【プレミアム限定】京都vs浜松 京都が開幕からの連敗をストップし今シーズン初勝利をあげる(11月9日)

11月9日(金) ハンナリーズアリーナで行われた京都ハンナリーズvs 浜松・東三河フェニックスの試合後インタビュー。
京都:浜口炎HC、片岡大晴選手、ジャーメイン・ボイェット選手、岡田優選手
沖縄:河合竜児HC
(文・写真/金澤朱志)

京都

浜口炎HC
非常に苦しい時間帯も多かったですがチームとして我慢しながら、今日はチームバスケットが出来たと思います。また明日もうひとつ同じようなバスケットが出来るように頑張りたい。

―チームバスケット、特にオフェンス面で出来ていたと感じるところは?
いつもより非常によくボールが動いていた部分と、あとは得点のバランスもボールが動いていた証拠になっていたと思います。今までよりボールがシェア出来ていたと思います。あとはディフェンスも苦しい部分でしっかり体をはりながらチームディフェンスも少し出来るようになったかなと思います。

―今シーズン初勝利の今のお気持ちを聞かせていただけますか?
やっと一つ勝てたと思います。ただ一つ勝ってそんなに喜ばらずに負けても下を向かずにひとつひとつしっかりやっていきたいと思います。今日マサ(片岡大晴)が最後に言っていたのと一緒だと思います。彼は「有頂天にならずに」と言ってましたけど、ひとつひとつやりたいなと思います。

―その髪型は、この試合に向けてということですか?
別にそういうわけじゃないですけども、気合はいつも通り。何か変えたいというだけです。なんでもいいですけど。

―前回と今回の試合の間に髪型を変えたのですか?
そうです。火曜日ぐらい。

―今日は勝ちましたが以前としてアシストとターンオーバーの比率が悪いことと、相手チームの3Pの確率が高いというところの修正が出来ていない点を今どう感じてらっしゃいますか?
ターンオーバーは修正しないとダメです。勝負どころで7つ、第4Qで7つしているチームは通常勝てない。細心の注意を払っていかないとイージーなターンオーバーが多すぎますので、それは事実だと思います。アシストに関しては今日13。僕は80点以上取っていれば20以上しないといけないと思ってます。今日はアシストにはなってないですけどファールをたくさんもらったので、それはインサイドをアタックしている証拠だと思いますし、アシストに関しては今日はそんなに悪くなかったんじゃないかなと思います。

向こうの3Pに関してですが22番(エイドリアン・トーマス)に入れられた3本に関しては完全なノーマークですので、そこは入る入らない関係なくタフショットを打たせないと。ここは大問題だと思います。25番の仲西君にやられてることに関しては別に・・・バスケットは絶対にシュートを打たれるスポーツなので最後21番(ジェフリー・パーマー)のああいうコーナーの後ろに倒れながらの3Pは絶対に抑えられないので、ああいうタフショットはチームとしては僕はOKにしているので。あれが入ったおかげで37%いってますので、抑えたかったのは22番の3本のシュートです。

―今シーズン全体を通してタフショットを打たせられていないということですか?
もう少しです。もう少しタフショットを打たせたいですね。それは足元までのクローズアウト、しっかりディフェンスできているかどうかという部分もありますので、今日みたいに足元までしっかり入るということを心がけさせたいなと思います。

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片岡大晴選手
まず勝てたこと、1勝出来たことにホッとしている気持ちと炎さん始めスタッフの人たちがすごく辛かっただろうし、(試合を)やるのは僕らなわけで、どうやって表現して1勝を掴むかっていうすごい苦しんだ8試合でした。今日ああいう形で1勝を掴みとることが出来たので、集中切らさずにやっていきたい。

―オフェンス面でご自身、チーム全体で良かったと思うところは?
全体的には相手がプレッシャーをかけてきて、シュートフェイクにどんどん飛んでくるチームだったから僕らも逆に取る形でフェイクして上手く次の人にパス回しが出来てシュートに繋げられたところが良かった。個人的には僕らのチームには素晴らしいシューターがいるから、ゴールにアタックするのは僕やJB(ジャーメイン・ボイェット)の役目なので、それをやろうと強く思ってそれが表現出来たのが良かった。

―第3Qあたりから上手くいきはじめた感じでしたか?
そうですね。前半はミスも多かった、4Qも多かったんですけど。入りが少し乗れなかったのがありましたが3Qはみんなでこのままじゃダメだって言って、出来たのでそれがそういう結果になったと思います。

―片岡選手にとってはbjリーグ初勝利ですね。どういう気分ですか?
どのリーグでも連敗は辛いし勝つのはすごく嬉しいことには変わらないので、これは僕の良い思い出のひとつにして、次に頑張っていくだけです。

