5月8日(日) 住吉スポーツセンターで行われた 大阪エヴェッサ vs ライジング福岡 プレイオフ ウェスタン・カンファレンス セミファイナル 試合後インタビューです。
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スコアボード
5月8日(日)13:00
– | 第1Q | 第2Q | 第3Q | 第4Q | 合計 |
大阪エヴェッサ | 17 | 18 | 21 | 29 | 85 |
ライジング福岡 | 14 | 15 | 14 | 31 | 74 |
【スタート】
大阪エヴェッサ:#3ナイト、#7今野、#33高田、#44ワシントン、#50マーシャル
ライジング福岡:#1仲西、#3パーカー、#8竹野、#15マーリー、#31クウソー
【レフリー】
石榑、鬼頭、ジェラルド・シャーバー
【観客者数】
2097人
【主な個人スタッツ】
大阪エヴェッサ:ワシントン27得点8リバウンド、ナイト18得点9リバウンド、サターフィールド13得点、マイケル勝久8得点
ライジング福岡:パーカー21得点8リバウンド2スティール、マーリー21得点5リバウンド4アシスト、竹野15得点4スティール、コルデイロ8リバウンド
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大阪エヴェッサ
ライアン・ブラックウェル HC
―今日の試合の総括について
特に昨日ターンオーバーから最後押されたのがあったんですけど、それに気を付けて、その中でタフな難しいショットを打たせようとディフェンスを全員でアクティブで頑張れた。攻撃はとにかくアタックし続けろと頭から最後まで言い続けて、それが選手が頑張ってくれて機能したところが非常にバランスの取れた良いゲームだったと思います。
―昨日3ポイントが17本でした。今日は本数が少なかったですが。
ジャンプシュートを打つな、とは言いませんでした。ただあの僕らにはウェインとかワシントンとかインサイドで押せる選手がいますので、中でどんどん押せば、それがうちのアドバンテージになってますし、アタックし続けることでファールが起こせますので、指示したというより彼らがしっかり考えて持ち味を生かすようなプレーをした結果が、今日はジャンプシュートが少なくなって、中でアタックしたことが3ポイントが少なかったところだと思います。
―第2Q最初の数分で福岡が9-1のRUN(正確には11-1)と連続得点したところから、マイケル勝久選手と勝又選手が活躍しましたが、どういうふうに指示をして送り出したんでしょうか?
ゲームを変えるような気持ちのあるエナジーを入れて戦えと送り出したんですけど非常に賢くスマートに外でボールを回すだけじゃなくて、特にゾーンに苦しんでたと思いますので、中にどんどんペネトレーションしてゲームのリズムを変えろっていうところで、それが功を奏してアンドワンとかビッグなプレーが生まれて勢いが出たんで、選手にはそういうことで指示してました。ヒデ(勝又英樹)も2Qベンチから出て難しいショットを決めてくれて良い仕事をしてくれたと思います。
―この2試合とシーズン全体のディフェンスを比べてどういう違いがありましたか?
僕らは特にゾーンでは非常に機能していて、ツェンは特に上手くチームにフィットしている。僕もシラキュースでやってきた経験のゾーンでもしっかりビッグメンがどんどんアクティブに動いて手を出して動いて、ゾーンながらもデカイ選手がしっかり動いてアクティブにディフェンスするってところが目標であるんですけども、それが特にツェンが加わってから非常に頑張ってくれる。デカイ選手も良いディフェンスをしてますので、特にこの2試合はよく成果が出た試合でした。
そして数字にも現れてるかなと思いますけどレギュラーシーズンのホーム最終戦、福岡の攻撃、高いところの80点後半から90点という平均得点だと思うんですけども、それもかなり低い60点台に抑えれたと思いますし、昨日も今日も数字はちょっと覚えてないんですけど、70点前後に抑えられたという数字に現れてるのがチームのディフェンスの成果だと思います。
―リン・ワシントン選手の評価は?
