【B.LEAGUE】2019-20シーズン B.LEAGUEクラブライセンス第1回判定結果

重要な基準(②施設基準と⑤財務基準)について

施設基準はアリーナの基準とも言いかえることができる。2019年の判定では大きく3つの条件が加味された。
(1)2015年のBリーグへの入会審査時に新設アリーナ計画があり、22-23シーズン中に新設アリーナまたは基準を満たすホームアリーナへへの移転が可能かどうか。

(2)ライセンス判定時期から3年以内の着工、もしくは5年以内の竣工する新設計画があるかどうか。

(3)事業主体(行政か民間か)、立地場所が明確で来シーズン申請(19年11月末)までに対外発表が可能かどうか。

今後2020年以降ライセンス交付ではVIPラウンジやBOX席の設置することが規約改定に盛り込まれる予定となる。

交付が認められた基準として、
栃木ブレックスはブレックスアリーナ宇都宮での5000名入場が可能なことが確認された。
アルバルク東京は2022-23シーズンから代々木第一体育館を利用予定があり、また新設アリーナ計画も進行中。
三遠ネオフェニックスはゼビオグループであるクロススポーツマーケティングが事業主体となり21年度より豊橋公園に新設されるアリーナを利用予定。
シーホース三河は22-23シーズンから三河地区にアイシン精機が主体となり民設民営の新設アリーナを利用する計画が進行中。
琉球ゴールデンキングスは既に1万人規模が収容可能な新設アリーナ(仮称:沖縄市多目的アリーナ)が2020年竣工予定。
青森ワッツは青森県ではなく青森市が主体となった新設アリーナが19年着工し、24年竣工予定。
茨城ロボッツは18-19シーズンからDASTRIA MITO ARENA(アダストリアみとアリーナ)をホームアリーナとして利用。

滋賀レイクスターズFイーグルス名古屋西宮ストークス東京エクセレンスは新設アリーナ計画について継続審議中のため4月の理事会に持ち越しとなった。

財務基準には大きく2つある。一つが純資産基準であり、申請クラブが債務超過になっていないかどうかを確認するためのものだ。この純資産基準はB1ではA等級(申請には必須項目)、B2は現段階ではB等級だが2020年よりA等級に引き上げられる。

クラブの多くが6月に決算をむかえており、2018年6月決算時点で債務超過だった場合は成績にかかわらずB1のライセンスは自動的に交付されない。2018年度の債務超過クラブは7あり、福島、群馬、金沢、信州、奈良、八王子、香川が該当する。

もう一つは利益基準だ。難しい用語でいうと3期連続で当期純損失するとライセンスそのものが交付されず、現段階のカテゴリーよりも一つ下のカテゴリーへ行くことになる。
言いかえると3シーズン連続で赤字の場合、B1クラブはB2に降格し、B2クラブはB3へ降格する。

この利益基準はB1、B2共にA等級であり、昨期(17年6月期、18年6月期)まで2年連続で赤字となっているのは6クラブ。福島、群馬、金沢、西宮、奈良、島根が該当する。