果たして、2試合連続で終盤までもつれる大接戦となった新潟vs浜松戦。試合後のインタビューの様子はこちらです。
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浜松・東三河フェニックス
―今日の試合の総括について
「なかなかいいゲームで、お客さんにしたら良かったかもしれませんが、僕らにとっては・・・。
不愉快なゲームでした。(今日は)バスケットというスポーツをやってる感じがしなかった。
カギは21番だったんですが、ニックに対するディフェンスがふてくされてしまって気持ちが乗ってなかった。(ニックは)ポイントゲッターだから。
それに対してはもう1回僕らのなかで整理しなければいけない。このリズムで、このルールの中でやらなきゃダメなんだから。」
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新潟アルビレックスBB
―今日の試合の総括について
「勝てたということには、すごく良かったと思っています。特に(浜松は)チャンピオンチームだし、タフなチームですが、そこと抜きつ抜かれつ、競り合いながらも最後まで我慢できたというのはすごく良かったと思います。
ニックが入ってきて、やり方というのが少しずつ見えてきたと思いますし、今から気を引き締めて、(プレイオフで)ホームコートアドバンテージを取るというのが目標なので、そこに向かって精進していきたいと思います。」
―ニック選手の加入と、コナーレ選手との併用について
「良かったですね。(ニックは)スペースがあれば抜いていくし、スペースなければキックするし、ノーマークだったらシュート打つし。プレーのひとつひとつの選択が、今日は素晴らしかったですね。決して慌てないし。その意味ではジュリアスのインサイドのスペースも作り易いだろうし。
逆に、池田がね。ザックとジュリアスだと、3メンアウト(ポストに2人、アウトサイドに3人)なんで(アウトサイド)スペース作り易いんで池田が生きてくるんですが、4メンアウトだと(スペースが)詰まってしまうんです。でもそこは各々がしっかりとスペースを共有しながら戦っていけると思ってます。その意味では、昨日も今日もニックはすごくいい活躍をしてくれたと思います。
ニックとイッサ、この併用で、高さの部分でイニシアチブを取れました。守備の部分では、途中ちょっとイッサがアーノルドにやられてしまったんで、まだまだ修正する部分はあると思います。それと、(浜松の)ガードがジュリアスのヘルプに来ていたんで、その辺の修正をやっていかなければいけないと思います。
オフェンスでは、どこからでもアタックできるようなバリエーションが出てきたのは、今後のためには良かったと思います。」
―残り24試合の戦い方について、試金石となりましたか?
「とにかく目標はプレイオフ進出、ホームコートアドバンテージを取ることなので、東京さんにしろ仙台さんにしろ、今日の結果はまだ分からないですけど、(上位とは)2ゲーム以上差があるので、負けないように頑張っていくことだと思います。そのためには、ニックが加入して外国人選手のローテションも幅が出てきたので、やはり(コートに)出ている間は集中してプレーを続けてほしいですね。練習でもそうやって鍛えあっていって欲しいし、そういったいい習慣というものも、もっともっと身につけていかなければいけないと思います。」
―第2Qにベンチメンバーの活躍がありましたが、この評価は?
「最高です。今日は良かった。今日は、タカトがちょっとやられてたので、根東に9番(ディクソン)をマッチアップさせたんですが、ファウルはしたけれど、根東がよくプレッシャーをかけつづけてくれました。昨日とちょっとイッサとザックの配置を変えて挑んだら、いいスペースが出来て、秀平が思い切りよくやってくれたのは、すごく良かったと思います。タカトは、オフェンスは良くなかったけれども、ディフェンスですごくエネルギッシュにやってくれました。いつもこうやって欲しいですね。
そして、何と言ってもイッサですよ。イッサのプルアップ(ジャンプシュート)から始まった。3ポイント、連続得点、あの辺はイッサの良さが凄く出たと思うし、やはりそれをやらなければ、コートに立てないんだよ、という事です。ある意味、戒めとして見せつけていかないといけないし、やはり今日のように、(コートに)出ていって自分のパフォーマンスを出しきってくれれば、いい展開になっていくと思います。これからどんどん競い合わせて、その波を少なくしていければいいと思います。」
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#13小松秀平選手
―今日の試合について
「勝てて良かったと思います。シュートが入る、入らないというより、まずは打つという事で、昨日から気持ちを入れてコートに立っていました。それが1本、2本と入って、気持ち的にもすごく乗れたのが良かったと思います。」
―自分の役割について意識することは?
