イースト首位攻防戦第1戦、岩手が月野の逆転弾でオーバータイムの末に秋田を撃破(11月10日)

11月10日(土)奥州市総合体育館(Zアリーナ)で行われた岩手ビッグブルズ―秋田ノーザンハピネッツの試合は、岩手が前半に大量リードしながらも秋田が後半の猛スパートで追い付く、見ごたえのある試合となった。オーバータイムにもつれこんだ激戦は岩手・月野の逆転シュートで岩手が制し、秋田を抜いて東の首位に立った。
(文/宮川 紀元)

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第1Q、岩手は堅守からリズムを掴むと攻めてはディクソンのアウトサイドを中心に加点し、リードを奪う。秋田は得意のアウトサイドシュートが単発に終わり、苦しい展開となる。

第2Qに入ると岩手はさらに素早いパッシングゲームを繰り広げ、リードを広げにかかる。秋田は攻撃が単調に終わってしまい、シュートもことごとくリングに嫌われて岩手ディフェンスを攻略できす。前半は岩手が14点リードで終える。

後半に入ると岩手がオコーサを中心に得点を重ねて第3Q中盤までリズムを保つが、残り2分から秋田がカミングスのインサイドオフェンスを起点に反撃。点差を1ケタにしてラストQへ。

第4Q残り7分から秋田がスパート。秋田の3点ビハインドで迎えた残り9.8秒からのオフェンスは、残り3.1秒にハリスの同点3ポイントが決まり同点。勝負の行方はオーバータイムへと持ちこされる。

5分間のオーバータイムは秋田がハリスのスリーポイントで先制するが、岩手もディクソンのシュートなどで応戦。秋田・菊地が激しいファウルを受けながらも3ポイントを沈めるなどして最後までもつれるが、最後は残り4.1秒に月野の3ポイントで岩手が逆転。激戦に終止符を打った。

秋田は前半のフィールドゴール成功率が30%を下回り、苦しい展開に。終盤に怒涛の追い上げを見せて意地を見せたが、わずかに及ばなかった。

岩手は前半の大量リードを後半に追いつかれて逆境で迎えたオーバータイムだったが、各選手が冷静にプレー。最後はオコーサがフリーの月野をしっかりと見つけ、劇的な幕切れを演出した。岩手はこの勝利で10勝1敗とし、秋田を抜いて東地区首位へ。秋田は開幕6連勝がストップし、今季初黒星となった。

スコアボード

11月10日(土)18:00

第1Q 第2Q 第3Q 第4Q OT 合計
岩手ビッグブルズ 21 19 14 10 12 76
秋田ノーザンハピネッツ 12 14 19 19 10 74

【スタート】
岩手ビッグブルズ: #7レジー・オコーサ、#8月野雅人、#9仲村直人、#14高橋憲一、#32カルロス・ディクソン
秋田ノーザンハピネッツ: #2水町亮介、#10庄司和広、#12菊地勇樹、#23アンソニー・ケント、#34ティ・ジェイ・カミングス

【レフリー】
漆間大吾 (うるしま だいご)/加納康平(かのう こうへい)/小泉慎二(こいずみ しんじ)

【観客者数】
1206人

【主な個人スタッツ】
岩手ビッグブルズ:オコーサ18得点8リバウンド、ディクソン 18得点9リバウンド、月野15得点9リバウンド、ブラックレッジ8リバウンド
秋田ノーザンハピネッツ:カミングス26得点11リバウンド、ハリス16得点9アシスト3スティール、田口9リバウンド、ケント8リバウンド

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試合後の桶谷、中村両HC。岩手の月野選手のインタビュー(プレミアム限定)

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