5月19日(土) 有明コロシアムで行われたbjリーグ2011-12ファイナルズ イースタン・カンファレンス・ファイナル 横浜ビー・コルセアーズ対浜松・東三河フェニックスの試合後インタビュー。
横浜:レジー・ゲーリーHC、山田謙治選手、蒲谷正之選手、ジャスティン・バーレル選手/浜松:河合竜児HC、大口真洋選手、太田敦也選手、ジーノ・ポマーレ選手、ジャメイン・ディクソン選手、仲西翔自選手、ローレンス・ブラックレッジ選手。
(文=宮川 紀元・金澤 朱志/写真=金澤 朱志)
横浜ビー・コルセアーズ
レジー・ゲーリーHC
―今日の試合の総括
まず第一に、このチーム、このフランチャイズを本当に誇りに思っています。35分くらいはいいバスケットができたと思いますが、残念ながらバスケットは40分です。
そして浜松のプレッシャーは非常に強くて、最後は簡単な点をそこからいくつも挙げてしまいました。
―シーズン中は平均失点が少なかったのに対し、今日は多かった原因は何でしょうか?
ディフェンスはほとんどのところでやりたいことをできたと思っていますが、バックコートでの8秒ヴァイオレーションなど、悪いオフェンスから簡単に点を与えてしまったことが原因です。
そしてポマーレ選手ですが、彼が20得点というのは予想していなかったことで、周りが苦労しているときに、彼がよく浜松のためにステップアップしていたと思います。
―秋田戦でもそうですが、相手のオールコートディフェンスへの指示はどんなものだったのでしょうか?
秋田戦に限らず今シーズンはプレスでプレッシャーをかけられたことは多かったんですが、(うまく攻略できなかった)原因はバックコートでボールを持ちすぎて、ハーフにもっていった後もプレッシャーにアタックせずに待ってしまった、そしてディフェンスをセットされてしまった。というのが修正しないといけない部分です。
―終盤に追い上げられた時、タイムアウトではどんな指示をしたのですか?
まず落ち着かせたい、そして自分たちがやってきたプレスブレイクなどに自信を持ってほしいというところでした。それとJB(ジャスティン・バーレル)を中心にプレーする、彼がスコアする、彼を起点にプレーする、という話をしました。
そして最後に大口選手なんですけど、彼はああいう大切な時間帯で、まあ我々は「チャンピオンシッププレー」と呼んでいるんですけど、非常に大事なプレー、大きなプレーをすると何回も話していました。けれど、今日も彼が最後に大きいプレーを起こしました。
―昨日、チャンピオンシップを取るためにはタフネスが重要とおっしゃっていましたが、今日はどうでしたか?
このチームはタフさを持っているとまだ信じています。残念ながら今日はプレス相手に躊躇してしまいましたが。
―1年目でここまで来たシーズンを振り返ってどうですか?
選手やコーチはお互いのことを何も知らない状況でゼロからスタートしてここまできたというのは、これ以上ないくらい誇りに思っています。今日はJBL時代からたくさんの経験を持っている浜松と戦いましたが、選手たちの戦いぶりを本当に誇りに思っています。
―明日はどんな試合をしたいですか?
ブースターの皆さんにも言いたいのは、素直に、正直に、思い切り明日は戦います。3位決定戦だからどうとかでなく、思い切り戦いますので。頑張ります。
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山田謙治選手
相手は経験のあるチームですし、リードしてる中で僕らが受身に立ってしまったというのが一番の敗因かなと思います。
―受身にたったというのはどこら辺の場面からですか。
前半は良い感じで相手をしっかり抑えることが出来たんですけど40分間集中できたかと言われたら出来てない。やっぱり最後の3、4分ですかね。あそこから徐々に相手のリズムになってきて、プレッシャーに対して攻めきることが出来なかった。
―後半ジャメイン・ディクソンにかなりやられたことについて。
ディクソン選手も前半ファールが鳴らない中でフラストレーションが溜まっていたのかなというのがありますし、逆にそこをうちらが攻めれたので前半はリードしたというのがあったと思うんですけど、やっぱり後半は切り替えていて「やらなきゃ」という気持ちで攻めてきていた。うちもディフェンスが悪いわけじゃないですしファールしないようにブロックして飛んでいたんですけど、ディクソン選手の個人技の力、決めきる力があるっていうことだと思います。
―明日に向けて。
このメンバーでやれるのも明日の1試合しかないので勝って終われれば良いのかなと思ってます。
―試合後の雰囲気は。
いつもとは違う雰囲気ではありましたけど、これが現実なのでどうこう言ってもしょうがないので明日しっかりやって勝てれば良いかなと思います。
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蒲谷正之選手
メンタル的なことだと思います。あれだけ点差があって。今までなら普通に守って勝てるゲームでした。経験不足だったのかもしれません。点差があったことでテンポを自分たちで下げてしまって受身になってしまった。
―有明ということに選手たちに気負いとかはありましたか?
