【プレミアム限定】大阪vs京都 京阪ダービーは京都が敵地で2連勝。(12月23日)

12月23日(日) 住吉スポーツセンターで行われた大阪エヴェッサvs京都ハンナリーズの試合後インタビュー。
大阪:古屋孝生HC、ドウェイン・レイサン選手
京都:浜口炎HC、デイビッド・パルマー選手

(文・写真/金澤朱志)

大阪

古屋孝生HC
第1Qの入りのところでプレスをかけてくるのはわかっててミーティングでも話をしていたんですけど、そこでターンオーバーをしてしまってリズムが取れなかった。この点差をカムバックするためにプレーしたんですけどリバウンドを取られてセカンドチャンスからスコアを取られたところが、こちらのペースにつかみきれなかった第一の要因でそれが敗因だと思ってます。

―残り12秒の時と残り3秒の時にそれぞれタイムアウトを取られてましたが何を指示されてましたか?
追いつくしかないのでシューターにボールを回してシュートさせるプレーを指示しました。結果上手くいかなかったです。

―ファールゲームの場面でも3Pを選手達が打たなかったのは?
京都さんのディナイが非常に厳しくシュートを打つポジションじゃなかったのでドリブルをついてアングルを変えて、っていうところになってしまった。京都さんのディフェンスが非常に上手かったと思います。

―今シーズン通して点数が伸びない、取れないですがその要因は?
この2日間はターンオーバーをしているというところです。他にはセットの入り方やプレーの入り方です。ひとつひとつ良くなっていってるというのは実感してますが、他のチームのほうが成長の度合いというか、スカウトで対策を練られて得点が伸びてないというところです。bjリーグで勝とうと思った時、僕らが成長するスピードをもっと先のレベルまで上げてこないと、一辺倒だとやられてしまうなと実感しているところです。

―その先のレベルを実現させるためには?
まずビッグマンがキーだと思います。3Pもドライブインも出来る選手がいますので、良いスポットで新しいアングルを見つけて良いショットを出来るようにしたい。ドライブインや3Pを狙うスポットを作っていかないと得点は伸びないなと思ってます。

―味方選手のドライブインに対して味方選手が逆に邪魔してしまうというスペーシングの無さが目につきましたがどうですか?
ポストアップのプレーとドライブインのプレーがミックスになってしまってて、やはりショットクロックを見ながらアタックしないといけない、そこでジャムになってしまってたというのはあります。それは直さないといけないと思ってます。

―小淵選手の処分に関して重いなという感じでしたがチームに影響はありますか?
チーム全体の方針としてお客様が第一だというところがありますので、処分はしっかりしていくということで、チームの中でどうだこうだというのは一切ないです。

―練習は参加されてるんですか?
処分期間中なので(練習は)していません。

―第1Qから離される展開は今シーズンあまり無かったですが要因は?
パスのスポットにちゃんと入ってなくてパスアングルが無くて相手に返してしまった。すごくシンプルなところですけどゲームが動いてる中で自分のセットの位置を見失ってて、そこで連続して続いていた。

―ドウェイン・レイサン選手の役割は?
ディフェンスで、ジャーメイン・ボイイェット選手のピック&ロールがすごくイヤなプレーで、ファールになってしまいましたが、そこを体を張って抑えてくれてたと思います。ガードのスコアラーを止める役割、ディフェンスで活躍してほしい。身体能力が高いのでアタックして欲しい。

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ドウェイン・レイサン選手
―京都と対戦してみて印象はどうでしたか?
シュートが良いチームだなという印象があって、特に3Pをよく打つチームだなというのがありました。あとはコーチがすごく良いという印象を受けました。我々も同じように良いチームではあるんですけど、オープンショットを打たれてしまったのが痛かったです。

―日本の印象とbjリーグの印象を聞かせてください。
とても大好きです。大阪はそこそこ大きな都市のひとつなので気に入ってます。bjリーグは良いリーグだと思います。競争も激しいリーグですし、とても気に入ってます。ルールに同感できない部分もありますけど全体的に見ると良いリーグだと思います。