本当にまさにチームのリーダーとして昨日も今日も大きなゲームでしっかりチームを引っ張る仕事をしましたし、特にそれ以外に普段の行動から彼は全てウェイトルーム、普段の練習から選手の模範となるようなところで、僕が何も言う必要がない。彼自身やるべき事を把握してますし彼の経験、気持ちが彼の行動になって、それがチームにももちろん良い影響を与えていると思いますし、彼の残してきた結果に繋がってるんじゃないかなと思います。
―あと二つ勝つのに必要なことはなんでしょうか?
攻撃に関しては僕らには幸いにも非常に良いタレントが揃ってますので、あとは自信を持ってしっかりプレー、シュートするところと、チームメイトのためにスクリーンを入れていくっていうところ。シーズン初めのほうにも言ったんですけども、やはりディフェンスが大きな鍵になると思いますんで、小さなことなんですけどもアクティブに、難しいショットを打たせる、ボックスアウト、スプリングバック、細かいところを全員がしっかり出来れば問題無いんじゃないかなと思います。
僕らには4人の大きなスコアラーがいて全員しっかり点が取れる。bjリーグを見渡しても良い選手はいるんですけど、僕らのように4人しっかり揃ってるチームはなかなかいない、今までも無かったと思いますけど、リン、ビリー、ウェイン、ケニーが揃ってこれだけの選手がいますんで、この選手達がしっかり仕事してくれれば、幸いにも恵まれてるチームですので、攻撃はそういう意味でも充実してて問題無いんじゃないかなと思います。
―沖縄と対戦するということで沖縄にたいして今後どう準備していきますか?
沖縄もタレントのいるチームですので、特にパーマー、ディクソンなんかはシュート打てますし、小菅もその中で得点をたくさん取ってくるというところで、昨日もパーマーが28点と良い数字を残していたと思うんですけど僕らはディフェンスですね、彼らに良い仕事をさせない、タフなシュート、良いシュートを打たせないところがキーになりますし、特に沖縄は走ってくるチームですので、僕らのディフェンスしっかり戻る意識っていうのがキーになってくると思いますね。必ずタフなディフェンスをして、スプリングバックして、キーの選手を止めるというこの辺が沖縄戦に対して僕らがしなくてはいけないことだと思います。
沖縄のオフェンスはバランスが良いというふうに思ってます。ガードのポジションに関しても高い空中戦でもバランスの取れたチームですし、僕らが最後に沖縄と戦った節の最初の僅差だったゲームでも、スニードにオフェンスリバウンドを好きなだけ取られてしまったところがありますので、とにかくボックスアウトしてどんどんボードにクラッシュしていかないといけないと思います。その辺も十分気をつけたいと思います。
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勝又 英樹 選手
―まず今日のゲームの感想をお願いします。
やっぱり3Q終わりから4Qにかけて向こうもすごい粘ってきたんですけど、僕は出る機会無かったんですけど、ずっとシーズン終盤のほうに4Qの5分切ったあたりとか、ちょっといつも追い込まれる展開が多いということだったので、チームとしてそこは締めていこうってことだったので、上手く逃げ切れたというか勝つことが出来てすごく良かったと思います。
―昨年もプレーオフで活躍されて今年も第2Qに良い活躍でしたが、ご自身のパフォーマンスを振り返ってみてどうですか?
コーチからはとにかくシュート狙っていけってことだったので、ああいう結果を残せて良かったと思ってます。
―ファイナルフォーに向けてどういう気持ちでプレーされますか?
僕はもちろん去年ファイナルまで行ったっていうのは覚えていることですけど、僕は控えで流れを変えたりとか、その流れをより良くっていうようなプレイヤーなんであまり入れ込み過ぎずに。良い表現が見つからないんですけど、一歩後ろに引いて冷静に状況を捉えていこうと思ってます。
―沖縄戦はこう戦う、ファイナルはこう戦うというイメージはありますか?
