どれだけプレッシャーに耐えられるのか~パナソニック清水良規HCインタビュー~

2011-12シーズン開幕の特集としてJBL各チームのヘッドコーチ、新人(または注目選手)へのインタビュー。今回はパナソニックトライアンズ、清水良規HCです。

(インタビュー日付:2011年10月8日/文=金澤 朱志)

********************

清水良規HC

―まずは今シーズンの目標からお聞かせください。
決まってるでしょ(笑) 優勝。

―警戒しているチームはありますか?
やっぱりトヨタ。あんだけ(の選手達が)移籍して控えも充実して。特にやっぱり竹内公輔選手が移籍したのは大きい。(昨シーズンのトヨタは)強さがあったけれど高さが無かった分、(竹内公輔選手の加入で)それを十分補える。控えも充実しているし。大変脅威です。

―トヨタ以外を挙げるとしたら?
やっぱりアイシン。いくら竹内公輔選手が抜けたとはいえ底力を持ってるから。桜木ジェイアール選手がいるし。網野友雄選手が抜けた分、そこにつけ込めるスキはあるかなと思っている。

―兵庫ストークスのプレシーズンマッチでその時の完成度を伺いましたが、その時以降のチームの完成度はどうですか?
あの時からつい最近まで同じメンバーのままだから。青野(文彦)もいない、広瀬(健太)は全日本に行っていたし。全員が揃ったのは本当にここ2週間ぐらいですよ。青野は先週の木曜日ぐらいからしか(練習を)やってないからね。永山も怪我でいない。

JBL2の兵庫ストークスとやってハワイ大とやって、それから名古屋でアイシン、三菱電機、韓国のチーム、こっちへ帰ってきてbjの京都、大阪と試合しています。控えが中心でしたが。

―永山選手が怪我をしたのはいつですか?
ハワイ大学と練習試合をした時に。

―bjリーグのチームとの試合はどうでしたか?
大阪とは20点近く(点差が)開いた。外国人選手向こうは3人。ちょうど良い練習になるよね。外国人選手3人使ってくれるから。うちは(外国人選手)1人でやって。でも京都とは最後の最後まで競った。もう出だしが全然ダメで。17~8点開けられたけれども、最後の最後で追いついてひっくり返した。

―怪我人がたくさん出ている中でチームのキーマンは誰になりますか?
今のところは外国人選手と木下(博之)だろうね。チャールズ・オバノンが来たし、あとは新人の金丸(晃輔)。得点がどれだけ取れるか。相当マークされるかもしれないけれど(笑) でもそれは仕方ないこと。

―開幕から使っていくという形ですか?
当然!今日(開幕戦)、スタート(スタメン)だから。

―兵庫ストークスとのプレシーズンマッチの時にアピール不足と言われていた選手達については?
ずーっと全日本でいない選手がいたり怪我人が出たりしていて、控えの選手を中心にやってきたから。彼らがどれだけ控えから集中した力を見せてくれるかどうかが大きな鍵になるんじゃないかな。

―特に名前が挙がっていた小林慎太郎選手、濱田卓実選手あたりですか?また現時点の評価としては?
その選手達にとっては大きなチャンスだから。その辺の選手がしっかりモノにしてくれないと。(現時点の評価は)やっぱり小林(慎太郎)が非常に良い。スポットシューターとして、あとはディフェンスとね。

―今スタメンの選手、ベテランの選手、控えの選手達も全員含めてチーム内競争に負ければスタメンから落ちる可能性は十分にありますか?どんどんスタメンは変わっていきますか?
あり得るね、非常にあり得る。金丸だってどれだけプレッシャーに耐えられるか、乗りきれるか。控えに回る時もあるかもしれないし。今のところ大西がスタメンだけれど、青野が出た時には4番でそのまま使って外国人選手を3番に回すという形も考えている。

―その外国人選手について。オバノン選手の帰化申請は通らなかったのでしょうか?
(今回は)通らなかったですね。このシーズン中に(帰化申請が)通ればいいんじゃないかなと思ってます。

※2011/11/08
追記:パナソニックトライアンズが大阪エヴェッサに対して20点差をつけて勝利したという意味。