―コーチからはどんな役割を求められますか?
アグレッシブにいきなさいと言われます。ベンチスタートが多いのでチームにエナジーを与える動きをして欲しいと言われれてます。特にインサイドアタックですね、そこでチームに活気を与えるようなプレーをして欲しいということです。

―今のコンディションは?
僕自身は100%だと思ってます。他の選手よりは少し遅れてますが体調的には問題ありません。チーム練習が終わった後の個人練習でもっと調子を上げたいと思います。

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京都

浜口炎HC
年内最後の試合を連勝という形で終えれたことと、ようやく(勝ち星が)貯金になったことが良かった。チームとして少しずつステップアップしてるなという感じです。ゲームとしては第1Qにジャンプスタートできたことと昨日苦しんだリバウンドの部分で、アグレッシブにオフェンスリバウンド20個取れたことが良かった。

―第1Qのジャンプスタートは戦略通り、予想としてありましたか?
基本的にはいつも通りですけどアグレッシブにディフェンスいきたかった。立ち上がりの5分というのは特に意識して入ってますので、それが上手く入れてよかった。

―終わってみれば第1Qの点差で決まった感じですね。
スポーツの世界ではよくあることで野球でも立ち上がり、サッカーだって最初の5分は「魔の5分」って言われてますし、バスケットだって立ち上がりの5分が上手く入れるかどうかが勝敗に大きく影響するスポーツですので。

―いつもと違って何が上手くいったのでしょうか?
相手があることなのですごく難しい部分なんですけど、メンタル面の準備がしっかり出来ていた。選手の中に勝って貯金にしたいという気持ちがあったと思います。うちのビッグマン(マーカス・クザン)が出れなかった分、ディフェンスでハードにリック(リカート)のところに行かないと苦しい部分があった。最初からトラップにいって足がよく動いていたと思います。

―マイナスからプラスに転じれたきっかけは?
これがきっかけ、何かの試合がキーゲームになってっていうのは無いです。8連敗していた時も少しずつチームはステップアップしてきましたし、8ゲーム中3つか4つはうちが勝ってもおかしくないゲームがあった。チームとして我慢しながらやってたという時期がありました。チームとして今成長してる部分は、昨日はアシストが25個、今日も24個。1対1に強いチームじゃなくて、ボールを動かしながらアシストをするチーム。うちのアシスト数のマジックナンバーは20個なんですけど、20超えるとチームとして機能してるなぁという部分です。それが良くなったと思います。

―チームとして機能してきて、それが良い方向になってきてるということですか?
そうですね。うちはモーションオフェンスをやってますので、割と選手達に自由を与えながらやるシステムですので、お互いの良いところをお互いがわかってきたのが大きいと思います。

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デイビッド・パルマー選手
試合に勝てたということはいつも嬉しいことです。アウェーで2勝出来たのは嬉しいですがリバウンド面でもうちょっとタフにプレーできたんじゃないかなと思います。

―マーカス・クザン選手がいないことでリバウンドに重点を置こうと思ってましたか?
もちろんマーカスがいなかったのでそう思っていましたが今年はシーズン通してあまりリバウンドを取れてないので、もうちょっとリバウンドを取りたいです。

―大阪エヴェッサ時代、リバウンドをたくさん取ってましたね。
大阪の時とはチーム構成が違うっていうのはあると思いますけど、自分がもうちょっとリバウンドを頑張らないといけないと思ってます。

―大阪を離れて他のチームに移籍してから大阪の雰囲気はどう感じますか?
(大阪は)結果はあまり残せてないですけど良いチームだと思います。才能ある選手がたくさんいるので、それが上手く噛み合えばもっと良いチームになっていくと思います。

―お客さんの雰囲気はどうですか?
ここに来るまでは大阪はあまりお客さんが入ってないと聞いてましたが、今週プレーしてみて良い雰囲気だなと思いました。