息詰まる大熱戦は劇的幕切れ、秋田が岩手を破りカンファレンスセミファイナルへ(5月5日)

5月5日(日)岩手県営体育館で行われたプレーオフ1stラウンド、4位・岩手ビッグブルズが先勝して迎えた第2戦は、5位・秋田ノーザンハピネッツが劇的大逆転を演じ、対戦成績は1勝1敗のタイに。
運命の第3戦も両チーム一歩も譲らず、延長戦へ。試合は岩手の2点リードで迎えた残り0.1秒、秋田のマーシャル・ブラウンがフリースロー3本を決める奇跡的な幕切れとなり、1点差の大接戦を制した秋田がカンファレンスセミファイナル進出を決めた。

写真提供:秋田SV-ハピネッツ

第2戦

岩手・高橋の3ポイントでゲームがスタート。オコーサ、ディクソンも続き、出だしで岩手が9-0のランを見せる。秋田は富樫の連続3ポイント、速攻で富樫のパスを受けたブラウンがファウルを受けながらダンクを決めるなどして反撃するが、第1Qは岩手の7点リードで終了する。

第2Q、岩手はインサイドで奮闘したオコーサを中心に得点。秋田もこのクォーターだけで9得点を挙げたアンダーソンを中心にスコアを伸ばす。前半終了間際には富樫の3ポイントが決まり、秋田がビハインドを2点に詰めて後半へ。

第3Q中盤、秋田が富樫のドライブ、ブラウンの3ポイントでついにこの日初めてのリードを奪う。さらにハリスが今シーズン初めてのダンクを決めて勢いに乗り、リードを広げる。岩手はスニードがオフェンスリバウンドで踏ん張るが、フリースローを決められず秋田に4点のリードを許して第4Qに。

最終Q、岩手がブラックレッジのアリウープなどでリードを奪い返す。月野の3ポイント、好調のディクソンの得点も決まって、残り20秒の時点で4点リード、勝利をほぼ手中に収めつつあった。しかし秋田・アンダーソンが残り16秒に3ポイントを沈め1点差となると、岩手は直後のスローインでディクソンが痛恨のターンオーバー。秋田のラストチャンスのスローインを受けたアンダーソンは1on1で厳しいマークをかいくぐり、残り6秒で値千金の大逆転シュートをヒット。秋田が劇的な逆転勝利をおさめ、シリーズの行方は第3戦に持ち込まれた。

(文=宮川 紀元)

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5月5日(日)13:00

第1Q 第2Q 第3Q 第4Q 合計
岩手ビッグブルズ 21 20 8 22 71
秋田ノーザンハピネッツ 14 25 14 19 72

【スタート】
岩手ビッグブルズ:#2澤岻直人、 #7レジー・オコーサ、#8月野雅人、#14高橋憲一、#32カルロス・ディクソン
秋田ノーザンハピネッツ:#0富樫勇樹、#1ディオン・ハリス、#5田口成浩、#7佐野吉宗、#15マーシャル・ブラウン

【レフリー】
関口久視(せきぐち ひさし)/大野太裕(おおの たかひろ)/Gonzo(ごんぞー)

【観客者数】
2498人

【主な個人スタッツ】
岩手ビッグブルズ:ディクソン18得点10リバウンド8アシスト、オコーサ15得点、ブラックレッジ10リバウンド
秋田ノーザンハピネッツ:ブラウン25得点12リバウンド、富樫17得点6アシスト、アンダーソン17得点

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