4月8日(日)秋田県立体育館で行われた秋田ノーザンハピネッツ―横浜ビー・コルセアーズの試合はオーバータイムにもつれる大接戦となったが、横浜が前日に続いて勝負強さを見せて勝利した。
試合は横浜のバーレルが3連続ポイントを決め、前日同様に横浜ペースでスタート。しかし前日のような強固なディフェンスを見せることができず、秋田はすぐにウッズとドレイトンの活躍で追い付き、速攻から菊地の3ポイントで逆転。
第2Qは一進一退となるが、横浜が残り5分を切ってからバーンズの大活躍で逆転。負けじと秋田もウッズのドライブ、田口の3ポイントでリードを奪い返す。
第3Qは横浜に持ち前のディフェンスが戻り始める。秋田は序盤スワンストンに連続3ポイントが出たものの、リズムに乗れず。横浜はまたもバーンズの連続得点で逆転し、3点リードで最終Qへ。
第4Q開始直後、秋田が田口の連続3ポイントで逆転。庄司の3ポイント、ウッズもドライブで続き、勝負は決まったかに思えた。しかし最終盤に横浜が驚異の追い上げ。蒲谷とシモンズの3ポイントを皮切りに、この日大活躍のバーンズも得点して何と同点に追い付き、勝負はオーバータイムに突入する。
オーバータイムは横浜ペースで進み、残り35秒には4点のリードを奪う。一方秋田もここから猛追を見せ、残り11秒に庄司の3ポイントで1点差に。しかし最後は横浜が確実にフリースローを決め、連日の大接戦をものにした。また、これで横浜はイースト3位に浮上すると同時に参入1年目でのプレーオフ進出を決めた。
秋田は最終Qに完全にリズムを掴み、一度勝負を決めかけた。しかし最後の最後に追いつかれると、オーバータイムではフリースローを2本落としたことも響き、ホーム最終戦を飾れず4連敗。
横浜は残り時間を僅かにして9点リードを奪われ、劣勢に立った。しかし、ホーム最終戦に燃える秋田ブースターの地鳴りのような大声援で完全アウェーの中、オーバータイムに持ち込む劇的な展開に。オーバータイムでは、大ブーイングの中でも落ち着いてプレーしてメンタルの強さもうかがわせた。
(文=宮川 紀元)
写真提供:秋田SV-ハピネッツ
スコアボード
4月8日(日)14:00
– | 第1Q | 第2Q | 第3Q | 第4Q | OT | 合計 |
秋田ノーザンハピネッツ | 21 | 14 | 15 | 25 | 14 | 89 |
横浜ビー・コルセアーズ | 19 | 15 | 19 | 22 | 17 | 92 |
【スタート】
秋田ノーザンハピネッツ:#0カイル・スワンストン、#1イージェイ・ドレイトン、#2水町亮介、#10庄司和広、#24リッキー・ウッズ
横浜ビー・コルセアーズ: #1チェイス・マクファーランド、#2ドゥレイロン・バーンズ、#3蒲谷正之、#13山田謙治、#24ジャスティン・バーレル
【レフリー】
国沢 麻未(くにさわ あさみ)/平出 剛(ひらいで たけし)/相川 克明(あいかわ かつあき)
【観客者数】
2724人
【主な個人スタッツ】
秋田ノーザンハピネッツ:ウッズ29点、11リバウンド
横浜ビー・コルセアーズ:バーンズ28点、マクファーランド17点17リバウンド4ブロック、シモンズ16点
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試合後の中村、ゲーリー両HC。秋田の水町選手、田口選手、ウッズ選手のインタビュー(プレミアム限定)
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