オフェンスはあまりまだイメージはしてないんですけど、ディフェンスは沖縄は良いスペースを使って外と中上手くパスを回してくるので、日本人というかペリメーターの選手がすごくローテーションを頑張らなきゃいけないなっていうのは思ってます。
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リン・ワシントン 選手
―まず今日のゲームの感想をお願いします。
特にディフェンスで勝ち取ろうと思っていたゲームだったので、そういう意味でも良いゲームでした。
―この2試合お互いやることはわかってる中で相手に優ろうと思っていましたか?
本当によく知っていて特に僕らのしたかったこととしても、パーカー選手、竹野選手にスコアさせないと、ここを思ったように向こうにプレーさせないところで、その他の選手にたいしてプレーさせて、それは福岡にとっては非常にやりにくいことだと思いましたので、ここをしっかり抑えて他の選手にプレーさせて、さらにタフなプレーに持って行くというところです。やることははっきりしていた。
―ケニーなど新しい選手も加わってチームの状況、昨日今日とアジャストするべきところは?
ケニーは何でも出来る。ポイントしてくれって言われればポイント出来ますし、ディフェンスしてくれって言われればディフェンス出来ますし、チームを走らせて欲しいと言えばチームをしっかり走らせることも出来ます。本当に何でも出来る。その中でアンセルフィッシュというかチームのために出来るっていうところが、うちのチーム全員にそうあるべきというコンセプトもあるんですけど特にケニーはそういうところに優れている。ツェンはアジア人でいてアジア人でないというか、アジア枠ですけども外国人の扱いになるような選手。彼にマッチアップ出来るアジア人選手はいないというところをみてもそうなんですけど、役割がしっかり出来てますし、本当にツェンのやった仕事というのは大きい。
―6年連続ファイナルフォーに出場ですが今年のチームの印象は?
今年はチームが大きくシーズン中に変わる中でファイナルフォーに進出出来たってのは本当に素晴らしいことだと思いますし、自分自身非常に気持ちが良いことです。特に今年のチームで作れたっていうのは大きなことだと思うんですけど、まだ終わりじゃない、ここがゴールじゃないので。僕らのゴールはやはりチャンピオンシップをもう一回勝ち取るということ。今が非常に良い状態ではあるんですけどもコーチ、スタッフ全員含めてまだ終わりじゃないと再認識してるのが現状です。
―bjリーグの歴史上、まだ外国人コーチの優勝が無いことに対してどう思いますか?
なんと言っていいかわからないんですけど、(ライアンHCは)僕のヘッドコーチであると同時に良き友達でもありますし、日本人か外国人かっていうカテゴリってよりも彼が1年目のヘッドコーチとしてこれをどう迎えるかっていうところに非常に意味がありますし、楽しみではあります。そこで何を成し遂げられるかっていうところです。
―沖縄を倒すために2、3個キーポイントをあげるとすれば?
この数試合と同じようなプレーをしててはダメだと思います。特にターンオーバーや、ディフェンスでしっかり戻るという意識、もっともっと精度をあげないといけない。ターンオーバーをとにかく減らさないと全く問題にならない。パルマーやディクソンはスコアしてくる選手ですから、彼らにポイントさせないようにと、パスさせるプレーを僕らがどう出来るか。シュートさせないで彼らをパッサーにさせるディフェンスがどう出来るかっていう。大事な点はディフェンスのローテーション、これが重要になってくると思います。そしてゴール下にはスニードがいますんで、彼をボックスアウトしないと苦しいと思います。全て含めてトータルのディフェンスがやはりキーになってくると思うんですけど、僕らとしても沖縄の最終2戦終えて沖縄を出る瞬間から沖縄と戦う準備を、気持ちとして沖縄と必ずやるんだと準備出来てましたし、僕らのチームもあの週末ケニーが入って初めての週だったと思うんですけど、そこから比べて僕らのチームケミストリーは上がって全く別のものになってますし、僕ら自身も全く新しいチームに生まれ変わっているってところが大きなポイントだと思います。
―ケニーは今季アシストリーダーでしたがニューヨークで生まれ育ってスコアも出来るポイントガードだと思うんですが彼の評価は?
