいて。ターンオーバーも少なかったですがいかがですか?
アシストが多いしターンオーバーが少ない。リバウンドも同じぐらい頑張って、あとはシュートの確率がうちが良すぎたという感じですね。そういう試合もあって良いと思います。

―今シーズン、初めての100点ゲームですね。
点が取れるようになりました。これだけアウトサイドが入ったら相手もイヤでしょうね。でも今はインサイドがいないので、こういう勝ち方しか今は出来ないと思う。理想の勝ち方が出来たんじゃないかなと思います。

―3-2ゾーンディフェンスがかなり有効に効きましたね。
あれは練習中からずっとやってるんですけど今日は上手く機能しましたね。詰めが甘い部分はあると思うんですけど、精度を高めていけば使えると思うのでそれは収穫でしたね。

―沖縄、宮崎遠征を1勝1敗で終えてきて、今のチームの雰囲気やどういうふうに高まってきていますか?タイムアウトを見ても輪が小さいですし外国人選手と日本人選手のコミュニケーションも取れているなという感じですが。
やっぱり柱が抜けてからの結束力というのは強くなってるし、またウェイン(マーシャル)が抜けて危機的状況というのを自分たちがわかってるから、それが故にああいうみんなの意思の疎通がしっかり出来て、ハドルちっちゃくなろうぜっていうのは思ってないですけど必然とそうなってる。だからすごい良い雰囲気ですよね。

負けても前だったらバスの中で無言だったり夕食の時にシーンとしてたりしてたんですけど、(今は)全然そんなこと無くて昨日は惜しかったゲームだったんですけど先々週、先週と大差で負けたのに「明日頑張ろう」っていう気持ちになれているのはやっぱ今のチーム状況を現してますね。

―チームビルドをしていく上で今はどういうことを心がけてますか?
ベテランなのでチームメイトに声をかけるっていうことがやっぱり必要だと思うんですよね。声をかけて欲しい選手もいるだろうし顔色を見て声をかけたりして。そういう役目だと思うんですよね。プレーはプレーでまた別物だと思うんですけど、そういう小さなことからやっていくことによってチームっていうのはひとつになっていくと思う。

あと6試合、その内ホームで4試合。(ホームで苦戦している今シーズンの大阪。そのホームで)負けていた時とチームは違うのでホームコートアドバンテージをとれれば良いと思います。楽しみです。

―西の3、4位との対戦なのですごく大事な試合ですね。
すごく大事!今のチームだとすごく楽しめそうです。

―ヘッドコーチは今シーズン一番の出来だったと仰ってました。
僕としては島根戦の2連勝。あそこがチームが変わった瞬間だったと思うので1番良いゲームが出来たと思います。でも今日も20点開くっていうのは僕らのチームではなかなか無かったことなんで、そういった意味では最後まで集中出来たと思います。

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マイク・ベル選手
―まず今日のゲームを振り返って
昨日していた失敗を修正出来たのでとても良いゲームになりました。勝てて良かったです。

―今シーズン100点ゲームというのは知ってましたか?
チームプレーで勝った試合ということで良くボールが回って、個人が自分のスタッツを気にせずチームプレーに徹して勝つことに集中したからこういう結果になったのだと思います。

―チームの雰囲気がよくなっていますね。
試合に負けたとしても次の試合に向けてすぐに切り替えられるというところが良くなったと思います。以前は負けたことに執着してしまってすごく落ち込んでいた。それが今は無い。

―今、マイク・ベル選手が心がけていることは?
今であればウェインがいないのでリバウンドやブロックショットとかそういうところに徹して自分が出来ることをしていこうと思っています。あとはHCから自分が打てる時はどんどん打っていけという指示もあるので、個人個人がそれぞれ自信を持って打っていて良くなっていると思います。

―元チームメイトのクリス・ホルム選手とのマッチアップは見所がありました?意識したところはありますか?
楽しかったですね。普段は仲が良くて今でもよく話したりします。試合前とか普通に接しますが、試合は試合なので自分の持てる全てを出して戦いました。クリスはどちらかというとリバウンダーなんですが昨日は彼が僕よりもポイントを多く取っていて、逆に僕が彼よりもリバウンドを多く取ったりしてスタッツ上ではいつもと逆になっていて少し面白かったです(笑)

