12月10日(土)墨田区総合体育館で行われた日立サンロッカーズとパナソニックトライアンズの一戦。JBL3位と4位の対決は、金丸、チャールズ・オバノン、広瀬、青野の4人が二桁得点を記録した、4位パナソニックに軍配があがった。最終的なスコアは64-68だった。
(文・写真=西本 匡吾)
スコアボード
12月10日(土)15:00
– | 第1Q | 第2Q | 第3Q | 第4Q | 合計 |
日立サンロッカーズ | 15 | 9 | 15 | 25 | 64 |
パナソニックトライアンズ | 19 | 12 | 17 | 20 | 68 |
【スタート】
日立サンロッカーズ:#5ジャーマル・スミス、#9西村文男、#15竹内譲次、#20佐藤稔浩、#28酒井泰滋
パナソニックトライアンズ:#13渡邉裕規、#14金丸晃輔、#20エイドリアン・カスタス、#24広瀬健太、#31青野文彦
【レフリー】
渡辺 雄吉/小澤 勤/安西 郷史
【主な個人スタッツ】
日立サンロッカーズ:竹内20点12リバウンド2ブロック、佐藤11点2スティール、スミス7点5リバウンド
パナソニックトライアンズ:金丸15点4リバウンド、オバノン14点11リバンウンド、広瀬12点8リバウンド4アシスト、青野12点8リバウンド
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点差がやや開いたのは、第2クォーターの4分を過ぎてからだった。それまで日立は竹内、パナソニックは青野と金丸を中心に攻めていたものの、24-25とロースコアの展開。シュートまではいくが、最後まで決めきれない時間が続いた。リーグで最も失点が少ない日立(一試合平均64.16点)が自分たちの流れに持ち込もうとしていた。しかし、3分25秒に日立のスミスがオフェンスファールを記録し(ファオルオン・渡邉)、流れがパナソニックに傾く。その後、日立は近森とスミスがターンオーバーしてしまい、得点機会を失う。一方、パナソニックはその間にオバノンの連続得点、金丸のジャンプショットと得点を順調に重ね、24-31とパナソニックがリードして前半を終える。
第3クォーターの開始早々にはパナソニックの広瀬が3Pシュートを決め、24-34とこの試合で初めて二桁得点の差が開く。けれども、パナソニック・清水良規HCが「(永山がいないこともあり)突き放せない」と試合後にコメントを残したが、金丸、広瀬、カスタスのシュートが要所で決まらず、徐々に追い上げを喰らう。日立は西村の速攻からのレイアップ、スミスの3点プレー、鹿野の3Pシュートなどが決まり、3分40秒の時点で36-39と一気に追い上げを図る。その1分後にはマラカーのアシストから酒井が丁寧にレイアップを沈め、スコアは38-40。パナソニックはたまらずタイムアウトをとる。
これが功を奏したのか、その直後に木下が3Pシュートを決め、38-43。竹内がフリースローで1点を返すものの、すかさず大西が得点し、38-45。残り9秒では、渡邉がスティール後に前を走るオバノンに見事なパスを通し、そのままオバノンがバスケットカウント。フリースローも決め39-48で第4クォーターへ。
第4クォーターではパナソニックの金丸と広瀬、二人の得点源が順調に得点を重ねる(ともにこのクォーターで6点を記録)。日立は佐藤、柏倉の3Pシュートが決まり2度、2点差まで詰め寄るも、もう一押しの反撃をすることができず。竹内が20点、佐藤が11点を決めたが、2人以外のメンバーで得点を伸ばすことができなかった。一方、パナソニックは金丸、オバノン、広瀬、青野が二桁得点を記録。ディフェンスでの勝負はほぼ互角だったが、攻撃面で差がついた形となった。
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【プレミアム限定】パナソニックトライアンズの清水良規HC、金丸晃彦選手の試合後インタビューは明日午前に掲載(※金丸選手への質問は全てバスナビ)
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