9月9日(日)大仙市大曲体育館で秋田韓国交流事業として行われたプレシーズンゲーム、bjリーグの秋田ノーザンハピネッツと韓国・KBLの原州(ウォンジュ)トンブ・プロミの第二戦は、前後半の入りで要所を締め、外国人選手の個人技も光った原州が秋田の追撃を振り切って勝利した。
(文/宮川 紀元)
写真提供:秋田SV-ハピネッツ
昨日の試合から、会場を移しての2連戦となったこの試合。序盤は前日同様に原州が堅い守りを見せて秋田のアウトサイドをシャットアウト。攻撃では故障明けで昨日は出場時間が短かったデビッドソンがインサイドで奮闘、大きくリードを奪う。
第2Qは逆に秋田のペースに。田口、菊地が合わせて5本の3ポイントを決め原州ディフェンスを広げると、スペースのできたインサイドでケントがダンクを叩きこみ、7点差として前半を終える。
後半の入りは、第1Qと同じような展開。原州が堅守とデビッドソンのインサイドプレーで再びリードを広げる。
最終Qには秋田が菊地の3本の3ポイントを決めるなど猛追したが、原州はこのQだけで11得点を挙げたボーマンの活躍で逃げ切った。
原州は要所をおさえたディフェンスとインサイドでの得点で最初の5分以外は常にリードを奪う試合運び。特に大事な試合の入り、後半の入りはディフェンスから完全に自分たちのペースに持ち込み、試合巧者ぶりを披露した。しかし秋田の3ポイントをマークできずに追い上げられる場面が何度もあったほか、オフェンスでボーマンとデビッドソンの外国人2人の個人技に頼る場面が多かったことなど、前日より課題も多くのぞかせた試合となった。
秋田は前日より落ち着いたプレーを見せたが、前日好調だった山口に加え、水町もあまり機能しなかったため「ハリスをスコアラーとして使う」という当初のプランを試行できず。反面、原州の選手やHCが「素晴らしいシューターだった」と評した菊地と田口が両ウィングから3ポイントを量産し、見せ場を作った。連携と外国人選手のコンディションなどにはまだまだ課題があるが前日からの改善も感じさせ、「いい2日間だった」と中村HCは総括した。
またこの2連戦は昨今の日韓情勢を踏まえて手厚い警備のもとで行われたが、トラブルなく日程を消化。中村HCが「これをひとつの機会に今後も交流を」と、原州の選手も「とても楽しい2日間だった」とそれぞれ口にし、両チームにとって意義のある2試合だったことをうかがわせた。
スコアボード
9月9日(日)14:00
– | 第1Q | 第2Q | 第3Q | 第4Q | 合計 |
秋田ノーザンハピネッツ | 9 | 23 | 7 | 19 | 58 |
原州トンブ・プロミ | 20 | 19 | 15 | 15 | 69 |
【スタート】
秋田ノーザンハピネッツ: #2水町亮介、#7佐野吉宗、#12菊地勇樹、#21ジョーダン・デマーシー、#23アンソニー・ケント
原州トンブ・プロミ: #7チェ・ユノ、#14イ・スンジュン、#15ブランドン・ボーマン、#32キム・ジュソン、#37パク・チヒョン
【観客者数】
1407人
【主な個人スタッツ】
秋田ノーザンハピネッツ:田口成浩16得点、アンソニー・ケント15得点、菊地勇樹12得点
原州トンブ・プロミ:ジャメイロ・デビッドソン19得点、チェ・ユノ14得点、ブランドン・ボーマン13得点
※プレシーズンゲームのため、公式スタッツが作成されず、basketballnavi独自の集計結果を参照。リバウンドなどのその他のスタッツについては集計結果が完全ではない可能性が高いため掲載しておりません。ご了承ください。
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試合後の中村、ドンヒ両HC。秋田の田口選手、ハリス選手、原州のジュソン選手のインタビュー
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