「第2Qしか出てないという状況が多いんですけど、ディフェンスと、そこからのトランジション、早い展開です。あとは自分の仕事である3ポイントを打つこと、そういった気持ちを持って戦っています。」
―今日は第3Qにもシュートを決めました
「チャンスがあったら絶対に打つという気持ちだったので、入って良かったです。」
―今後へのいいきっかけとなったでしょうか?
「大分戦の時も気持ち的にはすごく良かったんですが、bjリーグというのは気持ちの強い選手が勝つべきだと思うので、しっかりと気持ちを作って、コートに立ちたいと思います。」
―今後の戦い方について
「今は自分の力もまだまだだと思うので、これからも毎日練習して、少しでもチームに貢献できるようにしたいです。それでまたチームが力を発揮できて、上にいければいいと思います。」
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―今日の試合について
「今日だけでなく、昨日今日と週末の2試合はすごくいい試合だったと思います。新潟も浜松もすごく一生懸命に戦いましたし、ブースターの皆さんも見ていて楽しめる試合だったのではないかと思います。」
―自身のプレーについての評価は?
「私はとても競争的な選手で、負けるのが嫌いなので、今日の試合は絶対に負けたくないと思っていました。今日は、自分の出来についてよりも、チームとして、朝のシュート練習で修正したことが試合の中ですごく上手く行きました。その中で自分がいいパフォーマンスが出来たということで、自分だけでなく、チームとしていいプレーが出来たことがよかったと思います。」
―今日はFTが確実に決まりました
「もちろん僕たちはプロ選手ですし、FTというのはフリーで打つものなんですけど、同時に、すごくプレッシャーのかかるシュートでもあります。FTはとにかく練習して、自信をつけてしっかりと決められるようにならなければいけないと思います。試合の終盤のFTはすごくプレッシャーがかかるのですが、昨日はスタートの選手達が長い時間プレーして疲れていて、そのような状態でも、しっかりと終盤のFTを決められたのは良かったと思います。」
―チャンピオンチームである浜松から勝利を得たのは自信に繋がりますか?
「この2試合はとてもタフな戦いでしたが、浜松はとても強く、いいチームなので、チームで戦わなければいけませんでした。昨日もチームとして戦ったのですが、負けてしまいました。今日はチームで戦うという努力が、しっかりと結果に繋がったと思います。大事なのはこれからの試合で、また来週から強い敵との戦いが続くので、今週末の結果とエネルギーを、また来週に持ち越さなければいけないと思います。今日の試合を自信にして、タフな戦いが続きますが、これからも戦い続けていかなければいけないと思います。」
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―今日の試合について
「もちろん勝てたので、いい試合だったと思います。チームとしてみんなで戦うことが出来ました。昨日の辛い敗戦の後で、気持ちを切らすことなく戦えたのは良かったと思います。」
―自身のプレーについての評価は?
「自分自身で評価というのはなかなか出来ないのですが、昨日は24点取っても負けてしまったので意味が無いと思いますし、今日は勝って16点ですが、何をやってチームの勝利に貢献したかという事だと思うので、チームの勝利に貢献したということは良かったと思います。」
―首位の浜松に勝利したことは大きな意味がありますか?
「今日の勝利はすごくいい勝利だったと思いますし、ただ昨日の試合も勝てる試合だったので、負けてしまったのは悔しく思っています。昨日の試合は負けてしまいましたが、今日は勝つことができたので、これをいい兆しととらえて、これから戦っていきたいと思います。」
―新潟ホーム戦のデビューの感想は?