無かったと思います。出だしもすごい良くて練習でやってきた通り出来ました。
―第4Qにジャスティン・バーレル選手がボールを運んでいましたが。
基本的には良いこととは思えないです。やっぱりポイントガードが運びたいという気持ちがすごくあるだろうし。そこは何とも言えないですね。それでミスが何回も(起こった)。
―明日に向けて。
どっちが来るかわからないですけど最後の最後まで自分達のバスケットをやりたいなと思います。
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ジャスティン・バーレル選手
タフな試合でした。終盤にやりたいことを遂行出来なかったです。オフェンスではボールを動かすということを止まってしまいました。ディフェンスではディクソンとポマーレの高い位置のピック&ロールのディフェンスのところがあまり良くなかったです。
―前半良い流れで来て後半逆転されましたが勝負の分かれ目になったところはどんなところですか?
わかりません。
―ご自身の今日の出来は?
リングの近くでイージーショットを落としてしまった。フリースローも5本落としたことを悔しく思っています。そして大事な場面でダブルチームが来た時に、普段はやらないことなんですけどジャンプしてパスしてすごく痛いターンオーバーを犯してしまった。そういう自分のミスだとかいろいろ思いつくんですけどチームとしての遂行力、やりたいことをきっちりやるというところが足りなかったです。
―ブースターの応援や有明の雰囲気はどうでしたか?
前にも言ったんですけどバスケはハートと魂でプレーするスポーツで、そこで自分たちのブースターがあそこまで応援してくれるっていうのは本当に後押しになります。そういう環境でプレー出来て本当に嬉しいです。
―試合前、コーチからどんな話がありましたか?
試合前ロッカールームで「浜松の選手と横浜の選手がコートに立った時、タフなのは自分たちだ。自分たちを信じて出ていけ」という話をされました。
―明日に向けて。
(今日の試合に)負けたのはもちろん良くないんですけど明日があるというのはシーズンを勝利で終えることが出来るのは良いことであって、今日の修正点を見なおして修正して明日ポジティブな形でシーズンを終えれるように頑張りたい。
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浜松・東三河フェニックス
河合竜児HC
―今日の試合の総括
先ほどもコートの方(勝利インタビュー)でお話ししましたが、ブースターさんの後押しっていうのは本当に大きかったです。それは先週も味わったことなんですけど、本当に浜松のブースターさんに助けてもらいました。
実際、中村HCだったらもっと簡単に勝ってたかなって僕も思いますけど、その僕の足りない分をブースターさんに手伝ってもらってるって感覚ですね。本当に選手が、我慢我慢っていう言葉に応えて我慢してくれました。その結果最後、ああいう形で持っていけたのかな、という風に思います。
―ハーフタイムくらいからプレーがよくなりましたが、何か具体的なアドバイスを与えたりしたのですか?
前半は本来のディフェンスが全くできてなかったんですね。選手たちには、横浜さんがスローテンポなバスケットをすることは分かってるんで、オフェンス回数も少ないんですよね。そういった意味では、大きく離れるということも絶対ないと思いましたし、ゲームの流れ自体が、たとえば先週僕たちが新潟さんに負けた時のように、行ったり来たりするってことはないと思ったんですね。絶対一旦行ったらそちらのチームにしばらく流れがあって、何かの拍子にこっちに来るっていうとこまでは予想できてました。
みんなに「我慢してくれ、絶対に流れは来るからその瞬間まで耐えろ」って(言いました)。どこのプレーオフを見ても、15点差とか20点差とかはどこも追いついたり逆転したりすることは今シーズン多々あったことなので。
実際、僕らも新潟戦で残り1分半で16点差あったところを逆転負けしてるんで。そういった意味では、一瞬で開いた点差ってのは一瞬で追い付けるぞ、って。流れが来るのをじっと待とう、来た瞬間に掴んだら離すなっていうことで。
後は何をしゃべったかというと、ディフェンスが機能していないってのはファウルの数を見たらわかるんですよ。チームファウルが全然(少ない)。仲西が2個で、あとはみんな1個かゼロだったんですね。「これは機能していない証拠だろう、何やってんだ」とは言いました。あの展開になった事自体は日本人が仕事をしていないということ。向こうの日本人にゲーム作られて、僕らが後追い後追いという形で振り回された。
