10月30日(土)新潟アルビレックスBB vs 埼玉ブロンコス@長岡市栃尾総合体育館
新潟-埼玉
第1Q 17-19
第2Q 18-4
第3Q 27-16
第4Q 16-20
最終スコア 78-59
スタート
新潟:#6齋藤、#30#ヴィーズリー、#32池田、#5コナーレ、#21アンドリュース
埼玉:#11サターフィールド、#10波多野、#15寺下、#22クライバー、#54ブラウン
レフリー
#7石榑、#34永島、#42ゴンゾー
観客数:1,116人
主な個人スタッツ
新潟:ヴィーズリー19pts、FG6/10、3stl、アシュビー18pts、FG8/13、9reb、アンドリュース17pts、FG8/13、18reb(OR7)、4stl、3blk、池田10pts、3pt2/6、齋藤7pts、FG3/3(3pt1/1)、3reb、5ast、0TO、澤岻0pts、0ast、2TO、13min
埼玉:波多野17pts、FG7/11、5reb、2ast、ブラウン11pts、FG5/6、サターフィールド10pts、8ast、3stl、ナッシュ9pts、クライバー8pts、17reb
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第1Q 新潟17-19
両チームともマンツーマンディフェンスで試合開始。出だしは埼玉のビッグマン、ブラウンがゴール下を攻める。
モビリティは低いがその幅(体重120キロ)と高さ(手が長い!)でゴール近辺ではかなりの強さを発揮するブラウン。それほど跳ばなくても、細いアンドリュースを押しこん得点します。
新潟は風邪で前日の練習を休んだアシュビーに代わり、アンドリュースがスタート。ゴールへのアタックが仕事という事で果敢にブラウンに挑むが、その厚い壁を攻めきれない。リバウンドからの速攻をサターフィールドがリードし、波多野が得点。更にブラウンのダンクが決まって6-2と埼玉リード。
インサイドを攻められない新潟はアウトサイドへシフト。立ち上がりから積極的にシュートを狙う池田のFT、ヴィーズリーのドライブは決まらないものの自らオフェンスリバウンドを押し込み、続くプレーではブラウンへのパスをスティールし、速攻から3ポイントを沈める。これで7-6と新潟が逆転。
アンドリュースは幅やパワーでブラウンに劣っても、ジャンプ力とクイックネスなら負けない。ポストムーブからゴール下のリバースシュートを押し込むと、ディフェンスでクライバーのシュートをブロックし、続くオフェンスでブラウン相手に歩幅の大きいステップでドライブを決める。
埼玉はこの中盤からゾーンディフェンスに切り替える。アンドリュースのシュートを波多野がブロックするなど好プレーも出る(新潟の24秒オーバータイム)。
しかし埼玉をサターフィールドが引っ張るのは変わらない。波多野へのアシストでFT、続いてクライバーのシュートミスをオフェンスリバウンドで拾い、これをクライバーがジャンプシュートで決めて10-11と追い上げる。
新潟は池田の3ポイント、ヴィーズリーのドライブと加点するが、サターフィールドはキレまくりのプレーを見せる。鋭いドライブから得点すると、次は崩れたプレーからゴール下の波多野へのアシストパス。更に速攻から、今度はナッシュへ絶妙なタイミングでアシスト。
サターフィールドのドライブがドリブルからの鋭い切れ込みと視野の広さ、そして巧みなパスワークだとすると、ウィリーのドライブはそれ程スピードは無いけれど、ボディコンタクトに負けない体幹の強さ、バランスの良さが持ち味。ディフェンスにぶつかってもシュートを押しこんでくるのは、やはりその体の強さがあります。
最後は寺下のジャンプシュートが決まり、19-17と埼玉がリードして第1Qを終える。
※このQで埼玉はリバウンドを9-7とリードし、波多野は早くも6pts、サターフィールドは3astの活躍。埼玉は2ptFGが8/11と確実なオフェンスで、その要因であるアシストでは、チームで埼玉5-2新潟とリードしています。
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第2Q 新潟 18-4
埼玉は引き続きゾーンディフェンスで守るこの立ち上がり。新潟はアウトサイドの小松のシュートが決まらず、澤岻にもミスが出る。
埼玉もシュートミスや、寺下がFTを2本とも外すなど波に乗れない。