「すごく良かったと思います。新潟のブースターはとても一生懸命応援してくれますし、いつもサポートしてくれるので、そういったブースターの前でプレーするというのは、モチベーションを高めてくれますし、本当に嬉しく思っています。」
―新潟のチームとしてのポテンシャルは?
「トップのチームと1勝1敗だったというのはいい兆しだと思うので、1試合目も勝てるチャンスのある僅差の試合でしたし、今日はしっかり勝つことができたというのは良かったと思います。特に昨日の負けの後で勝てたというのは、意味のあることだと思います。ただ、この後も厳しい戦いが続きますし、(来週の)大阪もチャンピオンチームですから、今回の試合をきっかけにして、これからも勝てるように頑張りたいと思います。」
―試合最後のFTを決めたときはどう思いましたか?
「FTをしっかり決めることは、勝つ為に大事なことです。自分もそうですし、イッサ選手も大事な場面でしっかりFTを決めて勝つことが出来ました。最後に4本連続でFTを決めて勝つことが出来たので、素晴らしい勝利だったと思います。」
―終盤にシュートを決めた場面は、ダヴィッツ選手が打つセットオフェンスだったのでしょうか?
「その場面でどのような指示があったか正確には覚えてないですが、とにかく積極的に攻めることが大事だと思っていました。オフェンスの中で自分が1対1にいく場面があったので、アグレッシブに行けば行くほどファウルをもらう確率が高くなりますし、特に終盤は21番のパーマー選手がファウルトラブルだったので、彼がファウルできないというのは分かっていましたから、そのなかで積極的に1対1で攻めて行って、FTをもらって、しっかりと決められたのは良かったと思います。」
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ゲームレポート
新潟アルビレックスBB vs 浜松・東三河フェニックス
新潟-浜松
第1Q 17-18
第2Q 22-17
第3Q 22-22
第4Q 22-23
最終スコア 83-80
【スタート】
新潟:#1澤岻、#30ヴィーズリー、#32池田、#16ダヴィッツ、#25アシュビー
浜松:#3大口、#11岡田、#21パーマー、#4ニクソン、#12ラーカイ
【レフリー】
#10上田、#24関口、#31堀田
【観客者数】
1,403人
【主な個人スタッツ】
新潟:コナーレ20pts、2pt5/6、FT7/8、5ast、ダヴィッツ16pts、FG6/10、アシュビー13pts、FG5/13、7reb、4TO、小松11pts、3pt3/3、池田7pts、FG3/6、澤岻5ast
浜松:アーノルド21pts、FG6/11、FT7/8、5reb、ラーカイ16pts、FG7/11、6reb、19min、パーマー14pts、FG5/10、4reb、6TO、ディクソン14pts、FG5/10、3reb、4ast、岡田6pts、3pt2/4、3reb、3ast
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第1Q 新潟17-18浜松
試合前、シューティングする選手達を見つめる中村HC。何人かの選手に指示を出していてけれど、とりあえず確認できたのは3つ。大口のフットワーク、ラーカイのポストムーブ、岡田の0度からの3ポイントショット。大口はスタートに戻すためのチェックでした。
そして前日の試合、序盤で圧倒しながら最後は延長までもつれてしまった浜松がこの日は動きます。勝ったにもかかわらず先に動くというのが、このチームの強さか。具体的には、試合の出だしをゾーンディフェンスでスタート。トップに運動能力の高いニクソンを配置した3-2ゾーンです。
これに対して新潟は徹底してアシュビーのゴール下で攻めるも、このシュートが決まらない。一方の浜松もラーカイのゴール下で攻める。試合前に練習していたゴール近辺のフックシュート。こちらは3度目のアタックで得点。