ケニーは何でも出来る選手です。リバウンドも出来ますし、シュートも打てます。ニューヨークの典型的な攻めれるガードです。彼がハイスクールとかその辺で培ってきたものだと思います。日本のチームだとビッグメンに焦点があたるところだと思うんですけど、そういった理由もあって僕が思うに今までのbjリーグの歴史の中で一番のポイントガードだと思うのがケニーに対して思うところです。
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ツェン・ウェンティン 選手
―この2試合良いプレーをされましたがご自身のプレーについて。
僕の活躍もそうですけど、非常にチームが良い。素晴らしいチームだと感じています。これからに関しては練習して、(沖縄は)初めての対戦じゃないんで、フィルムをしっかり見て準備をしたいなと思います。
―ご自身はコートに立つときどういうプレーをしたいですか?
ベンチからスタートしているんですけど、どこからスタートするかは関係なく僕が自分の出来ることをしっかりやる準備をしてるだけなんで、ただそれだけを集中してやっています。
―ファイナルフォーで戦うチームに対してはどう戦いますか?
とにかく一生懸命がんがんプレーする。あとはスマートに、頭でちゃんと考えてプレーするということです。沖縄はでかい良い選手がいるので、もう一回しっかりビデオを見て自分がどうするべきか研究して臨みたいなと思います。
―オフェンスに関しては数字に出てるようにアクティブにプレーしました。ディフェンスに関してはどうでしたか?
ディフェンスではしっかりと(選手間同士で)喋っているところでローテーションだったりとかリバウンドだったり機能してるところが、この2試合のロースコアに繋がった要因かなと思います。ディフェンスに関してのコンディションは非常に良かったです。
―台湾代表に選出されたそうですね。
はい、そうです。
―台湾代表としての抱負は?
代表は9年、10年一緒にプレーしてきている選手がいます。友達としてもいますので、非常にプレーしやすい環境で楽しみです。
―東アジア選手権では日本戦以外で活躍してください。
(ツェン選手、笑う) ※コメントは無し
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ケニー・サターフィールド 選手
―まず今日のゲームの感想をお願いします。
勝って良かったです。今日もちょっと最後のほう簡単なミスが出てしまったんですけど、メンタルの部分だと思いますので、そこだけしっかりすればそんなに問題無いかなと思います。
―沖縄戦はどう戦いますか?
沖縄は良いチームだというのは十分わかってます。僕らのほうが良いチームだと信じてますけども、大事なのはチームのディフェンスをしっかりすること、オフェンスは今出来てるみたいにどんどんシェアして出来れば問題無いかと思います。
―昨日からディフェンスの良い部分が目立ちましたね。
一番良い点としては全員が助けあうということです。誰かが抜かれても誰かがカバーする。信頼しあってプレー出来てるところがディフェンスのキーですし、何回かクロスされる場面もありましたが、しぶとく諦めずにチームで信頼しあって助け合った結果が良いディフェンスとなって現れたと思います。
―沖縄の強みに対してどうチャレンジしますか?
僕自身は対戦相手のことはなんとかっていうのは無く、自分達が自分達のやるべき事をしっかり集中さえ出来ていれば、今のチームは非常に良い状態ですので、これをさらに高めていくのがキーかなと思います。
―昨日今日ベンチの活躍が目立ちました。それはどういうところから?
