【プレミアム限定】兵庫ストークス、レノヴァに快勝しオールジャパン出場権獲得(11月11日)

11月11日(日) ニチイ学館体育館で開催された兵庫ストークスvsレノヴァ鹿児島の試合は、兵庫ストークスが90-58で快勝。相手チーム主力選手のラファエル・ジョンソン選手を9得点に抑え、チームディフェンスで前日の借りを返した。この日のMVPには序盤から巧みなゲームコントロールで試合の流れを作った#3松崎賢人選手が選ばれた。


(写真/文=金澤 朱志)

スコアボード

11月11日(日)13:00

第1Q 第2Q 第3Q 第4Q 合計
兵庫ストークス 19 20 17 34 90
レノヴァ鹿児島 8 20 17 13 58

【スタート】
兵庫ストークス:#1中西 良太、#2高松 英二、#3松崎 賢人、#9谷 直樹、#10マイケル・リファーズ
レノヴァ鹿児島:#1鮫島 宗一郎、#4ラファエル・ジョンソン、#9西堂 雅彦、#25松永 建作、#39中園 隆一郎

試合後コメント

BTテーブスHC
―今日の試合を振り返って
本当に今日のチームを誇りに思います。昨日、残念なゲームをして今日勝たないといけない状況でしっかりとした兵庫ストークスのバスケが出来たので誇りに思っています。

具体的にどんなことを誇りに思うかというと、一人の選手次第でどうこうなるチームではなくて全員が平均的にバランスの取れたチームですので、チームディフェンス・チームリバウンドで戦えていることをコーチとしてすごく誇りに思います。

―そういう意味では二桁得点の選手が5人いたというのは大きかったですか?
それが普通です。リーグの順位では5人が平均10得点以上。実はあと一人平均9点なので6人に近い。だからこういう数字は毎回出ないけど、もし出たらそれがストークスのバスケットです。一人の選手に頼らない。

―昨日とは違うチームに見えましたが大きな違いとは?
昨日(選手達に)言ったんですよ。メンタル。やっぱり昨日のゲーム(の映像)を見て、うちはアウトサイドシュートばっかりだったんですけど、コーチの自分も責任を取らないといけない。その時にしつこくインサイドアタックしないと言ってなかったから。今日の入り方はインサイド。外から見てもわかりやすかったと思います。

ディフェンスが昨日よりまだマシ。昨日の第4Qの続きみたいだった。タフなディフェンスをして向こうの(イージーな)シュート1回しか許していない。ラファエル・ジョンソンの得意なオフェンスリバウンドもあまり無かった。それはマイケル(リファーズ)と中西(良太)だけじゃなくて全員がリバウンドを取りに行ってたから。マイケルの19リバウンドという目立つ数字もありますけど、他の選手も3つとか4つとか。

ビリー(ウィリアム・ナイト)も大事な時に良いプレー見せてくれたから、さすがベテラン選手だと思いました。

―昨日と比べてインサイドがだいぶ使えていたと思いますが、試合前にインサイドの使い方を厳しく指示していたのか?
いや、うちはいろんなオフェンスがあるんです。ひとつは3アウト2イン(アウトサイドに3人、インサイドに2人の選手を置くこと)。マイケルと中西を出して、まずはマイケルのほうにボールを入れる、それが無理だったらボールを戻して逆サイド(の中西)に。それも無理だったらクロススクリーンしたり結構簡単なオフェンスです。今シーズンはいろんな人から、うちのオフェンスは簡単すぎと言われました。でも複雑なオフェンスはいらない。相手によって、試合の流れによって、いろんなオフェンスを使わないといけない。こんなオフェンス見たことない、というのは無いです。(対戦相手のコーチは)みんな良いコーチだから特別な作戦はいらないです。

―勝たないといけない試合、これでオールジャパン出場権を得ましたが。
僕は全然知らなかった。もちろん行ったらすごいと思うけど、シーズンに集中してて今日の試合の作戦しか考えてませんでした。嬉しいけど。

―今日勝っておかないといけないというのは後々のためにも、ということですか?
後々のためと今シーズン頭のほう、アイシンAWと豊田通商の大変な4試合がありました。けどその内3試合に勝って、それが結構大きいです。昨日も負けて今日も負けてだったら、3試合勝った意味がなくなってました。それが自分の考え方です。

―去年のベスト4が同じディビジョンにいる中でオールジャパン出場権獲得は価値のある10試合でしたか?
価値あります。今までのゲームがすごくチームの成長のため、良い経験でした。弱いチームばかりだとなかなか成長できないです。もし来年度(シーズン序盤の対戦相手に)アイシンAWと豊田通商はどうですか?と言われたら、それは嫌です(笑) どちらかだけならいいけど。すごい大変でした。このチームは新しいチームで、どういうプレーをするのかわからなかったというのもあったから。最初の4試合を戦って、こういうチームなんだということがやっとわかってきました。

―これから神戸以外のゲームが続きますが。
僕のチャレンジは、次はD-RISEです。このチームの弱点は、相手によってパフォーマンスに波があるところ。未来のためにも「次の試合」というのをもっともっと大事にして欲しい。いつも教えてますけど、そういうメンタルのほうがまだまだ。まだ出来てない。昨日のゲームがいい例です。今日は全く別のチームに見えたと思います。自分の中ではそれが一番フラストレーションが溜まります。なぜ昨日やってくれなかったのって。モチベーションが大事です。

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松崎賢人選手
オールジャパン出場がかかっていた試合だったし、みんな気合入ってたし良い結果が出て本当に良かったです。

―序盤でゲームコントロール出来たことが勝因だったと思いますが、ご自身はどうでしたか?
昨日前半が悪くてその流れのまま行ってしまったので、今日はとにかく最初から向こうに流れを渡さないようにしました。それが良い形でみんなシュートが入っていたしディフェンスも頑張っていたのでよかったと思います。

―インサイドにボール入れようと意識してましたか?
昨日の試合で全然入ってなかったので、コーチからも中に入れるように、というのとインサイド陣も気合入っていたので今日はインサイドにパスをしても大丈夫だなってあったので意識して入れるようにしました。

―ディフェンス面で昨日は難しいところがあったみたいですが、どう修正しましたか?
どうしても最初にファールをしてから集中力が切れるところが多かったので、その分今日はファールしないように集中してディフェンスしていきました。みんな集中力を切らさずに出来ました。そこが良い流れになったと思います。

―オールジャパン出場も決まり、一通り強豪チームと呼ばれるチームとの対戦が終わりましたが。これから神戸以外での試合が続きますがどう戦っていきますか?
通商、レノヴァ、AW。この3チームが山場だったと思いますが、これから負けてしまったら意味が無いので気を抜かずにどれだけ続けられるかがオールジャパンに向かっていく中で大事だと思います。来週から気を引き締めて1試合1試合やっていきたいと思います。

―オールジャパンで対戦してみたいチームは?
JBL1部のチームと対戦したい。自分たちのレベルがどこまできているのか計りたいので。

―相手によって波があるとコーチがおっしゃったましたが選手同士ではどういうふうに感じていますか?
相手によってというか入り方が悪い時が多い。相手によってじゃなくて1試合1試合で波があるのはそこだと思います。