9月22日(土)秋田市立体育館で、開幕を前に東北3チームとゲストチームの東京の4チームによる「東北カップ」が開催。秋田ノーザンハピネッツと仙台89ERSによる1回戦第2試合は、同点で迎えた終盤の攻防を制した秋田が勝利し、岩手との決勝へ進出した。
(文/宮川 紀元)
立ち上がり、秋田は開幕に合わせて調子を上げてきたカミングスがインサイドで奮闘。一方の仙台も、新外国人のコーブルが正確なアウトサイドシュートと器用な小技を交えて得点し、互いに譲らない。
第2Qになると秋田はハリス、菊地のアウトサイドシュートが当たり始める。仙台もコーブルら外国人選手が得点を重ねて流れを渡さず、秋田がわずかに2点リードで前半を終了。
第3Q、秋田は庄司、加藤の3ポイントなどで得点、仙台もコーブルが内外からリングを射抜き、逆に仙台が2点をリードしてラストQへ。
第4Qは残り約5分までは同点の展開だったが、秋田のハリスがケントからのインサイドアウトで3ポイントを決めて均衡を破ると、5ファウルで退場したカミングスに代わってデマーシーが活躍。ターンオーバーを重ねてしまった仙台を突き放し、プレシーズン初勝利を飾った。
秋田はカミングスの復調に代表されるように、新加入の外国人選手が徐々に馴染んで持ち味を発揮してきた印象。それぞれが見せ場を作った。また、日本人の新加入選手でも加藤がインサイドのポジションをうまくつなぎ、チームに貢献した。
仙台もコーブルをはじめ外国人選手が能力の高さを感じさせるプレーを見せた。日本人選手では新加入の野上がHCから高評価を得たが、同じく新加入の新井は得意のシュートが入らず、薦田も不完全燃焼に終わり、まだまだ新しいチームとしてまとまりができてきていない様子だった。
スコアボード
9月22日(土)18:00
– | 第1Q | 第2Q | 第3Q | 第4Q | 合計 |
秋田ノーザンハピネッツ | 17 | 25 | 20 | 24 | 86 |
仙台89ERS | 17 | 23 | 24 | 15 | 79 |
【スタート】
秋田ノーザンハピネッツ: #2水町亮介、#10庄司和広、#12菊地勇樹、#23アンソニー・ケント、#34ティージェイ・カミングス
仙台89ERS: #4志村雄彦、#7薦田拓也、#21新井靖明、#34サム・ウィラード、#44ケビン・コーブル
【観客者数】
1362人
【主な個人スタッツ】
秋田ノーザンハピネッツ:ティージェイ・カミングス20得点、ディオン・ハリス18得点、ジョーダン・デマーシー16得点
仙台89ERS: ケビン・コーブル23得点、サム・コールマン20得点、カロン・クラーク12得点
※プレシーズンゲームのため、得点以外の公式スタッツが配布されておりません。ご了承ください。
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試合後の中村、ピアス両HC。秋田の加藤選手、デマーシー選手のインタビュー
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