コーチのアイデアをいろいろ混ぜながら特にベンチからも日本人選手、マイク(マイケル勝久)やツェンが非常に頑張ってくれたところがあります。チームの状況を見てビリーがスタートなんですけど僕の仕事としてはやはりゲームの流れを変えるとか、しっかりゲームを把握して出てって流れを加えるというところが僕の仕事とはっきりわかっていた。コーチがチーム状況を考えて非常に良い仕事をしていると思います。
―先ほどリン選手に質問したところケニーが全てがととのっているベストのポイントガードという話でしたが。
僕自身、(リンのように)経験がある選手にそうやって言ってもらえるのは嬉しいことで誇りに思います。日本人選手に対して僕が教えることがあると思いますけど、日本人選手でポイントガードの選手は非常に才能はある選手はいっぱいいると思います。埼玉でもプレーしてきましたし、そう感じる選手が多いんですけど、やはり自信だったりとか細かいところでどう考えているってのは、僕自身も練習や試合の中で彼らに伝えることがあれば可能な限り伝えているつもりですし、まだまだ楽しみな選手もいますので、bjに何かを残せるのは良いことかなと思います。
―2週間という長すぎる準備期間にどうやって準備しますか?
大きな怪我や痛めている選手達にとっては良い休み、良い準備期間になるんじゃないかなと思います。良い状況が続いてますので集中し続けるっていうところと、今やってることを続ける、上手くいってることもありますのでそれを更に高めるために集中し続ける。準備出来るという意味では良いと思うし、この2週間を有意義にチームの準備期間として使うには集中して次の沖縄戦を迎えることが大事かなと思います。
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ライジング福岡
小川 忠晴 HC
―今日の試合の総括について
負けてとやかくもう僕らのゲームは無いんで言うことは特にありません、正直なところ。ただ僕らはチーム力としてレベルが低いわけじゃないと思いますんで、大阪さんには僕らを破ってカンファレンスファイナルに出場するので、反対側が沖縄さんか滋賀さんかわかんないですけど勝った方と(やって)、勝って優勝してもらいたいなと思います。そうすることによって僕らも箔が付くと思いますんで。
―福岡のブースターが駆けつけていましたが。
もちろんホームの時ではすごい温かい声援を与えてくれて、僕らの力にもなりましたし、また今日も多くの方が会場のほうまで来てくれてました。点数がビハインドになってる時でも、やっぱりそういうふうな力がすごい選手にとってはプラスアルファの力になってると思いますんで、是非今後ともホームゲームの時にも温かい声援を送ってもらいたいと思いますし、また次のシーズン、カンファレンスのセミファイナルを何とかホームで出来るように努力をしていかなければいけないなとつくづく思います。
―今日はフリースローをかなり外したシーンがありましたが。
最後6点差?5点差でティアゴがフリースロー2本落とした。追い上げる時のとどめ、大阪さんからしてみればミスで止めを刺してくれた、僕らからしてみればそこで2本入れば3点差、1本入れば4点差、やっぱりそこが勝負の分かれ目だったと思いますし、またトータル的にスタッツを見てもらえればわかると思いますけど、確かに僕らのフリースローパーセンテージ悪いですけど、大阪さんのフリースローの点数33点。僕らがディフェンスアグレッシブにいった結果そういうふうになったので、とやかく言えないですけど、そこのフリースローで33点と、うちらが点数取れない、フリースローの差っていうのは、アタックする中で何がどういうふうにして違うのかなっていうのを僕自身が特にこの2つの試合で、今後僕が選手に教えていくにあたって、どうしてここまでフリースローの数が違うのか、僕がやろうとしているディフェンスが間違ってるのか、またその辺も見つめ直さないといけないと思いますし、またそれを次のシーズンの僕自身の課題として、トライしないといけない部分じゃないかなとは思いました。
フリースローの数であそこまで、昨日は同じ本数ぐらいでパーセンテージの差で、それは選手の実力の差だと認めることになると思いますけど、今日みたいな感じで、確かに大阪さんの選手ひとりひとりがフリースロー上手なんでフリースローを与えれば点数は伸びる、それは十分にわかってますけど、与えるまでの過程っていうんですかね、それがどういうふうにしてあそこまでファールになるのかっていうのを僕自身見つめ直したいなと思う2戦でした。
―レフェリーの解釈の違いというのはありますか?