スコアボードが動き出したのはアシュビーのオフェンスリバウンドから。ゾーンとは言え、ゴール下が線の細いクライバーや、本来はアウトサイドの選手であるナッシュでインサイドを守り続けるのは苦しい。
新潟は根東の果敢なドライブからのFT、そしてプレスからのゾーンとディフェンスを切り替えてゲームをリードする。埼玉はブラウンがベンチにいるためにインサイドを攻められず、アウトサイドでボールを回しては苦しいロングシュートを落とすという悪循環を繰り返す。
やはりインサイドではアシュビー、アンドリュースの2人が力を発揮する新潟。アシュビーのオフェンスリバウンドからの連続得点で27-19、ここでオフィシャルタイムアウト(4:57)。まだ埼玉の得点はありません。
引き続きプレスからのゾーンディフェンスを仕掛ける新潟。埼玉はブラウンのルーズボールからのダンクや波多野の見事なドライブが決まるなどするも(フェイクでアンドリュースをかわすアグレッシブなドライブでした)、オフェンス全体としては低調でスコアボードは動かない。24秒オーバータイムやミス、そして決定率の低いシュートが続き、結局このQの得点は4点に留まってしまう。
中盤以降の新潟はアシュビーのミドルシュートや齋藤のドライブからのきれいなフローターが決まるなど確実にリードを広げる。埼玉も1-1-3ゾーンやマンツーマンにディフェンスを切り替えるなどするも、対応が後手なのには変わりはない。
新潟は終盤にかけて小松の速攻、アンドリュースのポストプレーが決まり35-23とリードしてハーフタイムへ。
※どんなスポーツでもディフェンスが鍵になるのは確かだけれど、これだけ得点できなければ勝つのは難しい。埼玉のFGは2/13で、アシストもゼロ。リバウンドで18-10と圧倒した新潟は2ptFGを8/14(57.1%)と確実に決めて着実にリードを広げました。新潟の3ptFGが0/8だったので、これが決まっていればもっと点差が広がっていた可能性もあります(埼玉の3ptは0/1)。
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第3Q 新潟 27-16
両チームいずれもマンツーに戻して後半スタート。
第2でつまづいてしまった埼玉は、ここではチームでオフェンスを組み立てようとする姿勢を見せる。波多野のパスからクライバーのジャンプシュート、サターフィールドのパスからナッシュのシュートが決まる。サターフィールドは自身もディフェンスを2人、3人と抜き去る見事なドライブからのシュート(背面レイアップ?)を押し込み、チームを盛り上げる。
一方の新潟はアンドリュースがゴール下で奮闘。持ち前のスピードを生かしてゴール下のスピンムーブからリバースシュート、そしてブラウンを綺麗にラップしての派手なダンクを決める。まさに“wrap around”とも言うべきプレーでした。またヴィーズリーの力強いドライブや齋藤の3ポイントも決まり、中盤までは一進一退の展開。
埼玉ではナッシュがヴィーズリーのタイトなディフェンスをかわしてバスカンでシュートを決めるが、このボーナスFTを決められない。逆に新潟はアシュビーがゴール下で文字通りのパワームーブで得点。やはり決めるべき人が決めるとチームは勢いづくもので、ここから新潟が流れを掴む。
ヴィーズリーのドライブからFT、齋藤のノールックパスからアシュビーのジャンプシュート。アンドリュースが北向の3ポイントをブロックするなどディフェンスも好調。ヴィーズリーはドライブから左の難しいシュートをダブルクラッチ気味に決め、リードは広がっていく。
埼玉はこの数分間ほとんど得点できず、波多野のオフェンスリバウンドのバスカンが決まるのみ。中外と攻めてはいるもののそのシュートがネットを揺らすことはなく、クライバーがボールを床に叩きつけてテクニカルファウルを取られるなど完全に負の連鎖状態。クライバーのテクニカルはちょっとかわいそうな判定でしたが・・・。
埼玉のタイムアウト後(1:02)、新潟は池田の3ポイントが決まって更に点差を広げる。池田を守っているのが波多野というのもディフェンス的には厳しい。
最後は速攻からヴィーズリーのシュートがバスカンで決まり、62-39の23点差で第3Qを終了。
