12月19日(日) 京都市立体育館で開催された 京都ハンナリーズ vs 富山グラウジーズの試合後のインタビューです。
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スコアボード
12月19日(日)14:00 観客:714人
– | 第1Q | 第2Q | 第3Q | 第4Q | 合計 |
京都ハンナリーズ | 28 | 26 | 31 | 27 | 112 |
富山グラウジーズ | 29 | 17 | 15 | 29 | 90 |
スタッツ(各種、トップ選手のみ記載)
京都ハンナリーズ:
マクムード・アブドゥル ラウーフ28PTS ウェンデル・ホワイト15REB ラウーフ/他2名5AST ウェンデル・ホワイト5STL 井上 裕介/キブエ・トリム1BLK
富山グラウジーズ:
ブライアン・ハーパー27PTS ブライアン・ハーパー12REB ジョン・デービス6AST 水戸/他2名1STL ブライアン・ハーパー/他2名1BLK
マイケル・フェイ選手の負傷に関して
月曜日に精密検査を行うとのこと。チームの正式発表は後日となります。
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京都ハンナリーズ
青野 和人 HC
-試合の総括
まずしばらく1勝1敗の続いた週末があったんですが、こういうふうにホームに戻ってきて自分達の強さを見せることが出来て良かったと思いました。やはり両日ともディフェンスからの意識が入り、それがオフェンスの爆発力を引き出したと自分は思っています。主力選手を欠いてしばらくゲームが続いているんですが昨日故障したマイケル・フェイ選手も今日出れないという状況だったんですが、より一層チーム一丸となる、チーム全員で勝ちに行く、そういう姿勢が必要だということが全員認識をしてゲームに臨んだんですが、そのエネルギーっていうのがちゃんとポジティブに働いて結果に持っていけたと思う。
特に今日は日本人選手が、例えばウェンデルホワイト選手を一人、あとは4人を日本人選手を出すという時間帯をたくさん強いられて、そこの時間帯を踏ん張った日本人選手のディフェンスの貢献っていうのがすごく自分は印象に残り誇りに思います。
また対戦相手ブライアン・ハーパー選手をあまり止めれなかったところ、彼のドライブと身体能力そこを次回対戦する機会があればそこをしっかりと抑えていきたいなと思います。
-ゴール下付近で攻守ともに相手を止めていたかなというふうに印象があったんですがそのあたりについて何か指示とかありましたか?
昨日はマイケル・フェイ選手、キブエ・トリム選手と長身の選手がゴール近辺にいてかなり有利にゲームを進めることが出来たんですが、今日はキブエ・トリム選手とウェンデル・ホワイト選手と少し身長が下がったんですが、それでもオフェンスリバウンド、特に相手の死角から飛び込んでのリバウンド、相手の死角から飛び込んでポストアップ、それがかなり富山のディフェンスで油断してたところだったので両日ともそこを徹底的につきました。
-試合の出だしから2-3ゾーンだったのは富山の3Pの確率が悪かったからですか?
ここまでのシーズンでの富山のチームがあまり3Pが、自分らと比べても入っていなかったので、やはりうちのビッグマンがファールトラブルになると後半苦しくなるのでゾーンディフェンスで全員で小さく守るということをやってました。ですが前半折り返しの時点でも78%と高確率で折り返していたので途中マンツーマンに切り替えて自分らの弱いところをヘルプしていくディフェンスに変えました。
-上位チームとの対戦でここまで3勝7敗です。勝てない要因は?
今まで例えばこの週末に見せていたディフェンスの入り方、オフェンスの能力の長けた選手がたくさん集まってように自分は感じていたので、ディフェンスをしっかりやることでオフェンスも更に引き出せるのがここの週末出てきたので。今までは例えば滋賀戦にしろその後の福岡戦の(1勝1敗の意味でシリーズを)引き分けたところもオフェンスの意識がどうしてもディフェンスよりも上回ってしまい後手に回る、そのオフェンスが1本のシュートにいろいろ託してしまうっていうのがあったんですが、ここ数試合でしっかりディフェンスから。特に日曜日の秋田戦のからチーム一丸となってディフェンス、それをやることによってオフェンスのリズムが良くなるということが出来たので。以前対戦した時とは全然違うチームになってくと思います。ただ引き続き主力選手を欠いての対戦になるのでそこは慎重に戦っていきたいと思います。
-プレシーズンでチームの出来は3~4割ぐらいだと仰ってましたが、今の出来は何割ぐらいでしょうか?
5割以上なのは間違いないんですが自分達も浮き沈みが(あります)。すごく安定した接戦をずーっと行くのではなくて大量得点、大量失点と波がすごくあるのでまだまだ成長段階だと思います。
-後半に失点が目立つケースが多いですが、それについては?
足を使ってのディフェンスであったりファールも混んできてワンエンドワンにもつれ込んだり、シュートのチャンスが両チームともに増えてくるので第4クォーターではやはり自分らが(得点を)取ってもちゃんと守る、その一本ずつの攻防がゲームの結果にかなり響くので引き続きディフェンスの部分でしめたいと思います。
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マクムード・アブドゥル ラウーフ 選手
-まず足首の調子は?
