京都ハンナリーズ、大分ヒートデビルズとの開幕戦を勝利で飾る(10月4日)

試合後インタビュー
大分ヒートデビルズ:鈴木裕紀HC、清水太志郎、大城弘樹選手

大分ヒートデビルズ

鈴木裕紀HC
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-今日の試合を振り返って
どちらに転ぶか本当に分からなかったのですが、京都のインサイドでのフィジカルが勝ったのかなと思いました。明日はそのインサイドでの得点を減らせるように、フィジカルにディフェンスを頑張っていきたいと思います。

-今日のマッケイミー、梅宮選手のプレイについてどう思うか?
彼ら(二人)が本来持っている力の半分も出せていないかなと思います。
ただ、二人共気持ちの部分でもしっかり(試合に集中して)入っていたのかなと思いますけど、試合の結果に上手くつながっていかなかったですね。
明日(日曜日)はもっと自信をもってプレイしてくれると期待しています。
うちはミッチー(マッケイミー選手)に関しては彼をファースト・オプション(攻撃の柱)と思って獲得しているので、もっとやってもらわないと困りますね。奮起に期待したいと思います。

-前半の入り方について
ディフェンスもソフトでしたし、うちはオフェンスもディフェンスからアグレッシブ(攻撃的)にやっていこうと練習から伝えていますが、そのディフェンスがソフトだったので、オフェンスの入りも悪くなった。
それが今の正直な感想です。
ただ、途中出場の大城が入ったことでディフェンスもそうですし、オフェンスのスピーディさが出たことで、よく追い上げることが出来たのではないかと思います。
(追い上げの)状況を上手く作ってくれたと思っています。第3クウォーターもそうですね。
ミッチーが出ている時間帯がどうしても(攻守ともに)重くなってしまって…。オフェンスもパス離れが悪くなって、チームの流れでシュート打っていなかったですね。そこが課題だと思います。
彼(マッケイミー選手)とは、しっかりとコミュニケーションを取りながら、彼自身の良さと周りの良さをしっかり出していきたいと思います。

-ベンチから指示を色々出していましたが、具体的にどのような指示?
ポイントに挙げていたのが、(相手の)インサイドですね。具体的な事は言えませんが、インサイドでの寄り(ヘルプ)ですね。
考えていた、練習でやってきた事が全く出せなかったですね。
そこでファールトラブルになってしまったり、(京都の)レジーとケビン選手の得点につながってしまったのではないかと。
(明日は)そこを修正しないと今日のようになってしまいますので、そこが課題です。

-ディフェンスのコール(サイン)を多く出していましたが、具体的に教えてもらえるか?
そうですね。明日(日曜日の試合後)だったら言えますけどね。

-第3Qまではゲームプラン通りだった?
点数差だけを見れば、そうですけど、相手も今日はディビット、ライアン選手も当たってなかったので、うちが逆にイニシアチブを取れていれば、違う展開になったのではないかなと思います。言い続けているんですけど、1クウォーター、2クウォーター、3クウォーターで良いバスケが出来なかったです。
そこは勿体無かったですね。

-イニシアチブですが、第4クウォーターの残り1分50秒前後で24秒オーバーとシュートミスについて
そうですね。(もちろん)あの場面は動きの指示は出していますが、私の指示というよりも、選手(に任せて)の状況判断。
良い(タイミングを)ジャッジして、良い状況であればシュートは打ちなさいと言っていますし、もっと良い状況を見つけられるのであれば、パスしなさいとも言っています。
選手のために言うと、あの状況の判断が悪いとか良いとかを記者会見で言う事は良くないことだと思います。

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清水太志郎、大城弘樹選手
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-今日の試合を振り返って
清水)終盤第4クウォーターで、簡単にインサイドを支配されてしまい、技術的な問題ではなく、ファンダメンタル(基本的)な所でやられてしまっている事が悔やまれます。相手が上手いとか、シュートタッチが良いという問題ではなく、(守備の)ポジションをちょっと変えたりすれば防ぐことが出来たというシチュエーションです。2分、3分ここぞという場面でやられたことが、チームとしてもっとやるべき点だったと思います。
まだまだ完成されていないチームでもあるので、一試合一試合、緊張感を持って挑みたいと思います。負けて学ぶこともありますが、大分には余裕は無いので、切り替えて明日(日曜日)に備えたいと思います。