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新潟アルビレックスBB

マット・ギャリソンHC
―今日の試合の総括
リバウンドが鍵だと試合前から言っていて、リバウンドは我々の望み通り取れていたと思います。ただ大阪がシュートを落とさずにどんどん決めてきました。ゾーンディフェンスをやっててもマンツーマンをやっててもほとんどのシュートが入るような状況で、それは出だしの最初の5分間を我々はすごく大事にしているんですけど最初の5分間で大阪にシュートを決め続けさせてしまったこと、それで勢いをつけさせてしまった。大阪が勢いをつけた状態で戦い続けなければならなかった。そこがすごく痛かったです。

オフェンスでは92点取れている試合というのは勝たなきゃいけない試合。ディフェンスで取られすぎている。個々のディフェンスは向上していかないといけないし、誰か抜かれた時にヘルプしないといけない。足を動かしコートをしっかりと見て守らないといけない。そういうところが我々が今日は出来ていなかったです。

個々の選手でいうとマイク・ベル選手が素晴らしいゲームをしたと思いますし、彼の活躍の勢いがチームに乗り移って気持ちの面で大阪を勢いづけたと思います。またケビン・タイナー選手にもペネトレイトを何回も許してリングまで行かれてしまってた。この二人の活躍を許してしまったことが昨日の試合との差だと思います。

―マンツーマンとゾーンを使い分けていましたが103失点許したことにもう少し具体的にお願いします。
チームとしてディフェンスをするエネルギーが今日我々には無かったということです。

―第2Qにマンツーマンをした狙いと、なぜダメだったのか。
マンツーマンをしてディフェンスのエネルギーを上げたいという狙いと、あとゾーンをした時にディフェンスを広げられていた、大阪が4アウトをしてオープンショットを打たれていたのでマンツーマンにしました。

―マンツーマンだとホルム選手がマイク・ベル選手に外からのプレーにやられてしまっていた部分がありましたが警戒はしていなかったのか?
もちろん最初から難しいマッチアップになるとわかっていましたし警戒してないわけではなかった。ドライブさせてしっかりハンズアップして3Pを打たせないのがマイク・ベル選手に対する守り方の指示でした。3Pは打たれてますけどドライブさせるという部分に関しては上手くいっていた部分はあったと思います。

簡単に止められないタフなマッチアップであるのでヘルプディフェンスが鍵になるんですけど、先ほども言いましたがヘルプディフェンスが今日は上手く機能しなかった。そこでスコアされてしまいました。

―来週ホームですがこの1週間はどういった練習をしたいですか?
危機感をもって練習に臨むということです。ひとつひとつの練習に強い意志を持って臨む。やるべきことにしっかり取り組むということが必要になると思います。

―ギャリソンHCが現役時代、大阪vs新潟はリーグ屈指の好カードでした。多くの新潟のブースターさんが大阪まで来なかったことや、大阪のブースターさんが冷めて試合を観ていることについてどう思いますか?
昔僕がプレーしていた時っていうのは大阪と新潟というのはすごく熱気があってお客さんもたくさん入って試合だったよね、と試合前に平岡コーチと話しをしていました。たまたま試合前にコーチ陣の間で出たんですけど、大阪さんのいろんな状況があるのかちょっとわからないですし、大阪さんのブースターがどういう気持でいるか私にはわからないです。新潟のブースターも今週はちょっと少なかったですね。なぜかっていうのは私にはわからないです。

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ナイル・マーリー選手
―まずは試合を振り返って
ディフェンスはもっと良いディフェンスが出来たと思います。3Pを許しすぎましたし大阪のシュートがすごく良かったので、序盤でそれだけシュートを決められてしまい追いつくのにエネルギーを使った。なかなか追いつくところまで行けないようなゲームでした。

―第2Qの3-2ゾーンを攻略できませんでしたがゾーンブレイクが上手くいかなかった理由はありますか?新潟も92点は取ってますが。
もっとボールを動かせると良かったと思います。実際3-2ゾーンというよりボックス&ワンみたいなゾーンだったんですけど大阪もすごく動きながら外のシュートに対しても常にシュートチェックされてるような状況でした。

―ここ数試合ベンチスタートですが役割が変わってきているところはありますか?
ベンチから出てもスタートから出ても特に自分の役割は変わらないです。唯一の違いっていうのは第2Qに出てるということなんで、いつどの状況で出ても自分の役割をしっかりやろうということを考えています。