あまり大きな変化はありません。コートに出ている時は良いパフォーマンスをするだけです。
-足首の調子は悪くてもシュートの調子はかなり良かったです。
今日は打たせてもらったようなシュートもかなりあるけど実際試合に出てあのようなパフォーマンスが出来たことはすごく幸運なこと。実際怪我をしている時は集中力がより必要になってくるので、それが上手くいくかパフォーマンス自体が悪くなるかのどちらかなんだけど、幸運にも自分は上手い方に転んだんじゃないかな。
-今日の試合のチームのパフォーマンスについて
今日は良いオフェンスも見れたしディフェンスの中でもチームとしても上手く、特に後半出来ていたんじゃないかな。今日の試合はリズムが良くてボールの動きもあったし、(仲村)直人も(村上)直もみんなよくシュートを決めれていたのでチームとしてバランスが取れた試合だった。
-青野ヘッドコーチはディフェンスに満足していると仰ってました。しかし90失点は多いほうだと思いますがそれについては?
今日の試合は両チームともに高得点だったから実際シュートが入り始めたりするとそれを完全に止めるっていうのは難しかったが、20点差以上つけることが出来たので良かったと思う。自分自身もディフェンスをもっと良く出来るところもあると思いますが、先週までに比べれば良くなって来ている。チームとしてもっとディフェンスを継続して維持できるようにすれば、それが今後オフェンスのリズムにも反映されていくのではないかなと思う。
-上位チームとの対戦は3勝7敗と負け越してます。上位チームに対して自信が無いのかそれとも単純にチームとして負けたのですか?
上位のチームに対してはやっぱり全員ではないと思うけどあまり自信が無いっていう選手も実際いるかなと感じているし、プレッシャーをかけられたときにそういうプレッシャーに対してチームとしてうまく対処出来ていないところもあると思う。そのような状況の中で継続して同じようにプレーをしていくっていうのがすごく大切になっていくと思うんだけどボールを持ってる全ての状況において今の状況と比較してディフェンスで例えば80%の力でもいいからずっと1試合を通して続けることが出来たらそれは勝ちに繋がっていくと思うし、実際のところは上位チームに対してその80%の努力っていうのが今の段階では出来ていないので、みんながもっと気持ちを込めて頭を使ってプレー出来るようになれば良いチームが出来ていくのではないかなと思う。
試合以外の質問はこちらから
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富山グラウジーズ
衛藤 晃平 HC
-試合の総括
この二日間、ラウーフ選手にやられたなというふうに受け止めております。うちの選手はしっかりとやってくれたんですけども、わたくしが彼らに対して共通理解を促すことであったり準備不足がこの敗因を招いたかなと思っております。点数取れるようになってきましたので、もう一度ディフェンスを徹底することを意識付けて来週からしっかりと戦っていきたいなと感じております。
-昨日の結果を受けてどういった点を具体的に修正しましたか?
当然ラウーフ選手とかウェンデル・ホワイト選手に昨日やられましたのでホワイト選手のペネトレイトに関しては完全にコンテイン、ディレクションしてヘルプポジションに一枚しっかりと入りなさいと。ラウーフ選手に関してはアウトサイドでシュートさせるんじゃなくてドリブルをさせないと、ペネトレイトをさせなさいというふうに指示をして(試合に)入りました。
-それは今日どれぐらい達成できましたか?
前半は良く頑張っていたと思うんですけども、結局ラウーフ選手に苦しいシュートはさせているんですけどさすがに決めてくるんですよね。それに対してうちの選手が続けてディフェンスすることが出来なくなってしまった。全体的に言うと最後まで通して徹底することが出来なかった。
-今シーズン、プレーオフ出場という大きな目標がありますがまだ諦めずに目指してて大丈夫でしょうか?
当然。まだまだこれから。可能性はいっぱい秘めてるチームですのでしっかりと整理して選手を導いていこうと思ってます。
-連敗脱出に向けて大事なことはどういった点でしょうか?
ディフェンスです。
-第3クォーターに崩れてしまいました。我慢出来ない原因は何なんでしょうか?
一言で言えばコートリーダー不在。それが招いた結果だとは思います。あとは試合の流れの中で、今日もあったんですけども1クォーターに仲村選手が3Pが当たってる。それに対して1本決められて2本目決められて次3本目打たれてしまう。ラウーフ選手にしても然り。そこでゲームの中で、今ここを止めないといけないっていうことをちゃんとフィードバックをしてチームに伝えるっていう仕事をしてくれる選手を待っています。
-(その役割は)誰に期待しますか?
やはり当然第一は加藤選手になりますしブライアン選手も一生懸命プレーしてくれてオフェンスはスコアで引っ張ってくれるタイプなので、スコアじゃないところで引っ張ってってくれるところをジョン・デービスであったり、日本人では加藤であったりは期待してます。あとは当然ディフェンスリーダーを欲していますし、そのディフェンスリーダーになってくれる選手がまだ出てきてないっていうのが本音です。
-京都のピック&ロールにかなりやられてましたが?
あれも指示としてはスイッチしてラウーフ選手にインサイドの選手が(マッチアップに)いっても構わないよと。とにかくペネトレイトをさせてくれって言ってたんですけども・・・勇気が無いんですかね、リスクを冒してどんどんプレッシャーをかけるということが。抜かれた時の責任をちょっと気にしてるのかなというふうに思うんで、そこのストレスは取り除いてあげようかなと思っております。
-今日も富山からたくさんファンが来てましたけどファンの皆様に一言メッセージを。
まず大阪、京都と遠方までたくさんのブースターが来てくださったことに非常に感謝していると共に本当に申し訳なく思っております。ここまで点数取れるようになれば取られるようになってっていう非常に情けない試合を披露しておりますので来週の高松、久しぶりのホームになりますのでしっかり気持ち入れて気合入れて、このアウェーの4連敗で得たもの、掴んだものをしっかりとコートで表現出来るように準備したいなと思っております。