大城)今話しに出た通リに、終盤で簡単にゲームメイクされてしまった事と小さなミスです。少し意識をすれば抑えられるような得点であったり、簡単にゴール下でシュートを決められたり、そういう部分を修正して、明日はしっかり最後まで集中して勝てるように頑張りたいです。

-第4クウォーターのオフェンスについて
清水)今シーズンの大分のラインアップを見ていただければ(理解いただけると思いますが)、ハーフコートバスケットで1対1から、(強引にゴールを)こじ開けるような選手は居ません。激しいディフェンスからブレイク(速攻)に持ち込むチームです。そのディフェンスに激しさが無く、そこから走ることが出来ませんでした。京都さんはしっかりディフェンスをして、ハーフコートのバスケットでプレイしていました。そういう意味で相手の「土俵」で戦っている事が多いので、どのクウォーターも大事ですが第4クウォーターは特に大切ですね。自分たちのバスケで勝つというその「土俵」に引き寄せていかないと長いシーズンで勝つ事は出来ないので、ディフェンスからもっと走ってオフェンスをするべきだと思います。
速攻を出せるシチュエーションというのは一試合でも中々無いとは思いますが、ハーフコートまでもっと早くボールを持ってきて、相手にも脚を使ってディフェンスさせるべきだと思います。

-今日、脚が使えなかったのはファールトラブルが原因?
清水)いいえ、ファールトラブルもあると思いますけど、もっと走ってボールを前に動かすことで、相手の選手たちをゴールラインまで下げる事が出来るのですが、そういった場面もあまり無かったですし、(しっかり)構えられて守られる場面もありました。そうならないようにもっと全体的にボールを動かしてバスケットに持ち込みたいですね。ファールトラブルとかは全く関係無く、自分たちの意志で走るかどうかだと思います。

-オールコートでもハーフコートでもアウトナンバー(数的有利)を作り出したい?
清水)そうですね。激しいディフェンスをして、ちょっとでも「ズレ」を作り出したですね。
先ずはファーストブレイク(速攻)を出せることが一番良いのですが、相手も速攻を出されたくないので、ハッスルバックしますし、その中でハーフコートに入っても一つ一つのスピードであったり、タイミングであったりをきちんとやっていく必要があります。そういう所で「ズレ」が出て、シュートを打つことが出来たり、ディフェンスが反応してスリップしたりしますが、本来走るべき、動ける布陣を作っているのに、どっしりしてしまうのは自分たちのバスケットでは無いです。

-点数をもう少し上げたい(ハイスコアの試合をしたい)のか?
清水)もう少し点数は上げたいですね。どのクウォーターも20点取って、相手を18点以下に抑えれば、80対70といったスコアになると思いますので、走り続けるたいと思います。トッド(オブライエン選手 213cm)は脚力もあるので、そういった選手たちをもっと使っていきたいと思います。

-ディフェンスの仕掛けについて、どのタイミングでトラップを仕掛けるのか?
清水)(仕掛けるタイミングは)チームの決まり事としてあります。相手はレジー選手であったり新しく入ったケビン選手であったり強くてカラダの使い方も上手です。うちの選手たちは線が細いので、走るためにも相手の強い部分を消す必要があります。(バスケは)ゴールに近い方が有利なので、トラップを仕掛ける時は外のシュートを捨てている訳ではありませんが、しっかりアウトサイドにもチャレンジして、外のシュートが決まってしまうことは作戦として仕方の無いことだと思っています。

-前半はそのディフェンスは上手くいった?
清水)非常によく粘ったのかなと思います。こちらのシュートの確率が悪い中でついて行くことは出来たのかなと思います。ただ、(前半両チーム共に)20点台のバスケをしていたのは、こちらが望むゲームでは無かったのですが、その分辛抱する事は出来たのかと思っています。

-ロースコアの中でも第2、3クウォーター優位に立てていたか?
大城)ディフェンスで我慢出来ていた事、少しずつですけどトランジション(攻守の切り替え)も出来ていた事です。ハーフコートのオフェンスであってもセットオフェンスだけに頼らず、フリーで動くことが出来ていたので、そういう部分で少し有利になっていたのかなと思いますが、小さいことを修正する所が沢山あるので、その部分を直せばもう少し頑張れるのかなと思います。