【プレミアム限定】京都ハンナリーズ、琉球ゴールデンキングス、HCと選手へのインタビュー(3月31日)

3月31日(土) ハンナリーズアリーナで行われた京都ハンナリーズvs琉球ゴールデンキングスの試合後インタビュー。京都は浜口炎HC、川辺泰三選手、瀬戸山京介選手、沖縄は桶谷大HC、与那嶺翼選手です。
(写真/文=金澤 朱志)

京都ハンナリーズ

浜口炎HC
―今日の試合の総括
最後までよく我慢しながらオフェンスに関してはアグレッシブにシュートを打ち続けたことが良かったと思います。途中、僕が数えてるだけで12分の0まで3Pが外れて、最終的に勝負どころ含めて7本。積極性がすごくあったところがひとつと、プレッシャーがかかった状態でもFTをしっかり決めたことが良かったと思います。

沖縄は同一カード連敗したことがない唯一のチームなので明日チャレンジしたいと思います。

―リバウンドが大事だとおっしゃってました。前半リバウンドで苦しみましたがハーフタイムの時にどういう指示を?
(テーマは)2つあって、リバウンドをテーマにあげたんですけど、リバウンドを取りに行ってないというか、うちのほうがミスショットが前半多かった。沖縄はミスショットが少ないにもかかわらずオフェンスリバウンドを8本取ってるんです。うちはオフェンスリバウンド4本しか取れてない。まず積極的にオフェンスリバウンドに入ることがひとつと、逆に8本取られているということでディフェンスリバウンドをしっかり確保する。

―3連敗から沖縄に勝った勝利の意義は?
ひとつは我慢出来たということ。特に勝負どころで3Pを決められてもパニックにならずに立ち向かうことが出来たことが良かったと思います。チーム的には3連敗してて苦しい我慢の時期でしたので、この勝ちがプラスになってくれればなと思います。

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川辺泰三選手
我慢比べのバスケットだったと思うしハンナリーズンの良いところも悪いところも両方出たと思う。我慢比べに最後勝ったんじゃないかなと思います。

―第4Q、川辺選手の1本目のシュートが流れを変えたワンプレーだったと思いますが、4Qを迎える前には個人的にはどうしようと思っていましたか?
チームも(シュートを)打っていけという指示でしたし、特に最近入る時と入らない時と波があるんですけど、確率的には3本打ったら1本入ると思っているので、それがちょうど3本目だったし自信持って打ってら入るんじゃないかなと思って。それがたまたま良い場面で、打たせてくれたチームのおかげだと思います。

―パス回しが早いように感じましたが。
前の沖縄に勝った試合だったりチームが良い時っていうのはスペースを広く取れていたりパスが上手いこと回っていたりっていう時にハンナリーズのバスケットが出来ていたので、それをみんながより意識出来た試合だった。

―ご自身の調子はいかがですか?
徐々に(良くなっている)。プレーオフに行きたいし良い時も悪い時もシュートは水物だと思っているけれどトータルで安定してくると思うんで、そんなに気にはせず良い時に良いシュートを決めれるように。

―明日はどのように臨まれますか?
今日と一緒で我慢比べ。向こうも強いし僕達も弱くはないし、良いところがお互い出ると思うけれども40分間戦い続けたいし明日勝たないと意味がないと思う。(同一カードの)連敗をしたことがないらしいので連敗させたいなと思います。

―沖縄の3-2ゾーンディフェンスは予測されてましたか?
いや、僕はあまり予測してなかったですね。やってて沖縄は寄りが早いとかディフェンスに力が入ってるなと思うんで。途中効いてる部分もあったけど3Pが入ったり(瀬戸山)京介がノーマークをちゃんと決めてくれたので向こうがそういうディフェンスを出来なくなったと思うし、もうちょっとパスとかインサイドに入れれたらと思いますけど途中から良い攻略が出来たと思います。

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瀬戸山京介選手
最後まで我慢して戦えたのが良かったかなと思います。