新潟はヴィーズリーの3ポイントで一息つくが、まだオフェンスは落ち着かない。浜松もインサイドからアウトサイドにオフェンスをシフトさせるが、これも確率が低い。中盤でまだ3-4と低調なスコアのまま。
新潟では澤岻が動き出してからスコアボードが動き出す。ピックアンドロールからゴール下のダヴィッツへパスを通し、また自らのドライブからバスカンを押し込み、ボーナスFTも決めて8-4とリード。
浜松はコートインしたアーノルドがコナーレのタイトなディフェンスの上からターンシュートを決める。アーノルドのような選手はディフェンスが自分より大きいコナーレであっても、跳び上がってしまえばチェックするのは難しい。コナーレの厳しいチェックはその手がアーノルドの目の前まで伸びるけど、それでもアーノルドはネットを揺らす。これが右サイドでのプレーで、次の伏線となる。
続くオフェンス、今度は反対の左サイドからアーノルドのターンシュート。今度は落ちるが、このコナーレのチェックに対してテクニカルファウルのコール。2回連続で相手の目に対する危険なプレーという判定で、アーノルドにテクニカルのFTが与えられる。このコールがあったのはコナーレのチェックに対してであって、笛を吹いた時点ではボールはショットされて空中にあり、どちらのチームも確保していなかったので、試合の再開はジャンプボールから。この流れは試合後にレフリーに確認しました。メディア席でも話していたのですが、このような難しい判定に関してはレフリー若しくはMCから説明があったほうがいいかもしれません。上記の状況はその場で理解できましたが、会場の多くの人にとっては、難しい状況判断だったと思われます。
試合に戻ります。新潟はマンツーに戻った浜松ディフェンスのインサイドを繰り返し攻める。アシュビーがファウルをもらう場面もあるが、他は決まらない。
一方の浜松は太田敦がまたしてもアシュビー相手に好ディフェンスを見せ、速攻からの早い展開で得点。特にここではディクソンが圧倒的な得点力を見せ、この数分だけで8連続得点を決める。
ディクソンの強さとは?スピード、クイックネスはもちろんありますが、それだけではありません。彼の場合、最初の1歩目の素早さだけでなく、最初のアタックでバランスを崩さない所が他の選手との違いになります。例えば、ドリブルでドライブを狙い、ここでディフェンスにコースを止められても、フロントチェンジやロールターンで次のアタックに繋げられます。このように表現すると簡単なようですが、実際にディクソンのレベルでプレーできる選手はbjでもほとんどいません。一発目のアタックの後でもバランスが崩れないから、連続して強力なアタックが出来る。ディフェンスがやっと最初のアタックを止めた、しかし微妙にバランスを崩しているこの状態を逃さずにすぐに攻める。この2試合で何度もそのような場面がありました。やっていることは単純ですが、誰もそれを止められない。そしてまた性格がかなり強気というのもありそうです。ある場面でディクソンがドライブをしかけ、ディフェンスの当たりにノーコールでボールを失ってしまったのですが、その場でレフリー文句を言うのは当然として(外国人は100%そうです)、その後もずっとそのレフリーを睨んでいるのです。その目で「おい、あれはどう考えてもファウルだろ?」と睨み続ける。ここまで強気な選手は、bjでもあまり見たことがありません。
試合はこのディクソンの得点に対し、新潟もコナーレの綺麗なアーチのジャンプシュート、アンドリュースのダンクが続きます。
終盤、パーマーの3ポイントで浜松がリードを広げますが、新潟も澤岻がブザービーターで3ポイント決め、18-17の浜松1点リードで第1Qを終了しました。
※新潟はアシュビーのアタックこそ不調なものの(FG0/3)、それ以外はミドル、アウトサイド、FTと好調です。前日の序盤の苦戦に比べれば、その内容に雲泥の差があります。
浜松も悪くはありませんが、新潟が普通にプレー出来ている分だけ、試合としては競っています。なお、大口はやはり万全の状況ではないらしく、すぐにベンチに戻っています。
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第2Q 新潟22-17浜松