それもあると思います。でもレフェリーのところに関して、レフェリーの方々も一生懸命やってくれてるし、また機械じゃなくて人間がやってるので、その時の状況判断、ひとつひとつのプレーで状況判断のミスもあるとは思います。ただそれを僕自身がしっかりとまず選手達に「こういうふうにしなさい、ああいうふうにしなさい」というようなトライをしなさいとやってるので、それが実際にファールになってるのかなってないのかっていうのは僕が一番わからないといけない部分じゃないかなと思います。ただ選手も今後レベルアップしていくと思いますけど、bjリーグ全体が、選手またはコーチ、各球団の運営やいろいろあると思いますけど、その球団側だけじゃなくbjリーグ全体と見た時には、もちろんbjリーグ本体のほうも審判のほうも一緒になって良いリーグを目指していくにあたっては、その辺のところのコミュニケーションっていうんですかね、実際にこう審判のところでゲームのところでわからない、クエスチョンのつくところ、また(そう感じる)選手もいると思います。そういうふうなクエスチョンがつくのであれば、しっかりとオフシーズンに、良いリーグを目指すのであれば、そういうふうな会議とかを開いてもらうようにして、またそこでディスカッションとかも出来れば、リーグの発展のためにも僕は良いと思うし、リーグ始まって今年で6年目、そういうふうな変化が必要な時期ではないかなと僕自身は感じました。
―JBAとの連携など、そういうこともありますか?
もちろんそういうのも今後視野に(あると思います)。その辺は僕らがタッチ出来るところじゃないので、bjリーグのトップの方々がそういうふうな判断をすると思いますけど、今はまず統合するのはまだ2年後ですので、まずはbjリーグ自体が良いリーグだっていうことをもちろん日本全国のバスケットファン達に知ってもらうのが大事だと思いますんで、次のシーズンに入るまでに良いリーグだっていうふうなことをディスカッションを出来るのが一番良いと思いますし、実際にブースターの方々から、言い方は悪いですけど罵声が出たりしてるのは事実ですし、そういうなのが無いような良い形の試合またはリーグを通して終われるようになれば発展のためには良いんじゃないかなと思いました。
―シーズンあと一歩のところで2位、今回プレーオフで有明に行けなかった。上位2チームとの差と課題をどう考えてますか?来シーズンに向けてどういうところを集中して鍛えていこうと思ってますか?
今年の場合は順位的に見れば昨シーズンと同じ結果になってますね。で、その中で今回大きな違いっていうのは震災の影響があると思います。そこで対戦カードが変わったりとかゲームが無くなったりする中で、そこでのモチベーションのコントロールが僕としてはすごく難しかったですね。他のチームの外国人選手が帰っていく中、福岡の外国人選手が帰らずに残ってくれたことが僕はすごい感謝することだと思います。ただそこにあたってもし試合が出来るのかどうかっていうところでモチベーションのコントロールの仕方が難しかった点ですね。で、その中で最初のほうは外国人選手がいないチーム、大分さん、宮崎さんとやる中で、その次カーディングの問題で浜松さんに変わったりとか、ゲームの最後の大詰めっていうんですかね、その中で戦える集団になってきたっていうのは今シーズン、手応えとして感じました。なので僕の中では確かに勝敗とかを見れば30勝してる。去年も30勝で同じなんですが、僕の中では今年は勝敗のところでは頭の中には正直なところ入ってなかったです。ただもう1試合1試合しっかりと戦う集団を作ることに専念して、結果的に今回はリーグ戦の最終戦ですかね、そこで負けてホーム開催にならずに3位になった。去年はそういうふうな状態でもなく最後までもつれたっていうのは個の力、またはチームパワーが高まった証拠だと思いますし、先週の島根戦、タフなゲームで2つ勝てたことは僕の中では自信にもなったし、またチームパワーが高まったという手応えを感じた。実際大阪さんとやって昨日良いリズムでシュートは打ってるんですけどシュートが入らない。また今日も数字だけ見れば2ポイントの確率が低い、攻撃回数はあるんだけど低い。バスケットっていうのは確率のスポーツなので、まずは確率の良いところ、そこがどこかと言うとフリースローだと思います。ディフェンスのいない中で打てる、そこをしっかりと打ってパーセンテージをあげていく、次は2ポイントのところでもしっかりと決めるところは決める。それの積み重ねだと思うし、それが大阪さんは2試合通じて僕らよりも上回ってた。それがしっかりと結果に出てたっていうのを感じました。去年の沖縄戦よりも今年のほうがすごく感じました。やっぱバスケットは確率のスポーツやからしっかりと決めないと勝つチャンスも薄れる、その考え方は僕自身は間違っていないと思います。
―今シーズン竹野選手が福岡に戻ってきました。大切な選手になりました。今シーズンの彼のパフォーマンスはいかがでしたか?
