Bリーグのスタッツを楽しもう(-第4回-プレーオフの3試合目について)

帰ってきたBリーグのスタッツを楽しもう(-第4回-プレーオフの3試合目について)

B.LEAGUE CHAMPIONSHIP、残留プレーオフ、B2 PLAYOFFSでは2試合のうち1勝1敗の場合にエクストラとして前後半各5分の「3試合目」が行われます。カッコつきで記載しているのは正式な3試合目ではないため。
なじみのない方もいるかもしれませんが、もともとはBリーグ統合前のbjリーグにて採用されていたフォーマットであり、始まったのは2008-09シーズンから。

筆者はこの制度の反対派です。理由は大きく2つ。
1.スタッツが取りにくい
平均出場時間や通算得点などのスタッツ集計が困難。
2. 初戦(第1試合)の結果が重視されない
1試合目も何点差つけても2試合目と「3試合目」に勝利すれば良い。2試合の総得点合計という形にすれば「3試合目」は不要。

筆者の個人的な感情はおいておいて、Bリーグとbjリーグそれぞれの3試合目の結果を確認していきましょう。
※表の2試合の合計得点は1試合目と2試合目のみの得点を合算。また1試合目の得失点差でマイナスの記号になっているものはホーム側から計算している為

bjリーグのホーム側の勝利は14。アウェイ側の勝利は6
H(ホーム)A(アウェイ)
H:勝負勝 6試合
H:負勝勝 8試合
A:勝負勝 5試合
A:負勝勝 1試合
bjリーグの歴史の中で、アウェイ側が1試合目に負け、2試合目と「3試合目」に勝利したのは2012-13シーズンの秋田ノーザンハピネッツ1チームのみ。
playoff_5min_bj

Bリーグは昨シーズンからのスタートですので、サンプル数は多くありません。
ホーム側の勝利が3。アウェイ側の勝利が1
H(ホーム)A(アウェイ)
H:勝負勝 3試合
H:負勝勝 0試合
A:勝負勝 1試合
A:負勝勝 0試合
B1のCHAMPIONSHIPはセミファイナルの2試合で「3試合目」が行われ、2試合ともホーム側は勝利(リンク栃木ブレックスと川崎ブレイブサンダース)。
playoff_5min_B_LEAGUE

bj、Bリーグともにホーム有利であることは確かだが、アウェイで1試合目を落とし、絶体絶命の中から2試合目と「3試合目」に勝利するチームは出てくるだろうか。
5月11日からポストシーズンが始まろうとしている。
(文=定山 敬)