6月23日 千葉ジェッツ チームトライアウト、ヘッドコーチと受験者のインタビュー

6月23日(土)千葉県の東京成徳大学にて、bjリーグ、千葉ジェッツのチームトライアウトが行われ、千葉ジェッツ冨山晋司ヘッドコーチが見守る中、17歳から32歳までの総勢34名の選手がチームトライアウトを受験した。

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冨山晋司ヘッドコーチ

-今日のトライアウトを振り返って
今日初めて千葉のロゴが入ったシャツに袖を通しました(笑)
トライアウトについては、これだけ沢山の選手がバスケットを職業にしようと思っている事は良いことなのではないかなと思います。

-良い選手は居たのか?
思っていた、想像していた以上の選手は何人か居ました。昨シーズン、岩手のトライアウトではただ5対5をやっただけだったので、その反省を活かして今日はやりました。

-その5対5を今日のトライアウトではやらなかったが?
参加選手の90%以上がガードです。そうなるとサイズのある選手が不利になるだけなので、最初から5対5は止めようと思っていました。ただ普通に4対4をやっても面白くないので、特殊な負荷を与えて、その中でどれくらいチームとしてアジャスト(適応)出来るかを見ていました。
チームとしてグループワークが出来ない若者ではダメだと思うので、なるべく同じグループの中で多くのメニューを熟(こな)すようにもしましたし、どれくらいコミュニケーションが取れるのかも図ったつもりです。

-外国人選手も含めチーム編成はある程度決まったか?
いいえ、まだ何も決まってないです。
ノーコメントということにしておいて下さい(笑)

-自分のスタイルを決めているか?
昨シーズンもこの質問をよく受けましたが、スタイルはないです。
そのスタイルを語って負けていては話にならないですし、スタイル云々よりも勝つこと重要だと思っています。
沖縄の外国人選手をコーチするのと秋田の外国人選手をコーチをするのでは当然違うはずですし、全く同じスタイルでコーチする人は居ないと思いますから。自分が使いたいタイプの選手は勿論居ますが、そういう選手だけを獲得出来るとも限らないので、選手を見極めて「チャンピオンシップ」を取ることを掲げたいと思います。
トライアウトの終わりに総括として受験者に話しましたが、千葉での受験がダメでも他のチームを受ける可能性が有る訳ですし、他のチームでも日本人選手で7番目、8番目として契約する可能性も残ってると思います。他のチームもそうだと思いますけど、(7,8番目の)スポット的な選手を獲得する時に一番必要とされているのは、グループでも、組織でも、選手以前に人間としてもしっかりしているかどうかだと思います。

-トライアウト見ていていつも思うのは一芸に秀でた選手を見る機会がない。それについてどう思うか?
選手個人個人のリサーチが不足している感じです。
例えば自分がポイントガードでNCAAの大学選びをしようと思った時に、デューク大学に入りたいと思っても、カイリー・アービング(現NBA クリーブランド・キャバリアーズ所属)が入学した直後で、自分には出場時間は無いかなと考えますし、そのチームに足りないのは何かなと普通はリサーチすると思います。
今日トライアウトを受けた選手たちがどれくらいリサーチしているのか疑問に思います。bjリーグを見渡した時にどういう選手が7番目8番目に出場する選手なのか、大枠で考えるプロバスケットボール選手の姿と、実際に千葉が欲しいプロ選手像にはちょっとズレはあると思います。千葉の選手になるためにトライアウトを受験するのであれば、どうして(自分の持ち味をもっと)磨かないのかと思いますね。今日も可能性のある選手は沢山いましたから。

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★受験者インタビュー

三澤貴弘(みさわ たかひろ)選手

-トライアウトを受けようと思ったきっかけは?
ずっと以前からプロの選手になりたいと思っていました。世界で通用する選手になりたいと思っています。アメリカのABA(静岡ジムラッツ)でも2年間プレーした経験し、日本でプロになるのが1つのステップだと思って受験しました。
合同トライアウトではドラフト指名されなかったので、チームトライアウトを受けました。

-自身の出来は?
常にどんな状態でも100%の力を発揮しないといけないので、言い訳は出来ないですね。

-アピールしたい部分は表現できた?
そうですね。ドライブとディフェンスが自分の持ち味なので、その部分ではアピール出来たと思います。

福田幹也(ふくだ みきや)選手

-今日のトライアウトの最年長?
そうですね。32歳なので、最年長だと思います(笑)

-トライアウトを受けようと思ったきっかけは?
昨シーズンは横浜ビー・コルセアーズの練習生でしたが、契約には至らなかった事と、まだ(現役で)プレーしたいという気持ちがあるので、出身は横浜ですが、そこに限らず自分が(プレー)出来る場所を求めて受験しました。

-自身の出来は?
自分自身で評価するうえではまだまだですし、トライアウトで目立つことが出来なければいけないと思っているので、その部分では足りなかったのかなと思いますね。

-アピールしたい部分は表現できた?
ガードの選手が多い中で、自分はガード/フォワードというポジションなので、(攻守での)つなぎ役やスポットシューターとしての役割をしたかったのですが、ボールに絡むチャンスが少なかったです。もっともっとボールに絡んでも良かったのかなと思っています。

-急造チームでは難しい?
そうですね。皆ポイントガード、シューティングガードの選手ばかりで、ボールを欲しがる選手が多いので、難しい部分はありました。ただ評価する人たちはきっと見ていると思うので、自己犠牲ではないですが、今日はチームプレーに徹したつもりです。