東北カップ1回戦・岩手-東京 岩手:桶谷HC、山本選手、高橋選手 東京:青木HCのインタビュー

9月22日(土) 秋田市立体育館で行われたプレシーズンゲーム「東北カップ」の1回戦、岩手ビッグブルズ―東京サンレーヴスの試合後インタビュー。岩手:桶谷大HC、山本吉昭選手、高橋憲一選手。東京:青木幹典HC。
(文・写真/宮川 紀元)

東京サンレーヴス

青木幹典HC

―今日の試合の総括
はい、何か逆に質問があれば。今日は見ての通りの試合だったので。

―岩手の印象
強いですね。やっぱり外国人のタレントをあそこまでそろえられると、ちょっと辛かったですね。いいチームでした。

―チームの状況は?
正直遅れている部分があります。外国人であったり、康平や伊藤拓郎が出れなくて。まあ怪我の状況は、週明けには康平は間に合うと思います。まあ開幕に向けて、焦ってもいいことはないですので、選手の人数も少ないですし。焦らずに調整していきたいと思います。

―収穫は?
収穫は何もないです(笑)。見てわかるように。すみません(笑)。

―後半に入って、良かった部分は?
ジャレットがちょっと肘をやっちゃって(怪我して)、後半出られなかったし、ほとんど何もできなかったです。

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岩手ビッグブルズ

桶谷大HC

―今日の試合の総括
出だしはもっと固くなるかな、と思ったんですけど、ディフェンスからすごくいい動きを見せてくれて、そこでイニシアチブをとれました。ディフェンスからの速攻だったり、その流れでインサイドに入れて点数を入れたり。
前半は良かったんですけど、後半から少しスローテンポになってしまって。第4Qに関してはやっぱり、ゾーンオフェンス。これに関してはまだ、僕自身がそこまで(練習メニューに)入れてなかったので(笑)。ここは反省するというか、しっかり課題を持ち帰って対策を練りたいなーと思います。
そこはやらしてなかったからしょうがないんですけど、やっぱりディフェンスがソフトになったり、リバウンドを簡単に取られるシーンが後半目立ったので、そこを40分間通して、相手がマンツーにしようがゾーンにしようがディフェンスから走れるようにしたいなと思います。

―インサイドは制していた印象を受けました。
そうですね。後はもうフリースローですね。まあ元々フリースローをうまい選手を取ってきていないんですが、ある程度しっかりやっていかないと他のチームとの差が出てしまうので。

―何か見えたもの、課題はありますか?
モメンタムがいい時は本当に爆発力のあるチームで、悪い時に歯止めをきかすような選手が出てきてくれたらいいのかな、と思います。

―日本人選手について
やっぱり悪い時に、石橋だったりはすごくいい働きをしてくれました。高橋なんかはすごく淡々と、何が起きても淡々とプレーしてました。後、(相手のディフェンスが)ゾーンになった時にアウトサイド(のシュート力)を気にして山本を入れなかったんですけど、最後山本を入れて見たらパス回りが良くなったので、そういう意味では細かいところでいい特徴が見つかったと思います。

―初戦としては、何点くらいの出来ですか?
まあ、今日の得点くらいじゃないですかね(笑)。71点。前半は良かったけど、後半上がりきらなかったっていう。

―高橋選手の活躍について
憲一に関しては逆境になっても勝ってる時も同じようなプレーを、慌てることなく冷静にやってくれました。アウトサイドのシュートなんかも、相手に流れを持って行かれそうな時に止める役割を果たしてくれました。そういうのはこれからも期待したいと思います。

―澤口選手がまだ苦しんでいる印象がありました。
そうですね。これからもっともっと彼のいいところを引き出してあげたいと思いますけれど。それに関しては本当に、今年はいい選手集まっているんでね。練習の中でやっぱりプレーイングタイムを勝ちとってほしいな、と思います。

―練習の成果が出たな、という部分は?
ハーフコートオフェンスなんかはすごく良かったんじゃないかなと思いますね。ディフェンスに関しても、練習以上に激しいディフェンスができました(笑)。やっぱりゲームになると高まって。これをもっと練習でやって、その中で課題をつぶしていけたらいいなと思います。

