突然帰ってきたBリーグのスタッツを楽しもう(-第3回-各チームの得点分布を調べる)

突然帰ってきたBリーグのスタッツを楽しもう(-第3回-各チームの得点分布を調べる)

書いている筆者がすっかり忘れてしまっていたスタッツでアレコレ楽しもうというコラム。
BリーグにはNBAのようなショットチャートは存在しません。
各選手やチームの得点分布(例えばペイントエリアから得点したのか3ポイントシュートはどの位置から打ったなのなど)を詳細に見ることはできませんが、いくつかを分類するとショットチャートまで詳細とはいかないまでも各チームの特徴が見てとれます。

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3ポイントシュートは打った位置は特定できませんが、3ポイントシュートを成功したという事実が残ります。また2ポイントシュートはペイントエリアも位置は特定できないですが、得点したことはスタッツとして残りますので、それ以外はミドルレンジと呼ばれる位置になることも想像はできます。
2点での得点も細分化することができます。シュートの種類(レイアップ、ジャンプシュートなど)は判別できませんが、どのようなシチュエーションで打ったのかは確認がとれます。

下の図表は2017-18シーズン40試合を消化してPfT(ターンオーバーからの得点)、PitP(ペイントエリアからの得点)、SCP(セカンドチャンス・ポイント)、FBP(速攻からの得点)と3ポイントシュートの平均得点の割合です。
B1得点分布
B2得点分布
例えば、B1で最もペイントエリアと速攻から得点しているのは千葉ジェッツであり、ペイントエリアで得点しないのは西宮ストークスであり、速攻を出さないのは京都ハンナリーズであることがわかります(表にはしていませんが、京都はフリースローの得点が一番多い)。
また、B2では秋田ノーザンハピネッツがターンオーバーからの得点が多く(Bリーグ全体でもっとも多い)、セカンドチャンスからの得点も最多となります。福島ファイヤーボンズは速攻からの得点が多く、愛媛オレンジバイキングスはペイントエリアが得意なチームとなります。

応援するチームがどういった得点のとり方を得意としているのがわかると、新しい見方ができるのではないでしょうか。
(やはりシュートチャートは欲しいというのが率直な感想ではありますが…。)