―試合後のミーティングでは浜口HCはどういったお話をされましたか?
明日もあるから一喜一憂することなくと言われました。切り替えて。

―選手はどんな雰囲気でしたか?
勝てたので今までは全然違いました。笑顔が出ていたし、今日は喜んでいいと思います。すごく良い雰囲気でロッカールームを去れました。

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ジャーメイン・ボイェット選手
西京極でずっと試合がなかったのでようやく帰ってこれたなということと、ブースターの皆さん、サポートしてくださる皆さんにようやく会えたなというのと、そこで勝てたというのが嬉しかったという試合でした。

―キャプテンとして8連敗したチームの状況をどう見ていましたか?
8ゲーム負けてまして、チームはハードに戦っていましたが、もっとハードにプレーしなくてはいけなかったとずっと思ってました。それがようやく今日の試合で出来た。もっともっとハードに頑張るということ、そういう気持ちであったりが今日は出来た。うちはタレントが揃ってるチームなので、そこの部分が出れば勝てるチームだと思っています。

―後半からパス回しが出来るようになった感じでしたが、岡田優選手や片岡選手が火をつけてくれた感じですか?
僕と(岡田)優とマサ(片岡大晴)がエネルギーをチームにもたらすということが仕事だと思います。それがしっかり出来た。一人二人じゃなくてチーム全員が自分たちの役割をしっかり遂行してプレー出来たから勝てたと思います。チームバスケットで勝てた試合だと感じています。

―ハンナリーズはもっと順位が上でなければならないチームだと思います。これからの意気込みを。
やっと西京極の素晴らしいブースターの皆さんの前で1勝出来たことで今日が上にあがっていけるきっかけになる日だと思っています。これをきっかけにどんどん上に進んでいけたらと思います。うちのゴールは有明に行くこと。それを目指して勝ち上がっていきたい。

―昨シーズン、ボイェット選手は平均2桁得点を残してらっしゃいますけども、今シーズンあまりボールを絡む機会が無いというか、ドライブインにしてもスペースが無いのか、そういうことを含めてオフェンスの問題に関してどう思ってらっしゃるのかどうか。今日もターンオーバー22ですけれども。
まだお互いを知り合って、お互いがどういう動きをするかというのを学んでいます。お互いがそれをやってる途中です。僕にしても優、マサにしてもみんなボールが欲しいというふうに思っているんですけども、徐々にスペースも良くなっている。

今の状態を良いチャレンジというふうに受け止めて、新しいチームになっていますのでお互いがお互いのことをどういうふうにするのか試合の中で知りながら徐々に良くなっていけたらと感じています。今の私たちの仕事は勝つこと、自分たちの仕事を遂行して勝つということが一番大事だと思いますので続けていきたいなと思います。

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岡田優選手
ようやく勝ててホッとはしてないですけど、ホームでこういう結果が出てよかったと思います。

―オフェンス面でチームとして、よく出来ていたと感じたところは?
よくボールが回ったし5人がボールをよく触れたと思います。ああいうディフェンスをしてくる相手にはああいうオフェンスが効くと炎さんも言っていたしチームのみんなも理解していたので思った通りのオフェンスが出来た。最後にシュートが入ったというのが大きいですけど、入らないにしてもああいうパスを回すオフェンスをしていきたいなと思います。

―我慢する場面で我慢できるようになってきたとおっしゃってましたが今日は出来ましたか?
今日は良いパスを待つことが出来たし判断も良かったと思うので、最後シュートも入っていたし今日のような形、自分も頭も体も動かしてやっていきたいと思います。

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浜松

河合 竜児HC
8連敗中の京都さんのどうしても勝ちたいという気持ちに負けた。点差的には大きな違いは無く、お互いの止めたい部分は止めていたと思います。ゲームとしては良いゲームができていた。最後はどうしても勝ちたい京都さんと、何とかなるだろうとなってしまったうちの選手達の違い。最後集中できていればまた違ったゲームが出来ていたゲームだったかなと思います。8連敗中だがどこかで当たる日が来ると思っていたので、そういう意味では非常に警戒して臨みましたが残念な結果になった。明日は気持ちを入れなおしてやりたい。

―先日のゲームで大勝したのは今日の負けの原因として関係ありましたか?
特にないです。去年だったらありえたと思います、大勝したあと、良いゲームをしたあと落とすということが。それはもうブースターさん達もわかっていたと思います。去年のような不安定さ、メンタルの部分の弱さを今シーズンの選手達に特別感じるところは無かった。しっかり集中して入ってきたと思いますが最後もったいなかった。明日は修正したいと思います。

―バスケットの部分で京都のどういうところにやられてしまったか?
良い状態で守って守ってもうちょっとで24秒を迎えるところで、岡田君が空いてしまう。なぜそこで空いてる、という。あとリバウンドのところですよね、タフショットを打たせたにもかかわらず最後そこで集中出来なかった。あぁ、また渡っちゃった、っていう。弱気にならないための集中力が必要だったと思います。