―いつもよりもインサイドに入るプレーが多かったですがヘッドコーチから指示はありましたか?
特に指示というわけではなかったんですけど今週は結構シュートタッチが良かったりとかそういうのがあったので行ける時は積極的に行こうとは思ってました。ミスマッチの部分もあるのでインサイドにアタックしようかなっていうのは自分の中にありました。

―パス回しが早かったですが練習の中でありましたか?
今週は怪我人の問題で5対5が出来なかったですけど4対4の練習の中でスペーシングとかパス回しとかが意識的に出来ていたのがゲームにも繋がったと思います。

―第2Q沖縄のディフェンスが激しかったですが後半に向けてどう修正しようとチームの中でありましたか?
相手のプレスやゾーンは激しかったけどオフェンスどうこうより自分たちのディフェンスがなかなか機能してなかったという部分があったので、そこのところは各々あったと思いますしコーチからは「自分たちのリズムの時もあれば向こうのリズムの時もあるよ」と(言われていた)。そういう時にしっかりと我慢して戦うことが出来た。

―沖縄という首位のチームに対して我慢して戦えたのは意味があると思いますがいかがですか?
自分の中ではレギュラーシーズンの中の1節という位置づけという意識ではあるんですけど、それでもやっぱり西地区の1位ですし勝ち方を知ってるチームなんで最後まで集中力を切らさずに戦えたのはチームとして収穫だと思います。

先週2つ落としているのでチームの中でもどうかなっていうところがあったと思うんですけど非常に良いエネルギーでチーム全員で戦えたことが我慢とかに繋がったんじゃないかなと思います。

―昨シーズンから沖縄に対しての相性が良くて、外国人選手などが変わっていると思いますがずっと京都でプレーしている日本人選手にとって沖縄に対して良い印象はありますか?
僕の中でそういう印象は無くて、強くて良いチームという印象があります。そういったチームに対してのモチベーションとか戦うための準備をしっかりやってきたのが結果として今のところそういう状態にあると思います。特に意識してというのは無いと思います。

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琉球ゴールデンキングス

桶谷大HC
―今日の試合の総括
後半にゾーンがアジャストされたというよりも、うちが打たれてはダメなシューターに打たれだして、インサイドも開きだして好きなようにやられてディフェンスをしっかり実行出来なかったことだと思います。後半だけで55点ですか・・・。最近こういうのが続いているので後半の得点をしっかり抑えらるようにならないと。勝てないチームになってしまっているのかなという気がします。

もちろん京都のヘッドコーチが良いアジャストをしてきたというのもあるかもしれないけど、それ以上に自分たちがもっと危機感を持ってゲームに臨む必要がある。もちろん第2Q、日本人選手がしっかりやってくれたんですけど、それを第3、4でも持続させられるようにしたい。

―京都のディフェンスの印象は?
出だし、インサイドにドライブした時に手が出てきたりして苦しんだ部分があったんですけど、第2Q以降はだいぶアジャスト出来たんじゃないかなと思います。あとはもう少しボールを散らさないと点数は取れないのかなと思います。

―小菅直人選手の3Pが決まって残り40秒になって3点差という場面で、残り時間を守り切るのではなくてファールゲームに行ったのはなぜですか?
(守り切るという)そういう選択肢はありましたね。こっちがイケイケだったので、そのモーメンタムのまま行きたくて。(京都が)94.7%とここまでFTが良いチームでは無いんですけど、僕の判断です。僕が反省するべきだと思います。

―1Qはミスが多く見られて2Qは8点に抑えました。選手の気持ち的にはどうだったか?
手にボールがついてなかったですね。それよりもドリブルしたいところに京都の選手が入ってきていたなという印象です。ボールを回しながらというよりボールが止まった状態でアタックしていて、簡単に追い詰められてしまっていた。ここはもう一回明日は出だしから修正したい。