※いい流れもあっただけに埼玉にとって悔やまれるこの10分間。波多野、ナッシュらがオフェンスで奮闘したもののチームのリバウンドでは新潟が10-6とリード。そのうち実に7個がアンドリュースによるもの。アンドリュースとアシュビーの2人で13ptsを稼ぎ、内外ともリングにアタックしてFTが5/6というのも大きい要因でした。埼玉の2ptFGが7/13は悪くない数字だけれど、新潟の2ptFGが8/10では点差は縮まらない。特にアシュビー、アンドリュース、ヴィーズリーの3人の2ptFGは8/9と確実で、彼らのプレーが新潟を引っ張っていました。
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第4Q 新潟16-20
試合的にはかなり苦しい埼玉。早急に追い上げたいが、いきなり新潟のコナーレにゴール下でバスカンを押し込まれ、更にナッシュHCのテクニカルファウルまで取られてしまう。
埼玉は試合をあきらめていた訳ではなく、相変わらずサターフィールドが新潟のディフェンスを切り裂き、そこからブラウンの得点が決まるなどし、更にクライバーの3ポイントや、速攻で北向のアシストから波多野のゴール下が決まるなど追い上げを見せる。これで49-67となり、新潟のタイムアウト(6:43)。
その後オフィシャルタイムアウト(4:56)に前後して埼玉の得点が続く。北向のシュートやサターフィールドのFTなどが決まるも、点差は詰まらないまま。
埼玉の3ポイントが決まらず、一方の新潟もFTを3本連続で外すなどどうにも締まらない展開の中、栃尾の観客の目を覚ませたのがアンドリュースのアリウープ。
ディフェンスでヴィーズリーがリバウンドを取ると同時に、フロントコートに突っ走るアンドリュース。ヴィーズリーはそのスピードでディフェンスをスルスルとかわし、アンドリュースへアリウープのパス。しかし、そのパスは少し高く、しかもリングの真上に向かっていく。アンドリュースは既に空中にいるが、そのままダンクは難しい状態。
しかし、滞空時間の長いアンドリュースは空中で右手を高く伸ばす。すると自然と体の向きが変わり、バレリーナのように回転しながらそのままボールを右手でリングに押し込む。一瞬の空白の後、大歓声に包まれる新潟のブースター。目の前のプレーをすぐには理解できず、しかしその圧倒的なプレーに誰もが思わず立ち上がって両手を突き上げ、そして拍手を送る。
アンドリュースはその後も速攻のオフェンスリバウンドに飛び込んでティップインを決めるなど、試合の最後までそのテンションを保ち続けました。
試合は78-59で新潟の勝利。これで新潟は2連勝(3勝1敗)、埼玉は4連敗(1勝4敗)となりました。
※実はこのQの得点は埼玉が20-16とリードしていたのですが、このQだけでなく、試合全体の印象さえも吹っ飛ばしてしまったのがアンドリュースのアリウープ。あれは例えそのタレントを持った選手がいても試合でなかなか決まるプレーでは無く、非常に強い気持ちの中でプレーしていたからこそ出た驚異のプレーと言えます。
新潟にとっては勝っただけでなく翌日以降のプレーに勢いを付けるものであり、逆に埼玉にとっては傷口に塩を刷り込まれるようなプレーとなってしまいました。
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10月31日(日)新潟アルビレックスBB vs 埼玉ブロンコス@長岡市栃尾総合体育館
新潟-埼玉
第1Q 18-16
第2Q 17-14
第3Q 18-23
第4Q 15-14
最終スコア 68-67
スタート
新潟:#6齋藤、#30#ヴィーズリー、#32池田、#21アンドリュース、#25アシュビー
埼玉:#11サターフィールド、#15寺下、#10波多野、#33ナッシュ、#22クライバー
レフリー
#7石榑、#34永島、#42ゴンゾー
観客数:1,197人
主な個人スタッツ
新潟:ヴィーズリー16pts、FG7/13(3pt2/4、2pt5/9)、7reb、2stl、3TO、アンドリュース14pts、FG7/8、15reb、2stl、5TO、アシュビー13pts、6reb、コナーレ9pts、3pt2/3、池田8pts(3pt2/6)、5ast、澤岻3pt、2ast、17min、4F
埼玉:ナッシュ17pts、3pt3/7、ブラウン14pts、FG7/8、6Reb、サターフィールド13pts、2pt6/11、5reb、12ast、3stl、2TO、寺下11pts、3pt2/3
※新潟は10人全員出場、10min以上が8人。埼玉はサターフィールド、波多野、寺下の3人が40minフル出場、ナッシュが30min、出場が7人のみ。