竹野は今までポイントガードのポジションで新潟の時は使われてました。今回福岡に帰ってくるということを聞いて、僕自身はポイントガードの能力もあると思いますけど彼のシュート力というのが僕の中で一番に頭の中にあったので、それを生かしながらプレーさせないといけないというのがあったので、今シーズンは僕の元では2番のポジションで起用してきました。それが彼も大変だったと思いますけど、その期待に見事応えてくれるように3ポイントのランキングも取ってくれたし、またコンボガードとして使う中でアシストの数も増やしてくれてる。僕が期待してた以上に今シーズン彼はすごいパフォーマンスをしてくれたと思います。彼もまだ24、5歳ぐらいなのでまだまだ若いし、まだまだ伸び代があると思いますんで、来シーズンきっと今年以上のパフォーマンスを見せてくれると思います。
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仲西 淳 選手
―まず今日のゲームの感想をお願いします。
昨日負けて今日負けられない試合でみんなもそれはわかってて、昨日出来なかったことをやろうと。とりあえず気持ちで、技術よりも気持ちでみんなで戦うって試合前に言ってて、試合の中で自分達がやりたいことも出来た部分もあるし、出来なかった部分もあるし、結果的に今日も勝つことが出来なくてシーズンが終わったっていう形でしたね。
―出来たこと、出来なかったことというのは具体的には?
まずはディフェンスでダブルチーム仕掛けて相手のやりたいことを封じて、そこから自分達のペースに持っていこう。基本的に福岡はシーズンずっとそうなんですけど、ディフェンスでかき回してからプレスとかして、そこから相手のターンオーバーを誘って速い展開に持って行ってスコアするというのがスタイルなんですけど、時折出来た部分もあるし自分達のペースに来るかなっていう場面もあったんですけど、大阪のほうもそれに対応してきたっていうところもあったんで、それで結局ロースコアで終わってるっていう結果を見ると自分達のスタイルで、自分達のゲームが出来なかったってのが結果だと思います。いつも90点とか100点とか取るのがうちらのスタイルなんで、出来なかったかな。
―移籍1年目。どんな1年でしたか?
大阪も含めて今までやってきた経験が活きた1年だったと思います。それは技術的とかもそうなんですけど、やっぱ精神面で。自分も手応えのあった1年だったと思います。
―以前福岡にいたときと比べるとどうですか?
僕が前福岡に在籍した時にいた選手が何人か残ってるし、パーカー選手も竹野選手もそうですし、他の日本人選手とも一緒にやったんですけど、やっぱりその時もすごく若いチームだったんですけど、経験を積んで、竹野も新潟行って戻ってきましたし、自分も大阪行って戻ってきましたし、経験のついたチームになったなとは感じています。
―仲西選手自身に今後の課題は見つかりましたか?
