オールジャパン決勝戦 トヨタ自動車アルバルク・HC、選手の試合後記者会見(1月9日)

1月9日(月)代々木第一体育館ではオールジャパン男子決勝戦・トヨタ自動車アルバルク対アイシンシーホースの試合が行われた。
激戦を制したのは5年ぶり2度目の優勝となるトヨタ自動車アルバルク。

以下、試合詳細とトヨタ自動車アルバルクのドナルド・ベックヘッドコーチ、伊藤選手、正中選手、竹内選手、フィリップ・リッチー選手のコメント。(文・写真=杉浦 由香)

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1月9日(月)14:00

第1Q 第2Q 第3Q 第4Q 合計
トヨタ自動車アルバルク 13 29 11 16 69
アイシンシーホース 17 13 13 22 65

【スタート】
トヨタ自動車アルバルク:#10岡田優介、#21竹内公輔、#31フリップ・リッチー、#35伊藤大司、#40田中健
アイシンシーホース:#2朝山正悟、#3柏木真介、#4ケビン・ヤング、#24古川孝敏、#32桜木ジェイアール

【レフリー】
宇田川 貴生/藤垣 庸二/久保 裕紀

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トヨタ自動車アルバルク

■ドナルド・ベックHC

-今日の試合を振り返って
非常にエキサイティングで厳しいゲームでした。後半苦戦しましたが、プラスな面もありますし、マイナスな面もあり、今後の反省点としていきたいと思います。優勝のかかった大切な試合でした。非常に良い試合で、審判のコールも良く、不満はありません。勝利出来たことで、チームにとっては満足行くものだったと思います。

-アイシンの5連覇を阻んだキーと今後のシーズンに向けて
チームにはプロセス(段階)があると言っています。オールジャパンについては4段階、つまり4つの試合に勝つことが出来れば優勝します。一試合ずつ戦うということです。プロセスはオールジャパンから始まったことではなく、昨年の夏のチーム作りから始まったことで、今日の優勝に辿り着くことが出来ました。ヘッドコーチとしては本当に沢山の要望がありましたが、トヨタの基本となるのはリバウンド、ディフェンス。これが非常に重要だと言っています。3人の新加入がいましたが、彼らが早くチームの中に溶け込めることが出来たと思います。後半戦に向けては、その部分に磨きをかけていけば、必ず良い結果がついてくると思います。コーチとして4回トーナメント戦で勝つことが出来ました。その4つの中でも今日の試合が一番特別な気持ちです。コーチとしても非常にやり甲斐のある戦いだったと思います。14人の選手、スタッフ、会社のバックアップもあって優勝出来たことは本当に嬉しく思います。後半戦に向けてもこの気持ちを忘れずに戦っていきたいと思います。

アイシンに関しては今シーズン2試合戦いました。その時は柏木選手が出場していませんでしたが、桜木選手含めアイシンは非常に良いチームです。桜木選手に関しては得点能力の高い選手なので、どう止めるかがディフェンスのカギでした。彼を止めることも大切ですが、自分たちのプレースタイルを信じて戦うことが最も重要だと選手たちには試合前に言いました。バランスの良い試合ができたと思います。後半戦に向けてもバランスとトラスト(信頼)を心がけていきたいと思います。

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■フィリップ・リッチー

-今日の試合を振り返って
本当に厳しいハードな試合だったと思います。出だしが悪く、第2Qから持ち直しましたが、後半アイシンが反撃してきたことで、厳しい状況が続きました。JR、ヤング、リチャードソンのマッチアップはタフでしたが、勝つことが出来て良かったと思います。

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■伊藤大司

-今日の試合を振り返って
スロースタートで、アイシンペースのバスケになってしまいましたが、第1Q終わりから第2Qに自分たちのペースでバスケが出来たので、得点差もつけられました。第3Qまである程度出来ていた思いますが、さすが王者の意地と言いますか、第4Qに追い上げられました。ディフェンスで我慢して、オフェンスはしっかりエクセキュート(実行)した結果が勝ちに繋がったと思います。

-ポイントガードしてアイシンをどういうチームと見ていたか? またどのような対策を立てていたのか?
インサイドの桜木選手が、得点してくることは分かっていましたし、ウイングの選手も全員シュート力があって、インサイドもアウトサイドもバランスが良いチームであることは分かっていました。コーチも言う通り、チームディフェンスをすれば何とかなると思ってプレーし続けたので、桜木、柏木選手に得点は取られましたが、チーム全体で65点にすることが出来ました。そういう面では全員が信頼してチームディフェンスが出来たかなと思います。

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■正中岳城

-今日の試合を振り返って
試合の出だしはアイシンのゲームになるかもしれないという気持ちにさせられましたが、一つ一つ積み重ねていくのがバスケットですし、自分たちも一つのオフェンス、一つのディフェンスを重ねていくことで勝ってきているので、我慢してディフェンスをしていけば相手も厳しい展開になるのではないかとずっと思っていました。第1Qを凌いで第2Qになった時に、有利になったので、我慢し続けることが決勝戦では大切なことだったのかなと思います。

-改めてチャンピオンになった喜びのコメントを
ルーキーの時にファイナルまで上がって、アイシンに負けたことを試合前にも自然と思い出しましたが、このチームで勝ちたいというのは昨シーズンからずっと思っていましたし、新しい選手が(チームに)入り、ステップアップしてきて、優勝を狙える状況になったことは分かっていました。5年かかりましたし、悔しい試合も沢山ありますが、チームに関わる全ての人に報いることが出来たのかなと思います。本当に嬉しいです。

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■竹内公輔

-今日の試合を振り返って
トーナメント戦は負けたら終わりなので、プレッシャーの中、優勝することが出来て本当に嬉しいです。夏から厳しい練習を積み重ねてきましたし、代表が終わった次の日から練習と無茶なスケジュールもありましたが(笑)、その結果が出て嬉しいです。

-トヨタはチーム全員のプレータイムをシェアしていて、モチベーションを保つことが難しい中、どの選手が出場しても同じ力を発揮していると思いますが、どうモチベーションを維持しているのか?
コーチがよく言いますが、コートに出る選手はインパクトを与えなさいと。出場時間20分くらいで、どれ位インパクトを与えることが出来るかをチーム全員が課題としていると思います。そこでインパクトを与えることが出来れば、出場時間も伸びてくると思いますし、出来なければ短くなりますし、ベンチから見ている選手は如何にインパクトを与えることができるかをモチベーションにしてプレーしていると思います。