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第1Q 新潟18-16
両チームマンツーマンでスタート。新潟はヴィーズリーのオフェンスリバウンドで先制。埼玉は序盤ミスが続いたものの、ピックアンドロールのプレーからサターフィールドのアシストパスがゴール下の波多野に渡り、リバースレイアップを決める。
前日は8個、この日は12個のアシストを決めたサターフィールド。ここでのプレーもシンプルながらキレのあるものでした。右サイドでのピックアンドロールを使い、ゴール下に切れこむ。ところがパスは逆サイドからゴール下へ合わせた波多野へ。サターフィールドは右サイドでスクリーンプレーを始めたのに、ボールが通ったのは左のゴール下。思わず「あ!」と声が出てしまうようなパス、しかしそれをあっさりと決めるのがサターフィールド(10/31時点でリーグのアシスト王)。
もう一つ、波多野についても言及しなければいけません。ここまでの彼のスタッツは平均12pts、5reb、2ptFGは57%、FTは85%。この数字は私の知っている波多野ではありません。では彼は今シーズン、突然上達したのでしょうか?私はそうは思いません。しかし、自身の才能をチームの中で、そしてゲームで有効に使うという意味では、明らかに上達しているようです。相変わらず微妙な3ptを打ったりしますが、その得点の多くはポスト近辺や、ゴール下でのアシストへの合わせです。PFにしては背が足りず、SFにしては不器用で遅いという、よくある大きな選手のパターンが彼にも当てはまりますが、自分で得点しなくても、もらったパスを確実に決めるという点に関しては素晴らしい結果を残しています。この2日間だけで何本のゴール下シュートを決めたでしょうか。ミスをしながらもオフェンスでは積極的にリングに向かい、リバウンドにも果敢に跳び込む。28歳という年齢からして、これからが彼のキャリアのベストの時期になるかもしれません。
続いてアンドリュースのポストからの得点が決まった後、しばらく両チームとも得点が動かなくなります。この日はコナーレに代わりアシュビーがスタートに戻ったのですが、前日同様にインサイドを軸にしながらアウトサイドからのオフェンスを絡めるも、埼玉ディフェンスを攻め切れない。埼玉はブラウンがベンチスタートにも関わらず、フロアの5人で積極的にダブルチームとローテーションを展開し、新潟に楽な得点を許さない。
アシュビーがやっとゴール下で左のフックを押し込んだのが約2分後。しかし埼玉もナッシュのジャンプシュート、そしてサターフィールドが速攻でひとりで突っ走ってレイアップ。ここではそんなにスピードは無かったけれど、ディフェンスをよく見て最後はゴール下のビッグマンに体を預けながら左のレイアップ。その判断力が素晴らしい。
新潟は池田のノールックパスからヴィーズリーの3ポイント、続いて澤岻の3ポイントが決まるが、逆サイドではサターフィールドが連続でレイアップを決める。1つは左サイドから澤岻を吹っ飛ばし、右サイドではスクリーンプレーと見せかけてタイミングをずらしゴール下へ切れ込む。続いて波多野のバンクショットが決まるなど、この日の埼玉は引き下がらない。
新潟もまたまた池田のパスからコナーレの3ポイント、そして池田がブラウンをフェイクで飛ばしてFT。今年はこのフェイクからFTをもらうプレーが目につきます(実際に、1分当たりのFT試投数は今シーズンが一番多く、過去で最も多かった2年前のシーズンより数字が増えています)。
埼玉は最後にサターフィールドから寺下への速攻のパスが綺麗に通り、新潟の18-16で第1Qを終了。
※明らかに前日より粘りのある埼玉。新潟がリバウンドで12-6と大幅にリードしているにも関わらず、得点差は2点のみ。埼玉ではサターフィールドの6pts、3ast、3stlが光ります。
新潟では池田が既に4astを記録。前日よりタイトな埼玉ディフェンスに対し、チームとしてよりバランスの良いオフェンスをえ展開しようとしているかのようです。
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第2Q 新潟17-14
