千葉ジェッツ100点ゲームで連敗脱出(12月18日)

12月18日(日) 八千代市民体育館で行われた千葉ジェッツ対富山グラウジーズ戦は前半14点差をつけられながらも後半だけで71点取った千葉ジェッツが今季初の100点ゲームで富山グラウジーズに勝利した。千葉は連敗を4で止め、勝率も5割復帰となった。対する富山は第3Qまでリードしながらも第4Qの大事な場面で城宝、水戸選手が5ファールで退場。勝率を5割とすることが出来なかった。
(文=定山 敬/写真=西本 匡吾)

スコアボード

12月18日(日)14:00

第1Q 第2Q 第3Q 第4Q 合計
千葉ジェッツ 17 18 36 35 104
富山グラウジーズ 21 26 24 25 96

【スタート】
千葉ジェッツ:#7板倉令奈、#9田中健介、#11モリース・ハーグロー、#15ガストン・モリヴァ、#44ジャメル・スタテン
富山グラウジーズ:#9水戸健史、#21ブライアン・ハーパー、#31城宝匡史、#34デビン・サーシー、#50アイラ・ブラウン

【レフリー】
関口 久視(せきぐち ひさし)/大野 太裕(おおの たかひろ)/堀田 兼史(ほりた ともふみ)

【観客者数】
1563人

【主な個人スタッツ】
千葉ジェッツ:スタテン33点6リバウンド2アシスト3スティール、ハーグロー22点6リバウンド、板倉13点、田中14点(3Pシュート 3/3本中)
富山グラウジーズ:ハーパー19点5リバウンド、ジョンソン17点6リバウンド5アシスト、ブラウン15点、城宝12点4アシスト

********************

第1Q
連敗脱出を図りたい千葉は立ち上がりから2-3ゾーン。オフェンスでも昨日同様に日本人選手のミスマッチをつき、板倉がポストプレーで得点。富山は相手のゾーンディフェンスをしっかり見極め、ボールを上手く回してブラウンの3Pシュートでお返し。千葉は板倉が積極的に攻め、ターンアラウンドシュートや城宝のファールを誘うプレーからバスケットカウントに持ち込む。富山はブラウンの3Pシュート、城宝のフロート(浮かせた)ショットで反撃。更にブラウンのゴール下、サーシーのフリースローでリードする。千葉はハーグローのペネトレイト、スタテンの3Pシュートが成功するが、富山はハーパーのシュート、水戸の速攻でリードを保ち17対21とする。

第2Q
富山は好調さを維持し、ジョンソンの3Pシュート、サーシーがゴール下で得点する。千葉はハーグローのジャンプシュート、スタテンのフリースローで追い上げる。富山の得点が止まる間にスタテンの3P、田中がスティールからレイアップを決め26対26の同点とする。6分18秒にタイムアウトを要求した富山は落ち着きを取り戻し、サーシーがベースラインからシュート。堀川の3P、城宝のシュートで逆転する。千葉は個々の1対1で打開しようとするが、単調となり得点できない。反対に富山はジョンソンのフリースロー、サーシーのゴール下、ブラウンの3Pシュート、更にサーシーが速攻からダンクを決め、29対43と14点リードを広げる。
千葉は板倉、スタテンのシュートで追い上げるが、城宝が冷静なプレーでオフェンスを組み立て、自らシュート。富山は終了間際に城宝のアシストから高野がリバースレイアップを決め、33対47の14点リード前半を終える。

第3Q
水戸選手の不調と城宝選手へのミスマッチを警戒して後半は堀川をスタートに起用する富山。第1Qと同じく日本人選手のミスマッチを利用する千葉は板倉のターンアラウンドで得点する。富山はアリウープからブラウンが豪快なダンクを決める。続く攻撃でもハーパーがシュートを成功させる。千葉は積極的にゴールにアタックしてくる。スタテンのペネトレイト、ハーグローがバスケットカウントから3Pプレー決める。更に田中の3P、板倉のポストプレーが決まり、流れは完全に千葉へ。タイムアウトを要求しない富山は防戦一方となり、流れを呼び込めない。千葉はファールを誘いフリースローで得点を重ね、田中のフリースローが2本成功した所で56対59の3点差にまで詰め寄る。富山は残り4分でやっとタイムアウト要求し、サーシーのダンク、城宝のフリースローでリードを保つ。千葉はハーグローがペネトレイト、スタテンがフリースローミスをホルデンが押し込み62対63の1点差とする。富山は堀川、水戸の3Pシュート、千葉は石田、田中の3Pシュートをそれぞれ成功し、69対71で最終クウォーターへ。

第4Q
水戸のフリースロー、ジョンソンがハイポストからシュートを成功させ、リードする富山。千葉は板倉のアシストからモリヴァがシュートを決めるが、ジョンソン、サーシーのシュートに、城宝のフリースローなどで11点差とする。富山はファールトラブルを避けるために一旦2-3ゾーンにするが、ハーグローのペネトレイト、スタテンの3Pシュートで反撃。ハーグローが積極的にアタックし、城宝を5ファールにする。攻守の要を失った富山は続けて水戸も5ファールで退場し、ガードが手薄になる。千葉はフリースローで逆転に成功する。残り1分54秒にはスタテンのシュートが決まり92対88で千葉が4点リード。ここで富山はタイムアウトを取るが、攻撃を組み立てる二人(城宝と水戸)が居ないため、得点に結びつかない。反対に千葉はハーグローがベースラインからジャンプシュートを成功させ、勝利を引き寄せる。ファールゲームとなるが、苦手なフリースローをしっかり成功させ、104対96で千葉が勝利を収めた。

********************

【プレミアム限定】千葉、エリック・ガードーHC。富山は下地一明HC、アイラ・ブラウン、城宝匡史選手のインタビューはこちら