だからファウルも少ないし、こちらが主導権を握った状態でゲームできてないってことをしゃべって、日本人がもう一回死ぬ気で頑張らない限り、このゲームはひっくり返らないぞ、と言いました。特別に何かというわけでなくメンタルのことばかりしゃべっていました。
―前半はディクソン選手がなかなか活躍できず、後半は立て直してきました。
たとえばウェイン・アーノルドが前半少し繋いでくれましたけど、ジェフにしてもジャメインにしてもタッチが悪かったとかではなく、やはり気負い過ぎてたかな、と。あとはちょっと横浜さんの高さに対してあまりにもナーバスになりすぎてて、スマートにやろう、スマートにやろうとしすぎた結果が最後に簡単なレイアップシュートを落としたりといった感じだったので、特に。
あいつ(ディクソン)もプレスをしかけられたりしたときに、何をそこまで丁寧にやろうとするのか、っていうのはハーフタームに全部しゃべったんですね。タイムアウトの度に、お前ら絶対だまされてると。あのプレッシャーはプレッシャーじゃないぞということをしゃべって、どっかでリズムつかんでみろ、と。
だからジャメインをわざと2Qに出したのは、あのメンバーだったらジャメインのスピードでぶっちぎれると思ったんですね。だからもう一回自分の姿を取り戻せ、丁寧に運ぶ必要はないからぶっちぎってこい、といって送り込んだんですよ。短い時間で1、2本レイアップを決めたから、これで後半いけると思ったのでまた下げました。
―選手がプレッシャーを感じてゲームに入ってしまったのかなと感じたのですが。
プレッシャーといっていいのかはわからないですけど、確かにみんななんでそんなに緊張というか固くなるというか気負い過ぎてるというか。全く本来の姿でなかったことは確かです。全然前半はボールをシェアすることもないですし、1対5でバスケットをして、かつリバウンドに誰か飛び込んでいくわけでもないし。本当に僕自身、何してんだろう、って状態でしたよね。けどあそこから、本当にガラッと変わるくらい立ち直ってくれたんで、もう後はスペースとタイミングとスピードだよ、って。きっちりいけば間違いはない、と。本当に後はみんなを信じただけですね。
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大口真洋選手
―値千金のスティールについて
常に狙い続けていれば、ああやってどこかで取れるというのは分かっていたので。常にチャレンジし続けましたね。
―前半調子がよくて、一度変えられた時に相当怒った表情でしたが。
いやー、HCに悪いなあと思いながら(笑)。シュートが入った後にすぐ交代とかだったんで、いつもは(表情に)出さないんですけど。もう一回出してくれよ、って思いながら(笑)。
―その表情を見てHCは、次はいつでもいけると思ったそうです。
あー、ほんとですか。みんなが調子がいまいちな感じがしたんで。僕自身は全然点数が離れても楽しめたような感じがするかな、と。本当に苦しい戦いなんですけど、ああいう逆境がけっこう僕好きなんで(笑)。でも、こういう試合をしたからこそ明日また引き締めて一からできるかなあと。チーム一丸となれるんじゃないかなと思ってます。
―最大15点差つきましたよね。
はい、やばかったっすねー(笑)。ウェインも前半の最後フリースロー落としてね。
―やはりHCが代わって、優勝させたい思いはありますか?
それはもちろん。彼が一番大変だと思います。開幕当初の彼と比べて見ればわかると思いますが、約10kg痩せてますからね(笑)。
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太田敦也選手
―試合の入りは少し気負ってた部分とかありました?
そうですね。みんな、油断はしてないでしょうけどふわふわ浮いた感じで。いい入り方はできなかったかなと思います。
―どのあたりから、地に足がついてきましたか?
やっぱり前半終わってあの点数を見て、HCに言われてからでないかなと思います。
―HCの話はどんな内容でしたか?
僕らフェニックスの日本人が、横浜の日本人に負けていると。こんなんでいいのか、と言われて、そこからです。
―後半はフェニックスのテンポに持ち込めたかな、と思います。
そうですね。前からプレッシャーかけて、相手のミスからはやいテンポのバスケットができたかなと思います。
―今日の課題点を明日に活かすとすれば、どういった点ですか?
やっぱり明日は最後のゲームなので、出だしからみんなで気持ちをひとつにして、最後まで40分間戦いぬいて優勝を狙いたいなと思います。
―流れを掴んだきっかけになったプレーは何だと思いますか?
