ハヤブサジャパン代表候補発表記者会見

★(内海HCへの)質疑応答
-昨年の世界選手権を踏まえ、今年はどう強化しなければならないのか?具体的に(フリーライター)

世界選手権では、日本の特徴であるトランジションという部分では不本意だったと感じています。
特にトランジションの中での攻撃で言うと、この得点が非常に少なかったように思います。ですので、先程お伝えした通り、今年は勢いのあるチームをやっていきたいと感じているので、オフェンスではフルコートから仕掛けていきたいですし、フルコートでの得点というのはレイアップであったり、セカンダリー・ブレイク(速攻からの二次攻撃)の中で得点を取ってみたり、そういう形での点数を伸ばしていきたいのがひとつです。
世界選手権とアジア選手権の中での戦い方は違ってきますので、世界選手権の中では高さを意識してチームつくりをしました。アジア選手権でライバルを中国とした時には、高さもそうですが、トランジションの精度を上げていかないと。二年前の中国と主力は変わらないと思いますし、随分と力をつけてきているので、その部分(トランジション)を強化していかないと勝てないと感じています。
トランジションの多いバスケットをやっていきたいと思います。

-選考メンバーの中に、これまで日本代表を牽引していた大神雄子選手の名前がないが、昨シーズン1年間チームでプレーをしていないことが原因なのか? 選考されなかった理由は? (出版社)

大神選手については、ご存知の通りに経験も豊富で日本の第一人者であると思います。ただ去年1年間プレーしていないですし、それから昨年の世界選手権を見ていても感じましたが、体力的、技術的な部分でも少しづつ落ちてきているのが目に見えていました。
その中で昨年1シーズンバスケットをやっていなかった部分を含め、経験値で言うと彼女の存在は非常に大きい部分がありますけども、今年のリーグを見る中で若い選手が伸びてきている所が見受けられましたし、スローガンでもある勢いという面で、確かにベテランは大事ですけど、少し懸念がありました。
非常に迷いましたけども選考から外しました。

-FIBAからの制裁もあり、ハンデをどのように克服していこうと考えているか?(通信社)

活動計画の中では、(制裁)解除していただくことを前提に進めています。(他国との)やりとりについては6月20日(FIBAの総会)の結果を待たなければ、次に進めることが出来ません。解除の報告があれば、その時に色々な国々に発信して、対戦OKの国があれば、(国際試合を)やっていきたいと考えております。

-先程、選考で『勢い』を考慮したという応えがあったが、ベテランの三谷藍選手が入っている理由は?(出版社)

三谷選手については、今シーズンを見た中では、あのポジションでのスリーポイントは非常に大きなものがあると思います。彼女を入れたから、ベテランだから、最後まで代表メンバーに残るとは限らないですし、その他の選手と合宿をこなしていく中で判断していかなければならないと思います。昨シーズン、チームでは6,7番目の選手として出場して、スリーポイントの確率が高いので、そういう意味(ベンチからの勢い)での『勢い』で候補の中に入れました。彼女に限らず他の選手も競い合いの中で代表を勝ち取ってもらいと思います。

-WNBAに挑戦する渡嘉敷来夢選手への期待と評価? またWNBAでシーズンを過ごす場合、代表入りのタイミングについて(フリーライター)

渡嘉敷選手については、ご存知の通りロスター(シアトル・ストームのメンバー)に入っています。プレシーズン、開幕で試合に出ると思っています。そういう意味で、WNBAで経験してくるということは日本にとって非常に大きな力となると思います。ただ、彼女が代表活動に参加する時期という意味では、(アジア選手権)大会直前に合流する形になるのではないかと思っています。