【プレミアム限定】富山:ナッシュHC、水戸健史選手 千葉:冨山HC (4月7日)

4月7日(日)千葉ポートアリーナで行われた千葉ジェッツ対富山グラウジーズの試合後インタビュー。富山はボブ・ナッシュHC、水戸健史選手。千葉は冨山晋司Hc。
(定山 敬)

千葉ジェッツ

富山晋司HC

-今日の試合を振り返って
ホームでの26試合、ブースターの熱い声援に感謝しています。最終戦で勝つ所をお見せしたかったのですが、有明までお預けになってしまいました。シーズン残りの試合も頑張っていきたいと思います。

-ホーム最終戦の前に選手たちにどんな声をかけたのか
そうですね。細かいアジャストメント(対応)はありますが、相手はインサイドに強く、こちらは数的不利(外国人選手二人怪我で欠場)というところもあるので、その部分の対応をしようと。
具体的なバスケットボールについては昨日とは特別大きな変化は無かったと思います。ホーム最終戦ということで言いますと、ブースター、スポンサー、チーム関係者、メディアと様々な人たちによって支えられているのが千葉ジェッツなのだから、その人達に喜んでもらえるように頑張ろうと。勝ち負けについては自分たちでコントールしたいと思っていますが、絶対出来ることではないので、自分たちでコントロール出来る部分、40分間全力でプレイしようと伝えました。

-試合の大勢が決まった最後に20秒タイムアウトを要求したところに、最後の執念を感じたが、どのような指示を
練習で用意していたプレイがあったので、それをやろうと。この試合もありますが、無駄にしたくはありませんでした。

-プレイオフに向けての決意を
そうですね。(残り試合)全部に勝ってプレイオフに出るしかないと思っています。

-(バスケについては)昨日と大きな変化がないと言いましたが、昨日は2-3ゾーンをやっていませんでしたが
そうですね。違いがありましたね。
普通は(昨日)やりますよね。では何故やらなかったのかなぁという疑問だと思いますが、目的としては2-3ゾーンでディフェンスするというよりもチェンジング(変化)を求めたということです。2-3ゾーンで守ってもミスマッチに変わりはないですし、リバウンドが不利な事も変わらないのですが、その瞬間に戸惑ってくれたり、足を止めてくれたりするためです。本来うちはチェンジング(変化)でディフェンスするチームではないですが、選手はそこを迷うこと無くプレイしてくれたと思います。

-変化をつけるのが早い気がしたが、そんなことは無い?
昨日のように点差をつけられてからでは遅いので、先に先にやっていきたいという所がありましたね。後手でやっても、今のうちでは色々な意味で引き出しが少ない中で戦うことになってしまいますから。
先に仕掛けました。いわゆる、捨てゾーン(積極的なディフェンスではなくシュートを落ちるのを待つ)という意味も一割くらいあります。

-それが今日の千葉にとってのPlay your ace(常に最高のカードを出す)ということになるのでしょうか
そうですね。それは選手たちには『がっぷり四つ』で力負けしないようプレイしないとは言いますけど、40分間やり続けるのは(数的不利な今の千葉では)無理ですよね。それを凌いで行くために戦術が有るわけですから。選手は(数的不利とかを)意識する必要は無いとは思っています。

-次の試合で勝つために課題は
先ずは健康第一でしょうか。勿論怪我人が多いから勝てないと言っている訳ではありませんが、あと何試合この今のチームでプレイできるか分かりませんし、勝っても負けても万全な状態でプレイして欲しいと思っています。本当であれば万全な状態で今日のホーム最終戦に挑みたかったと思っていました。