―ゾーンを使っていましたが戦略的な意図は?
京都さんは本当にインサイドが強いので。1Q、うちのマンツーマンが機能しなかった。ゾーンをしないといけないのかなと。でも第3Q入った時に打たれてはダメなところでアウトサイドを気持よく打たれてしまった。そういうところを反省したい。

―第4Q、接戦になった時の選手への指示は?
あの時間帯はあっちに流れがいっていたので我慢して、自分たちの流れをディフェンスから取り戻そうということで、ひとつひとつ返していこうという話はしました。

明日は出だしからもっとイニシアティブを取れるようにしたい。

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与那嶺翼選手
勝負どころで京都さんのシュートが入って、こちらのシュートがことごく外れた。そこに尽きるのかなと思いました。オフェンスリバウンドを取られて、その後瀬戸山さんにトップから3Pを決められた。あのワンプレー、あそこがすごく悔やまれるなと思ってます。今シーズン僕達はディフェンスリバウンドをしっかり取ろうと言ってたんですけど、そこを取られてしまってそこがすごくダメージを受けたなと思ってます。でも、たくさんのブースターの方々来てくれて僕達にパワーを送ってもらって明日もまた応援してくれると思うのでしっかり自分たちが切り替えて前を向いて戦っていきたいなと思います。

―京都の印象とどういった対策でゲームに臨まれたのか。
京都さんは本当に高さがあって、その高さが厄介だなと思っていたので、その高さをどう自分たちが足を使ってディフェンスで止めるかというとこだったんですけど、前半ぽんぽんと簡単に2Pをやられてしまったのでそこをしっかりと自分たちが抑えないといけなかったですし、2Qはそのインサイドを抑えることによって自分たちのリズムが出来たと思うので明日もしっかりとそのインサイドを抑えることに集中しながらやっていきたいなと思いますね。

―先週の大阪戦に引き続いて第4Qに大量失点するケースが続いていますが、この部分の修正点は?
ヘッドコーチに言われたこと、インサイドをしっかり抑えなさいと言われていた。外が入っても我慢するということ。4Qにはインサイドでもやられてアウトサイドもやられてディフェンスが崩壊してしまったので、それが大量失点に繋がってしまったと思います。だからヘッドコーチに言われたことを自分たちが遂行するだけかなと思ってます。

―大阪が今日の試合に負けたことによってウエスト4位以上が確定しプレーオフホーム開催が決まりました。今の気持ちは?
本当は自分たちが勝って決めたかったんですけど4年連続ホーム開催を決めれたことはすごく喜ばしいことだと思いますし、キングスに携わっている関係者の皆さん、ブースターの方々、そういった方たちが自分たちにパワーを送ってくれたおかげだと思いますし、それは喜んで良いと思います。でも自分たちの目標は4位以上ではないですし、もちろんウエスタン・カンファレンス1位、そのまた次っていうふうにしっかり段階を踏んでいきたいと思っているので今の現状に満足せず、実際今日負けてますし休んで明日の試合に備えたい。

京都さんに対して今日を含めて1勝2敗。得失点でも20点差ぐらいで負けているので勝利して20点差ぐらいつけて勝つ気持ちを持たないといけないですし京都さんも気持ちを出して戦ってきているので、それ以上の気持ちを出さないと自分たちもメンタル、フィジカルしっかり整えてやっていきたい。

―このところ1勝1敗が続いていますが自分たちの癖をみて徹底的に潰しに来ていることなどを感じることはありますか?
宮崎戦の時にボールプレッシャーされたりとか中と外を分断された。そういうことが相手にもスカウティングされてるのかなと思いますし、前よりもボールの回りが悪くなってきているというのはあるので、そこは練習中からやっているんですけど選手同士が上手く噛み合わず、コミュニケーションをもっと取っていかないといけないなと思ってて、練習中からコミュニケーションをみんな取っているかというとまだまだ足りない部分があるので、コミュニケーションを取ることとボールシェアをすること。出来ている時間帯っていうのはキングスのバスケが出来ていると思いますし、それを確立していくことがプレーオフ、ファイナルズに向けて必要なことだと思っています。