新潟はディフェンスをゾーンに切り替えてのスタート。まずはアンドリュースが派手なダンクを叩き込む。しかしその後は得点が止まってしまう。前日から好調なアンドリュースを中心としてオフェンスを組み立てるものの、ミスが続く。埼玉はビッグマンのブラウンがフックシュートで得点。ゴールに極めて近いポジションなら、なかなか柔らかいタッチのシュートを持っています。
20-20の同点でのタイムアウト後(6:50)、新潟は根東の綺麗なロングシュート、そして速攻で澤岻からアンドリュースへのアシストパスでダンク、続く速攻でも鳴海の3ポイントが決まり27-22とリードし、オフィシャルタイムアウト(4:58)。
前日の埼玉であればこのまま崩れそうな場面で、しかしこの日は粘りを見せる。明らかに前日よりディフェンスがフィジカルかつタイトになり、リバウンドも決して負けてはいない。北向の速攻やブラウンのオフェンスリバウンドと内外のバランスもいい。
新潟はアシュビーのゴール下バスカンやアンドリュースのオフェンスリバウンドからのダンクが決まるが、サターフィールドも黙っていない。決め手の欠けるオフェンスから自らの1on1でバンクショットを押しこめば、ドライブからゴール下の北向にディフェンスを欺くような緩いパスを通し31-30と新潟に離されない。
埼玉のタイムアウト後、やはり新潟が攻めるのはインサイド。アンドリュースのポスト、そしてアシュビーのバンクショットが決まり、35-30と新潟の5点リードでハーフタイムへ。
※新潟がアシュビー、アンドリュースのインサイドコンビで12pts、6rebと力を発揮すれば、埼玉もサターフィールドがまた3astを記録(前半で6ast)。前日と違うのはブラウンが6pts、FG3/4、4rebと機能していることで、埼玉の3ptがここまで0/9という事を考えると、新潟のリードも安泰ではありません(新潟の3ptは4/9)。
埼玉がインサイドでそれ程負けてないという事で、後半はこの3ptと、どちらのチームが最後まで自分達のゲームプランを徹底できるかが鍵になりそうです。
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第3Q 新潟18-23
新潟はディフェンスをマンツーマンに戻して後半スタート。しかし攻めるのは埼玉のブラウン。アシュビーのギャンブルディフェンスからダンクを叩き込むと、次はポストで綺麗なターンシュートを沈める。
「デカい」を絵に書いたような選手がブラウン。ちょっとバランスの悪い体つきですが、ゴール近くでボールを持てば、その決定力は圧倒的。問題はチームとして彼を活かせるかどうかですが、ここまではその大きな体がいかんなく存在感を発揮しています。
これで新潟がタイムアウトを取りますが(8:16)、やはりインサイドが機能するとチームの勢いは止まらない。サターフィールドのドライブから寺下の3ポイント、更にサターフィールドはゴール下への浮かせたパスでブラウンのダンクを演出。これで39-37とついに埼玉が逆転。
しかし池田は埼玉ディフェンスの遅いピックアップを見逃さず、すかさず3ポイントを決める。更に左0度からアシュビーがブラウンの上からダンクを叩き込み、これがバスカンとなる。なお、このダンクでリングがズレてしまい、しばらく時間が止まります。
崩れそうで崩れない埼玉。ここではナッシュのアシストでブラウンがダンクを決め、更にナッシュの3ポイント、続いて速攻からのレイアップと連続得点。この日はディフェンスの姿勢が違う埼玉。リバウンド、そして続く速攻へと切り替えも早い。池田が遠い3ポイントを決めても、サターフィールドがゴール下のシュートを押し込んで返す。このプレーなどは、特に彼の気の強さが伝わってくるような感じでした。
コナーレの3ポイントが決まっても、ナッシュのFT、そしてまたまたサターフィールドがドライブからバンクショットを押し込む。これもディフェンスのファウルを狙うプレーで、とにかくアグレッシブに攻めています。
新潟は最後にヴィーズリーがスティールからのワンマン速攻でダンクを決め、53-53のタイで第3Qを終了。
※このQの埼玉を引っ張ったのはブラウンで、FGが4/4で8ptsを記録。リバウンドもチームで11-8と新潟をリードしています。また、やっと決まった3ptも大きい。アシストも6-4とリードしているのが、埼玉のチーム状況の良さを表しています。
新潟は池田の2本を含む3pt3/5でなんとか保っている状態で、インサイドでは押され気味。ここからの10分間で誰が踏ん張るのか?