今すぐこれをやんなきゃいけない、あれをやんなきゃいけない、っていうのはまだ自分ではわかってないんですけど、シーズン終わったんでゆっくり休んでまたいろいろシーズン振り返って、またここを伸ばさなきゃいけないとか、ここをもっと練習しなきゃいけないとか、そういうのを見つけてってまた来年個人的にもレベルアップして常に向上心を忘れずに夏もトレーニングして、来年開幕の時にまたコートに立ちたいなと思ってます。
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マイケル・パーカー 選手
―まず今日のゲームの感想をお願いします。
良いゲームだったと思います。大阪さんに対しては良い試合をファイナルフォーでしていただけたらいいと思います。
―オフェンスのペースが落ちましたディフェンス的に何かありましたか?
彼らが特別に変わったことは無かった。ただそのフリースローの確率が非常に高い。本当に良い確率だったんで、そこで勝敗を分けたんじゃないかなと思います。
―ジャッジに関してモヤモヤした部分がありましたか?
ファールを吹くのは非常に難しいこと。もちろんホームコートアドバンテージがあるのはわかってます。そこらへんはお互い妥協しないといけない部分というかしょうが無いです。
―今年、力がついたなとチームで感じる部分はありますか?
今年のチームがベスト。メンバー的に日本人選手も充実していた。勝てなかった原因として震災とかの影響もあって予期しなかった浜松さんの試合が入ってしまった部分もあって、そういった部分では惜しい年ではあったけれども、チームとしてはベストなチームを作ることが出来た。
―最終的な目標は優勝することだと思いますが、得点やスチール部門でタイトルを取ることに関してはどうですか?
タイトルを取ること自体は良いこと、嬉しいことなんですけども、やっぱりそれがゴールではないので、練習して強くなって、その結果としてタイトルがついてくれば良いかなという考えしかないです。
―来年もまた福岡と契約しますか?
もちろんそういう気持ちもあるんですけども、やっぱりいろいろ全てを考慮して考えないといけないことなので、またゆっくりと考えます。
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竹野 明倫 選手
―まず今日のゲームの感想をお願いします。
こっちが追い上げたい時にあと一歩っていうところで相手がしっかりオフェンスを組み立てて、フリースローもらうなりシュート決めるなりっていうところが、やっぱり上に勝っていくチームかなと思います。あとは負ける試合を経たら大体思うんですけど、やっぱり個々の力っていうのを全体的なレベルをあげないと勝っていけないかなと思います。
―福岡に帰ってきて1年目ですけど、この1年を振り返って。
チーム、選手ガラっと入れ替わって、シーズン序盤はお互いが試行錯誤しながら、どういうふうにやれば勝てるかっていうのをチーム全体として探りながらプレーしてて、終盤になってすごい団結して連勝を重ねてチーム全員がまとまったチームになったので、出来ればまた同じメンバーで戦いたいですね、来シーズン。
―もっと上位にいけると?
開幕からスタートダッシュが切れるかなと思います。
―シューティングガードとしての出番が多かった今シーズンですが、いかがでしたか?
大学の時に2番ポジションやってたんで、そんなにポイントガードの違いどうこうというのは無く。僕が1番の時はナイルが2番ポジションになったりしてたんで、そんなにやりにくいということは無く、むしろ心地良くプレー出来ました。
―レギュラーシーズンで浜松や大阪と僅差で負ける試合がありましたが、具体的にはどういう違いがありましたか?
僅差であえて言うなら経験ですかね。浜松戦の2試合どっちとも何点差の世界で負けて、試合が終わってあそこはこうファールして3点差のところワンエンドワンに持っていければ、こっちの2点入ったとしてもこっちのボールになったりするんで・・・接戦で負けるっていうのはチームの差、個人の差じゃなくていかに最後のひとつのプレーの時に頭をクールにプレー出来るかの差だと思います。