どの試合でも試合の流れを左右するこの第2Q。この日は新潟のベンチメンバーが活躍します。小松の3ポイントに始まり、コナーレのドライブからのFTと、そして3ポイントが決まります。
浜松もコートに戻った大口の3ポイント、そしてディクソンの強烈な速攻やFTなどで反撃。新潟が27-25とリードした状態で浜松のタイムアウト(6:12)。
その後も新潟ベンチのプレーが光ります。小松の2本目の3ポイントに続き、コナーレのミドルショット。また根東はディクソンにガツガツとファウルをしながらも嫌らしく守ってディクソンをベンチに座らせ、齋藤もタイトなディフェンスで大口に楽にボールを運ばせません。新潟は小松のFTやダヴィッツのミドルショットなどで最大5点差までリードを広げますが、ここから先が続かない。
浜松はアーノルドがオフェンスを引っ張り、ドライブからのバスカンやFTを決める。点差が動かないまま、39-35の新潟4点リードでハーフタイムへ。
※新潟はベンチの小松、コナーレの2人で17ptsを稼ぎました。この2人で3ptが3/4、2ptが2/2、FTも4/4と高確率にシュートを決め、新潟のオフェンスをリードしました。
浜松はディクソン、アーノルドらアウトサイドからのオフェンスに決定力を欠きましたが、FTを6/7としっかり決めているので点差が離れません。ただ、前半で4astと前日より明らかにボールが回っていないので、これがこの試合展開に現れています。
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第3Q 新潟22-22浜松
後半の出だし、浜松は再びラーカイのインサイドアタックから始まります。シンプルですが強力なラーカイのポストプレーを新潟は止められず、ラーカイはバスカンを含む7連続得点を決めます。
ディフェンスではタイトなダブルチームでボールにプレッシャーをかける浜松。しかし新潟はうまくボールを展開させ、アシュビーの2本のミドルショットや、池田のジャンプシュートなどで得点します。池田はこれがこの試合の初得点。
池田はその後も速攻崩れからゴール下でパスをもらい得点し、またヴィーズリーもドライブでネットを揺らします。
しかし浜松もパーマーの1on1やラーカイのドライブと速攻などで得点。51-47となったところで新潟のタイムアウト(5:05)。
新潟は再びアシュビーがポストからアタックし、ラーカイ相手にゴール下でシュートを押し込む。しかしその後はミスが続いてしまう。
浜松では岡田が2本の3ポイントを沈めてついに53-53の同点に追いつく。
新潟の苦しいオフェンスを救ったのはダヴィッツと小松の3ポイント。そしてディフェンスを2-3ゾーンに切り替えます。
しかし浜松もパーマーの難しいターンからのショットや、ラーカイのオフェンスリバウンドからのプットバックが決まり得点を重ねる。
最後にコナーレがゴール下で裏をついて得点し、新潟が61-57とリードしたまま第3Qを終えました。
※浜松はラーカイが10pts(FG4/4、FT2/3)とポストで存在感を発揮し、またパーマーと岡田がそれに続きました(2人で12pts)。5astとパスも回るようになりましたが、新潟は8astとベターなゲームメイクを展開。アシュビーのゴール下は封じられていますが、3ポイント(小松とダヴィッツ)やミドルショットが決まっています。
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第4Q 新潟22-23浜松
雌雄を決する第4Qのスタート。ディフェンスはいずれもマンツーマンに戻っています。新潟を引っ張るのは好調のコナーレ。ポストプレーからFTをもらい、またゴール下のシュートも決めます。