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富山グラウジーズ

ボブ・ナッシュHC

-今日の試合を振り返って
今日、千葉の前半の戦い方は賞賛に値します。ハーフタイムでディフェンスの指示をしましたが、その結果、第3第4Qは相手のパスコースを抑え、オープンなシュートを打たせず、ポストでのディフェンスもしっかり出来たと思います。
あともう一つハーフタイムで指示したことはリバウンド。インサイドの選手だけでなく、ガードの選手も両手でしっかりリバウンドを取りに行く事を指示しました。
水戸が今日は素晴らしい働きをしてくれたと思います。大事な場面でシュート決め、シュートセレクションも素晴らしかったと思います。城宝は得点は1点でしたが、7アシストを決め、ディフェンスでもしっかりと役割を果たしてくれたと思いますし、城宝の代わりに藤江がしっかりと得点を取ってくれました。(アイラ)ブラウンは両日ともしっかりしたプレイをしてくれたと思います。オフェンスでもシュートに常に絡んでいましたし、ディフェンスでも相手にしっかりとプレッシャーを与えていました。
ジェイコブ、ガルシアも良いディフェンスしていましたし、大切な場面でもシュートを決めてくれたと思います。
チーム一丸の勝利だと思っています。

-ブランドン・コール選手が負傷したが、具合は
肉離れで、大きな怪我には至ってはいないと信じています。我々もチャンドラーとワーナー選手を欠いた今の千葉と同じように、シーズン途中で選手の怪我で苦しんだ時期がありますが、今は皆(健康)状態は良いと思います。

-ジェイコブが指を怪我しながらも、良いプレイが出来ていると思うが
確かに指を怪我していますが、酷い状態ではないようです。練習でのシュートも気にしている感じもありませんし、常にハードに練習しているので練習と同じように試合でもシュート出来ていると思います。

-彼(ジェイコブ)に対する評価は
彼は千葉戦では非常に良い活躍をします。その理由はミスマッチを作り出せるからです。相手がゾーンディフェンスを守ってもベースラインからのジャンプシュートが出来ますし、マンツーマンで守るのであれば、ミスマッチをついて1対1で得点することも出来ます。

-5連勝についての感想を
連勝というよりも勝てたことが素直に嬉しいです。目標は勝つことなので、次の試合に勝つことだけを考えています。

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水戸健史選手

-この二日間を振り返って
相手が外国人選手二人怪我が欠いているということもあって、絶対に負けてはいけない試合だと思っていました。その中で二つ勝てたのは良かったと思います。

-今日は特に第3Qに得点での活躍が目立ったと思うが、自分自身ではどう思っているか
チームとしてのディフェンスが機能していなかったので、ハーフタイムでしっかり修正しようと。特に自分で得点を取ろうという意識は無かったですけど、チームのリズムの中でシュートチャンスがあり、それが良い形で決められたので良かったと思っています。

-インタビューする度に聞いていますが、有明が見えて来ましたか
いいえ。まだまだです。

-来週は横浜戦ですね
2,3位の直接対決なので、そこで何としても勝つことが出来ればと思います。

-2位以内に入りたい
プレイオフイースタン・カンファレンスセミファイナルなると試合の日程が空くので、うちとしては難しいところもあります。勿論出来る限り上位を目指したいと思います。目の前の試合を1試合1試合しっかり戦っていくことが大事だと思います。

-その為に必要な事は?
先ずは怪我の無いこと。シーズンを戦いきることが大切だと思いますし、城宝だったりアイラやガルシアにマークが厳しくなるシチュエーションが多くと思うので、その中で自分が得点に絡むことが出来ればと思います。

-試合日程が空くなら3位でもOKですか
複雑ですね。ブースターの皆さんからすれば、出来るだけ上位で試合して欲しいと思いますが、以前も1週間空いたり3週間空いたりした後でプレイすると良くない形が出てしまったので、そのことを考えるとちょっと難しいところですね。試合感が遠ざかるのが少し嫌ですね。複雑ですね(笑)

-対戦相手に対する苦手意識は
そういうのは無いですね。(プレイオフの相手に)どこが来ても自分たちのバスケットをすれば勝てると思います。

-連勝や連敗といった波のあるチームが多い中で、(富山は)連敗の少ないチームですね
そうですね。兎に角、連敗しない事を心掛けていますし、この大切な時期に5連勝出来たことで、更に勢いに乗ることも出来ると思います。しっかりと次の試合も勝っていきたいです。