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第4Q 新潟15-14
ヴィーズリーのジャンプシュートでスタートした新潟。更に澤岻のシュートミスのオフェンスリバウンドを奪い取って得点。ここでは自分より身長も体重もある波多野に競り勝ってのリバウンドでした。
しかし埼玉も寺下の3ポイント、そしてルーズボールからクライバーがFTをもらう。ここでルーズボールに負けていないのが、埼玉の気迫の現れです。次はサターフィールド。澤岻のドライブからのシュートをブロックすると、自ら速攻の先頭に走りFTをもらう。埼玉に一歩も引く気配は見られません。
新潟もダブルチームされたアシュビーからのパス回しでヴィーズリーが3ポイント、次はヴィーズリー自らドライブしてバスカンを押し込みますが、埼玉もナッシュが3ポイントを沈めて62-62と離されません。ここでオフィシャルタイムアウト(4:56)。
お互いにミスが続く中、ナッシュがトップから3ポイントを沈めます。シュートの思い切りはもちろんですが、クライバーが積極的なディフェンス(アシュビーへのパスをスティール)が得点に結びつくなど、埼玉は前日とはまるで違うチームのようにプレーしています。残り4分を切ってリードされてしまった新潟はタイムアウト(3:53)。
この苦しい場面で新潟の中心となるのは?もちろんアシュビー。ポストからターンシュートを沈めます。続くオフェンスでもシュートミスのオフェンスリバウンドを埼玉の選手から奪い取り、ポストからバンクショットを押し込みます。これで再び66-65と新潟が逆転。
しかし残り1分でのプレーでクライバーからのアシストがゴール下の波多野に通り、FTをもらう。これをきっちり決めた波多野、これで埼玉が67-66と再逆転です。
ここからは両チームがタイムアウトを交互に取りながら詰将棋のような展開。新潟にとって痛かったのは、アシュビーが残り32秒で、ファウルでもらった1and1のFTを決めれれなかった。これは開幕の秋田戦と同じパターンで、新潟は大きなチャンスを逃してしまいます。
1点リードする埼玉は残り32秒からのオフェンスで勝利を決定づけたいところでしたが、サターフィールドの3ptは外れてしまう。
そして、残り6.1秒での新潟オフェンス。
新潟は、その前のオフェンスと同じくトップの池田にボールを出そうとする。先程のオフェンスでは池田がボールをもらいました。ディフェンスの波多野はタイトに守り、ボールは入らない。左ウィングのアンドリュースがボールをもらいにフラッシュする。これが、結果的に後のプレーに繋がります。アンドリュースがアウトサイドに出た事で、パスを出す澤岻からゴール下でポジションを取るアシュビーまで1本の線が出来ました。ボールは真っ直ぐにアシュビーに渡り、パワードリブルからのフックシュート。しかしこれがリングに弾かれる。
そこに跳び込んできたのがアンドリュース。彼を守っていたクライバーは、一度はアンドリュースに引っ張られてアウトサイドへ行き、ボールがアシュビーに入るとヘルプの為に急いでゴール下へ戻ろうとしていました。その為に、アンドリュースから目が離れてしまった。そこでアンドリュースは助走をつけてリバウンドに飛び込み、そのクライバーの手の上からティップインでボールをリングに押し込んだのです。
埼玉は最後の1.9秒からのオフェンスを決められず、67-68で新潟の逆転勝利。埼玉にとっては痛い痛い敗北となりました。
※例え最後のアンドリュースのティップインシュート、つまりオフェンスリバウンド1本、FG1/1を加えても、両チームのスタッツには大きな差はありませんでした。リバウンドが新潟41-37埼玉、2ptFGは両チームとも50%、アシストは埼玉の14-12、スティールも埼玉の9-5、そしてターンオーバーは新潟の15-9でした。
もちろん最後のアンドリュースはビッグプレーですが、これは結果論であり、試合を通じて細かいミスは両チームにありました。結果的に新潟が勝利しましたが、埼玉にとっては「勝負に勝って、試合に負ける」とも言える内容でした。