【プレミアム限定】大阪vs滋賀 滋賀、シーズン前半をウエスト5位で折り返す(1月13日)

1月13日(日) 住吉スポーツセンターで行われた大阪エヴェッサvs滋賀レイクスターズの試合後インタビュー。
大阪:古屋孝生HC、今野翔太選手
滋賀:アラン・ウェストオーバーHC

(文・写真/金澤朱志)

大阪

古屋孝生HC
前半の中で5~10回弱のポゼッションでチームディフェンスできていなかったところを全部滋賀さんに持っていかれたゲームでした。2日目に向こうが準備してくることに対して対策がチーム全体としてできていなかったというのがあります。後半の戦い方については自分の中では五分五分だったと思いますので、いかにゲーム通して最初からエネルギーをもってやることが大事なんだと思ってます。

ただ前半戦が終わってオールスターをはさむんですけどもここ6試合は5割で来てますんでステップアップしてると思います。後半戦は全勝する気持ちで、2週間死ぬ気で練習して次ホームですし必ず勝つことを大前提として準備していきたい。

―来週オールスターということで前半戦の区切りということで前半戦を振り返って。
正直なところ選手が全員揃ってやっと1ヶ月経つところ。本来ならプレシーズンぐらいのところ。ただゲームとして20試合戦ってるチームと遜色ないところまで来ていると思いますので、選手もシステムも準備はできていると思います。あとは個人が、誰がベンチから出てきても同じことが出来るようにひとつの方向性にもっていけるかの磨き上げを後半戦の早い段階で作って、プレーオフ圏内に入って最後アップセットを狙うかというところだと思ってます。

―現状の仕上がりとしては手ごたえは?
ある程度は感じてます。昨日はそうでした。今日も向こうがオフェンスを変えてきた時に同じディフェンスをやろうとして抜けてるところがあったので、まだまだチームのスタートが遅れてしまったところを引きずってるところだと思います。

―2週間のオールスターブレイク、どこを集中的に取り組むか?
まずはディフェンスです。オフェンスは今日の形だと、いかにオープン(の選手)を見つけてシュートを決めるかというところ。インサイドに攻めるのかウィングから攻めるのかという中で判断の精度です。本当にアタックしていいのかディフェンスがきてるから、どういうふうにパスのアングルを変えていってオープンの選手で良いシュートができるのかというところの精度をあげていきたい。ワンパターンになってる時間帯があります。

―バリエーションを増やしていくということですか?
(増やすというより)発展させていくという形です。インサイドにアドバンテージがあって、空いているところは必ずあるので、どこがあいているか。相手は空かないように守ってますけど、そこをどうつけるか。それをコンスタントにオートマティックに攻めるようになれば相手も止めようがなくなる。こっちのオフェンスもできると思ってます。ビデオを見て整理したいと思ってます。

********************

今野翔太選手
昨日と今日は全く逆の展開をされた。僕も含めてシュートが入らなさ過ぎた。シュート力の無さです。今日はリック(リカート)のところにダブルチームに来ることを理解して早くボールを返させないといけなかった。

―今日は出だしから後手に回ってる印象でした。
相手も前からプレッシャーをかけてきて対策はしてきたと思うんですけど。相手も今日はすごいシュート確率が上がってる。僕らも点を取れなかったですけど。

―昨日の試合に関してホームで結果が出たことは大きいですか?
まだ、ただの1勝ですけどブースターさんに喜んでもらえたのが嬉しかったです。

―ただの1勝以上の手応えはえていない?
いや、ここ6試合は五分五分でいけるぐらいにはなってきているので・・・でも今、五分五分じゃダメだから。計算したら3勝1敗ずつでプレーオフ6位のラインなので全然ダメです。

―3勝1敗は見えてくるラインですか?
全然可能なラインですね。ディフェンスが崩れなかったら。オフェンスは決めきれれば。

―1つのクォーターで30点ぐらい取るクォーターもあれば今日みたいな8点みたいな時もありますが波がある?
芯のないチームというか。どこで確実に攻められるっていうのが無い。昨日はリックで、今日みたいにリックにダブルチームに来られた時にどう対策するかが遅い。リックが悪いわけじゃないですけど、彼も昨日いけたから今日もいけるっていうマインドになってたからパスも返ってこないし。そこで対応が遅れたのが試合に響いたなと思いました。

今日は僕が逆サイドでノーマークになってる時間が多かった。良い時はリックからボールが返ってきてスイングして展開ってなるんですけど、今日は全然展開がなくて片方のサイドのみで攻めていた。それがダメでした。今日はワンパターンでした。

―チーム全体の意思統一を固めていくところですか?
1試合で終わるのが僕らの悪いところ。毎試合ずっと続けていかないといけない。1試合リックで攻めれたら、それが良かったらいいですけどダメな時にスイングして攻める形を忘れがちですね。今のチームは。

―何が悪いかわからなかった時期から具体的に見えてきたのは進歩では?
ディフェンスが崩れなかったら競ることができるので。今日はシュート確率が9%ぐらい。そんなのは滅多にないと思うので競ることは出来ると思います。ディフェンスへの意識は高くなってます。

―オールスターブレイクは大事に使いたいですね。
もう一回まとまって。僕は悪いところを徹底的にやるべきだと思います。良いところはこのままで。ブレイクというか練習はいっぱいしたほうがいいと思います。

********************

滋賀

アラン・ウェストオーバーHC
昨日の敗因を受けて選手達がよく頑張ってくれました。最初から良かったですし昨日のがっかりとした試合内容を払拭するためには必要だったと思います。ディフェンスとリバウンドが勝因だったと思います。そして昨日よりシュートがよく入ったと思います。大阪チームは今の勝敗数よりも随分力のあるチームだと思いました。

―昨日の敗因がどんなところで、今日はどこを修正しましたか?
昨日よりシュートが良かったことがありますけど昨日はシュートが落ち始めると自信をなくしてしまった。そういったところが悪循環になって負けたと思ってます。選手にはディフェンスとかルール変更は指示しましたがそこよりも精神的なところを励ましました。コートに立つときは常にポジティブにアグレッシブにいってくれと試合前に言いました。そしたら何人かがステップアップしてくれてビッグショットを決めてくれました。今日と昨日の違いは、40分間ムラが無かったというところじゃないでしょうか。昨日は第2Qは良かったですが後半失速してしまった。今日はそういうムラが無かったので一定の努力が出来たのだと思います。

―前半戦を振り返って反省点。
シーズン序盤は3勝6敗とスロースタートになってしまった。そこから15勝11敗になって良い方向になってきてると思います。良いバスケットが出来ていると思います。良いチームというのは常に一定の結果を残さないといけないと思ってます。勝って負けてのムラがあってはいけないと思ってます。最後まで40分間戦い続ける精神力を持つこと。皆さんがご存知のようにウェスタンカンファレンスはタフなチームが多いですからひとつひとつの試合を集中して頑張ることが大事です。あとは体調を整えて怪我がないよう戦い抜く、そうすればプレーオフに出るチャンスが生まれてくると思いますし、まずは行ってからチャンピオンのことを考えたいと思います。

ファイナルズに行ってチャンピオンを取ることも目標ですが、出来るだけシーズン後半戦は多く勝って高い順位でシーズン終わることが大事だと思ってます。1位から6位、どれで終わろうとも、そういう時期がきたら常に最高のバスケットをして上に行きたいです。