なんでしょうねえ。それが何だったのかな、って話してたんですけどね。なんだろう(笑)。
―大口さんの…
そうですねえ。スティールだとかスリーだとかっていうのもきっかけになったでしょうし。やっぱりジーノとかがゴール下で踏ん張ってくれたのもひとつのきっかけになったんじゃないかな、って思います。
―ご自身の出来としてはいかがでしたか?
一番苦しい前半で出て、オフェンスチャージもらったりだとかスティールっていうのは多少できたかなとは思うんですけど、そこまで時間的に長くは出ていないので。明日はジーノが調子いいのかもわからないですし、ダメだったときに僕が調子よく出れるようにしっかりやりたいと思います。
―試合前はHCからどんなゲームプランを指示されていましたか?
プランとしては後半のいい時のようなイメージでみんな出てきたと思うんですけど。結局相手にあおられて、後手に回って前半は終わってしまいました。
―後半の流れが来たときは、リバウンドも取れ始めていたと思います。
前半は相手の外国人が3人ともオフェンスリバウンドに突っ込んできたりとか、その勢いに負けて取られたりもしてました。やはり後半にそういうのを含めて修正できたのかな、と思います。
―明日は京都が相手でも沖縄が相手でもインサイドが強力ですね。
そうですね。僕の場合、どこが来ても(マッチアップする相手は)体デカイし、体重いし、力は強いし。そこまで誰がってのはないんですけれど、今日も前半で多少いいディフェンスができたって言うのは少し自信にはなっているので。それを40分間、だれが来ても通したいなと思います。
―無得点というのは少し気になる?
そうですね(笑)。まあでも代わりに取ってくれる選手はたくさんいるので。
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ジーノ・ポマーレ選手
―試合の総括
やきもきさせてしまってすみませんでした。前半はいいバスケットができなかったですが、後半に入って大口も(シュートが)入り、結果的に自分たちのいいバスケットが展開できましたので、いい結果に結びつきました。やはりディフェンスがしっかりできたので、それが勝利に繋がったと感じています。
―横浜のHCはあなたの活躍が意外だったとおっしゃっていましたが、プレーオフに入って調子を上げてきた要因は何でしょう?
別に意外といわれても気にしませんが、自分はインサイドでどういうプレイをすればいいかわかっているつもりですし、これが今まで通りの自分だと思ってプレーしています。ただやはりこれで満足は決してしてなくて、明日勝って満足できると思うので、明日気を引き締めていいプレーをして喜びたいと思っています。
―チームとしては出足が重かったですが、あなた自身は序盤に続けてシュートを決め、最後までいいリズムでプレーするきっかけになったようにも見えましたが。
自分のプレーというよりもチームが最優先のことですので、前半何分プレーしようが関係なくて、チームが勝ったことが重要です。
―明日はどんな活躍をしたいですか?
今日のゲームのようなプレーをしたいと思っています。大口がいいプレーをしてましたので、大口を助けるようなプレーもしたいと思っていますし、とにかくチームが最優先ですので、チームのために自分が何をできるか。やはり今日の後半のようなプレーができれば、ある程度いい勝ちができると思います。
―マクファーランドとは身長差がありましたが。
彼はとてもいい選手だと思っています。ですが、サイズの違う選手と戦った経験はたくさん持っていますので、どういう風に止めるのかはわかっています。ただ、いい選手なので何度もDVDを見て研究した結果がこれに繋がったと思います。
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ジャメイン・ディクソン選手
―総括
後半は良いバスケットができたと思っています。あともうひとつで自分たちの望んでいることが完結しますので、もう少し、あと一試合頑張りたいと思います。
―前半は入りが悪かったですが、ジャメインも緊張していたのではないかと他の選手が言っていました。どうでしたか?
(記者に)誰が言ってました?
(―それは内緒で(笑)。)
前半緊張していたとかそういうことでなくて、自分が何かしなくてはと考え過ぎてバスケットをしてしまったので、こういった結果になってしまいました。後半は自分たちのバスケットをしよう、チームでバスケットをしようと確認して臨みましたので、いいバスケットボールができたと思っています。
―前半はシュートが入りませんでしたね。
前半に関してはナーバスになっていたというより、ちょっと興奮しすぎた部分が多々あったと思います。そういった部分で自分たちのバスケットができなかったですけども、後半はもう一度落ち着こう、確認して、それができたという風に思っています。
横浜はディフェンスがいいチームですので、前半彼らがすごくいい仕事をしました。ですので、自分たちがいいバスケットをできなかった部分もあると思います。
―パスが回らなかったのは、横浜のディフェンスの影響ですか?