しかし浜松はそのコナーレのマッチアップしているアーノルドが連続得点。3ポイントにドライブ、パーマーの3ポイントを挟んで再び3ポイントを沈めます。4点リードでスタートした新潟ですが、あっという間に65-68の3点ダウンとなり、タイムアウト(7:55)。7:35に再び新潟のタイムアウトの後、やっと新潟のスコアボードを動かしたのはやはりアシュビー。ラーカイ相手に難しいゴール下のシュートを決めます。しかし浜松も岡田のアシストでゴール下のパーマーが得点。70-67の浜松リードで浜松のタイムアウト(6:15)。
浜松はパーマーのシュートミスをラーカイが押しこみ、ここでディフェンスを2-3ゾーンに切り替えますが、この場面で池田の3ポイントが決まります。これで得点は新潟の70-72となり、両チームのビッグマンがそれぞれシュートをミスした後、オフィシャルタイムアウトとなります(4:47)。
まず一歩抜きでたのは浜松。アーノルドのドライブからのFTを2本とも沈めます。新潟は引き続きアシュビーを中心としたオフェンス。ラーカイとやりあいながら、ついにはゴール下のバスカンを押しこみ、ボーナスFTも決めて73-72と逆転しました。
しかし、続くオフェンスでもらったFTを2本とも外してしまうアシュビー。そんな新潟の悪い雰囲気を救ったのがダヴィッツ。浜松のパスミスを奪うと速攻に走り、ダンクを決めて再び逆転します。しかし浜松もパーマーがすぐにゴール下を攻めてFT、これでまたまた逆転。今度はポストプレーでコナーレのFT。1本目を決めて、2本目は外れてしまう。そこにアシュビーが飛び込んでボールをティップイン・・・と思いきや、これがバスケットインターフェアのコールでノーゴール。スコアは76-76のタイ、ここで浜松のタイムアウト(2:02)。続くオフェンス、浜松はパーマーがトラベリングでターンオーバーとなるものの、新潟もアシュビーのシュートが決まらない。再び浜松のタイムアウト(1:28)。
今度は決めたい浜松、ここではディクソンがあっさりと新潟ディフェンスを抜き去って得点。新潟はディフェンスのヘルプもなく、完全に足が止まっていました。
この悪い流れを再び変えたのがダヴィッツ。トップからバランスを崩しながらも3ポイントを沈めて79-78と再度逆転。しかし逆サイドではアーノルドのドライブを止められず(コナーレのファウル)、FTをしっかり決めて浜松が80-79とします。残り時間40秒で新潟のタイムアウト。
新潟は澤岻がドライブで攻めるもシュートが決まらない。リバウンドを奪った太田敦が1and1のFTをもらうが、これを落としてしまう。新潟のタイムアウト後(0:25)、再び新潟オフェンス。今度はダヴィッツがドライブからFTをもらい、ここはしっかり2本決めて81-80と逆転。浜松最後のタイムアウト(0:16)。
追い詰められた浜松は、ディクソンのドライブからパスの回ったパーマーが3ポイントを狙うもこれが外れ、リバウンドを取ったコナーレが1and1FTをもらい、しっかり2本とも決めて83-30、これで試合終了。これで新潟が浜松の10連勝をストップさせました。
※このQのスコアは22-23と僅差で、最後の最後までどちらに転ぶか分からない試合展開でした。前日の中村HCのコメント通り、「こじつければ何とでも言える」のでしょうが、実際に数字的にも大差は無く、お互いにFGもFTも確実に決まり、ターンオーバーも少なかった。つまり、最後にどちらがシュートを決めたか?が直接的に勝敗を左右したということになります。
ただ、前日と比較するならば、新潟は3ptがより決まり(前日3/19→9/19)、FTが圧倒的に向上し(同24/42→16/22)、アシストが増え(同9→16)、ターンオーバーが減っていました(同19→14)。
一方の浜松は、これが実はあまり変化が無い。そもそも前日が延長なので単純比較が難しいのですが、リバウンドは減り(同46→41)、アシストも減っています(同17→11)。
しかし改めて考えるならば、土曜のスコアと日曜のスコアを合計すると、2試合で164-164の同点なのですから、スタッツに大差が無くて当然かもしれません。これを持って「新潟と浜松は同等の力がある」と言えないのがまたバスケの面白さでもありますが、少なくとも、コート上の試合に関しては(土曜の前半の新潟を除けば)実に見ごたえのある週末でした。