11月25日(日) 兵庫県立文化体育館で開催された兵庫ストークスvs大塚商会アルファーズの試合は、兵庫ストークスが85-60で快勝した。この日のMVPにはベンチ出場ながら15得点9リバウンド1ブロックショットをあげた中西 良太選手が獲得した。
(写真/文=金澤 朱志)
スコアボード
11月25日(日)18:00
– | 第1Q | 第2Q | 第3Q | 第4Q | 合計 |
兵庫ストークス | 17 | 16 | 30 | 22 | 85 |
大塚商会アルファーズ | 12 | 13 | 18 | 17 | 60 |
【スタート】
兵庫ストークス:#3松崎 賢人、#7中村 大輔、#9谷 直樹、#10マイケル・リファーズ、#31松山 晃士
大塚商会アルファーズ:#2坂本 裕基、#11月野 功大、#22長谷川 智也、#29徳丸 和樹、#91佐藤 雄太郎
試合後コメント
BTテーブスHC
―今日の試合を振り返って
満足してません。勝ったけど勝ち方がダメ。向こうのゾーンディフェンスは緩くて、オープンシュートがたくさん打てるチャンスがあったのに選手たちが迷った。今、打ってもいいのかな?って考えすぎた。普段はタフディフェンスされてボール回してオープンシュートが出来たら迷わずシュートを打つけど。
うちの選手たちがちょっと甘くなってるんじゃないかなと思ってるんです。うちのゾーンオフェンスはすごく簡単なオフェンスです。ハイボールスクリーンでペネトレイトしてFTラインぐらいでオープンシュートの機会がある。何回もあったけど上手く入らなかった。
―見ててもあと20点ぐらいは取れたという印象でしたが。
そうそう。同じ事を選手たちに言ったんですよ。今週はずっとシュート練習したのに。みんな出来なかった。
―前半33点というのはストークスにしては少なかったですが。
かなりロースコア。
―後半入るにあたってオフェンス面の修正点は?
スピードアップして欲しい。遅かった。例えば前半36リバウンド取ったんです。なんで36リバウンドも取ってるのに33点しか取ってない。理由はオフェンスの意識がない、攻めてないから。もっとゲームスピードを上げてほしかった。やっぱりこういうレベルの低いチームと戦うと合わせてしまうんですよ。
―夏のプレシーズンマッチから続いてる感じではないですか?
そうです。しかも大塚商会はフルメンバーが出てなかった。今シーズン、こういうガードばかりで外のシュートばかりのチームは、うちはかなりやりにくいです。実は、普段ならこういう状態の時はゾーンディフェンスに変えるんですよ。でも変えたらあまり意味ない。うちはマンツーマンディフェンスがメイン。もしここで変えたらゴールを守ることが一番大事になってしまう。もっと毎回プレッシャーディフェンスをして欲しい。
―勝てていることは大事ですがクォーターごとに波がありますが、そこの改善点は?
僕はいろんな選手を使っている。選手を固定したらその波はなくなると思う。
―みんな使うということはシーズンこれからのことを考えてということですか?
こういう試合は選手全員を使うべきですね。お正月前にまたアイシンAWと戦いがあるから。そのためにうちのベンチの選手たちをもっと経験させたい。
でも高松が精神的に全然準備してない。3分で3TOがあったらもう使わない。そういうことをもっと厳しく教えないといけない。うちの選手は時々甘いです。普段は土曜日と日曜日、両方勝ったら月曜日オフにするんです。(しかし)実は、予約は取れてるんです。
昨日は試合が無い、今日は試合一つしかない、そんなに大変な試合じゃない。明日は休みにしないと言うと落ち込む。全然プロフェッショナルじゃない。こんなパフォーマンスで明日練習あるよって言ったら「わかりました、しょうがない。もっとチームのため、自分のために真剣に練習しないと」ってなる。でもうちは違う。
―精神的に若いというか幼いというか。
うん。あと勝つ自信があるから。どんな波があっても試合に勝つ。それは去年より良い。別に悪いことではないですね。でも、うちの選手たち、全ての選手たちじゃないけど、スイッチオンとスイッチオフがある。でも、それはプロフェッショナルじゃない。こういう試合に兵庫ストークスのベストを最初から最後まで出して欲しい。やっぱりあのチームは強いなーって。今日はそんな印象が全然ない。
―ラフというかそういう内容でしたね。
スムーズじゃなかったね。いろんな意味で。一番大事なのは勝つこと。波があることを変えないといけない責任は私にある。
―成長につながる勝ちが欲しいですね。
もちろん(笑)
―シュート練習をさせたことを選手たちは理解してなかったのですか?
いや、理解してると思う。
僕はこの話、選手それぞれとしたことない。でも印象としては選手によってはシュート練習がいらないと思ってる。自分のシュート、テクニックが上手だからそんなに毎回やらなくていい、と。でもコービー・ブライアントは今の年齢でも試合前500本シュートを「決める」ことをやってる。コービーはやってるのになんでうちの選手がやらないのか。そういうことを嫌がってるみたい。また来週、この話をします。ビリーは朝練をやってる、マイケルと2人で。他の選手は(朝の練習に)いかない。
―それは日本人選手全員が見習わないといけないですね。
そうですよ。この間、日本人のプロコーチが試合を観て、ある二人の選手に対してみんなの前で二人の欠点を言ってました。あの二人は素晴らしいけど、すっごい足りないところがある。その足りない部分をコーチが言ったけど、次の日に特別な練習はしてなかったです。練習終わってすぐに帰りました。まだまだです。