もちろん横浜がいいディフェンスをしたのもひとつの理由だと思いますけども、そのほかに自分たちがオープンでシュートを決めきれなかったことも影響したというのがもうひとつの理由だと思っています。
―第1Qは無得点でしたね。
いや、2点です(笑)。なんだかよくわかりませんが、そうなってしまいました(笑)。これは審判の方をもちろんリスペクトした上での話ですが、前半はゴール下にアタックして、ファウルを受けて、ファウルがなりませんでした。そこで我慢しきれなくて、ある程度逃げてしまったところもあると思います。でもハーフタイムにアーノルドと話をしまして、点を取る取らないでなく、ゴールに向かっていった方がいいと言われたので、それをしっかり自分で考え直しました。
―後半にゲーム展開がフィジカルになり、横浜は少しエキサイトしていましたが、それに乗りそうにはなりませんでしたか?
(記者のTシャツに「CAROLINA」と書いてあるのを見て)ピッツバーグの人間なんで、カロライナはあまり好きじゃないよ(爆笑)。後半になり、横浜が勝ちを意識したというところもあると思います。そういった興奮した状態の中で、大口と岡田が落ち着いたいい仕事をしてくれて、それに引っ張られて自分たちも落ち着いてチーム内の責任を果たせたと思っています。それが相手チームにのまれなかったひとつの要因だと思っています。
―会場の雰囲気にも馴染んだと思いますが、明日への決意をお願いします。
絶対に良いバスケットをしようと思っていますので、多くの人たちに来ていただいて自分たちのバスケットをしようと思っています。京都が来ても沖縄が来ても自分たちのバスケットをして優勝しようと思っていますので、多くの方に会場に来てほしいと思っています。
―去年はシーズン中に離脱してこの舞台に立てませんでしたが、特別な思いはありますか?
去年もチームの一員としてプレーしましたが、残念ながら有明のコートには立てませんでした。今年に関しては優勝するために少しでも手助けになるようなことを自分の身を削ってやりたいと思っていますので、ぜひ明日タイトルを取りたいです。
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仲西翔自選手
3Qに走れて一気に点を取って、(シーズン中の)長野戦で逆転した試合みたいな流れになってきてプラン通りに進んで4Qに入る前から勝つと思ってました。最初相手の気迫に負けたっていうのが反省だと思います。
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ローレンス・ブラックレッジ選手
前半あまり良い立ち上がりが出来なかったですが、ハーフタイムにロッカールームに帰って、自分たちを信じて仲間たちを信じてっていうことを再確認したことが後半に繋がったと思ってます。後半は自分たちのバスケットが出来たと思いますのでこういった良い結果に繋がったと感じています。
―ディフェンスから同点に追いついた辺り、ブラックレッジ選手の良いディフェンスがチームに良いエナジーを与えたことが逆転に結びついていったことについて。
1月にチームに加入してから、自分の役目というのはディフェンスとブロックショットとダンクだと思ってます。1番はディフェンスでチームにエナジーを与えること。これが仕事だと思ってますのでそれが出来たと思ってます。
ただ前半はなかなか良い仕事が出来なくて上手い具合にチームにエナジーを与えることが出来なかったんですけど、後半になって良い具合にディフェンスが上手く回ってきましたので自分の役割が果たせたというふうに思っています。
―前半は後手に回っていたと感じますか?
大きなアリーナですしビッグゲームですので全員がナーバスになっていたと感じています。ただ、みんなこういった経験もありますし段々慣れてきたこともあって、後半にはフェニックスのバスケットボールが出来たと感じています。
―逆転勝ちということで明日に繋がる良い勝利だったと思いますがご自身としてはいかがですか?
今日勝ったことはすごく大事なことですし重要な試合を取ったと思います。しかしあと2時間もすればこのことは全て忘れて明日に集中すると思ってます。ここに1勝するためだけに有明に来たわけじゃないです。優勝するために来ています。
―明日は前半からアップテンポで。
明日は良いスタートを切れるようにしたい。早い展開に持って行きたいと思ってますしそれが出来るように明日頑張ります。
―昨年は震災の関係で帰国されて来なかった有明。そして今年は大阪をカットされて浜松に来て、どういう気持ちでこのファイナルズに臨まれたのでしょうか?
実際いろんなことがあって大阪が自分を選ばなかったということで、それはビジネスとして仕方ないことだと思います。ただフェニックスが自分を欲しがってくれてフェニックスにいますしお金云々というビジネスではなくてやっぱりタイトルを獲る、優勝するためにフェニックスにいるつもりですので、あともう少しで自分の仕事が完結すると思います。フェニックスで、有明で優勝したい。それしか考えてないです。