―では一番の勝因はハーフコートオフェンスですか?
いやー、勝因はやっぱりあっちの選手が揃ってなかったことです。うちが良かったというよりも東京さんはけが人が多くて、しっかりしたメンバーが揃っていなかったということだと思います。自分たちがめちゃくちゃよくて勝ったわけではないので、そこは満足しないようにしたいです。

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山本吉昭選手

―今日の試合を振り返って
まあいいところも出たし悪いところも出たので、悪いところはすぐ修正して明日につなげたいと思います。とりあえず勝てたことには満足しています。

―公式では初めての実戦でしたが、堅さはなかったですか?
自分たちがやることは決まっているので、特に固さはなかったです。

―良かった点はどこですか?
テーマとして、見ているお客さんに楽しんでもらえるランニングゲームを前半はできたのは良かったと思います。でもそのランニングゲームを後半はできなかったというのは、やはり課題だと思います。

―キャプテンから見て、チームの雰囲気はどうですか?
みんなでコミュニケーションを取って、向かうところは一緒なので、すごくいい雰囲気だと思います。

―昨シーズンのこの時期と比べると、完成度も段違いに見えます。
そうですね(笑)。それはもう、見ている人が一番よくわかるんじゃないかと思います。

―外国人選手と、先に練習していた日本人選手の融合はうまくいきそうですか?
やはりやることが私たちの場合はトライアングルオフェンスと決まっているので、それは外国人選手たちの方が慣れている戦術だと思います。適応力はあるはずです。そこに自分たちがはまるようになるので、すぐ、もっともっといいトライアングルオフェンスが見せれるんじゃないかなと思います。

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高橋憲一選手

―今日を振り返って、いかがでしたか?
前半からディフェンスが機能して、そこからいい展開のオフェンスに入って、簡単にスコアできました。ちょっとゆっくりした、余裕をもった試合展開だったと思います。

―チームの状況、印象
まだ(合流して)約1カ月なんですけど、いい部分悪い部分たくさんあるので、悪い部分を減らしてさらに良くなっていきたいですね。

―生まれの秋田ということで、シュートが決まった時の声援がすごかったですね。
あまりプレーしていると観客の声は聞こえないんですけど(笑)、ワイドオープンになったら積極的に打とうと思っていました。満足できる結果ではないですけど、次はさらにいい結果に繋げていきたいな、と思います。

(テレビカメラの後ろで笑いを誘うスニード選手を指さし)すみません、ちょっとあいつが(爆笑)。

―今回チームメイトになった4人の外国人選手にはどんな印象を持っていますか?
彼らは日本、このリーグでの経験があるので、そこが一番大きいなと思います。やっぱりアメリカのバスケットボールと日本のバスケットボールはタイプが少し違うと僕は思っているので、このリーグを経験した彼らが入ってくるというのは、他のチームに比べてちょっとスタートラインが違うと思います。

―ブラックレッジ以外は桶谷HCのチームにいた経験のある選手ですね。
桶谷さんのやりたいバスケットをほかの選手より理解しているので、そういう選手が外国人にいるというのはやっぱりチームにとってプラスだと思います。

―チームにおける自身の役割
得点の部分と、あとはアシストですね。得点だけになってしまうと、シュート入らない時にどうするのかってなるので。シュートが入らない時も、味方のディフェンスを引きつけて味方にパスを出していきたいです。

―今日は11得点でした。
たくさん取れたらそれはいいですけど、何%の成功率でその試合を終えるかが重要だと思います。

―本番さながらの環境でしたが。
仙台からもたくさん見に来ていたので、その人達にも僕のプレーを見せることができたのはすごくうれしいですね。故障してずっと試合に出られない時期もあって、昨シーズンはつらい思いをしてたんですけど、今日はたくさん使ってもらいましたし。試合に使ってもらえる、信頼してくれることに対して、僕はプレーでコーチに恩返しというか、応えていきたいですね。