チームとブースター一体となった秋田、逆転でカンファレンスセミファイナルへ(5月6日)

5月6日(日)秋田市立体育館で行われたプレーオフ1stラウンド、仙台89ERSが先勝して迎えた第2戦は崖っぷちで渾身のチームバスケットを見せた秋田ノーザンハピネッツがわずか38失点で快勝。
運命の第3戦は仙台が見事な切り替えを見せたが、残り1:55にキアースの3ポイントで逆転した秋田が逃げ切り、超満員のブースターの前でカンファレンスセミファイナル進出を決めた。

第2戦

ゲームの出だしは、秋田・キアースと田口の速攻。前日の敗戦を引きずることなく、絶好のスタートを切る。その後も抜群のチームオフェンスで次々と加点。一方仙台は会場を埋め尽くした秋田ブースターの醸し出す雰囲気にひるんだのか、第1Q僅かに2得点。それも秋田のチームファウルが5つになったペナルティによるもので、完全に自分たちのリズムを見失ってしまう。

第2Qも秋田が庄司、菊地の連続3ポイントで引き離しにかかる。仙台も残り6:59、デュークスの3ポイントでこの日初めてのフィールドゴール。すると薦田、日下の3ポイントとシングルトンのダンクも決まってようやく落ち着き始める。前半終了時点で32―17で秋田がリード。

後半も秋田はチームでボールをシェア。今までになかった、あらゆる選手が得点に絡む展開を披露する。仙台もフィッツジェラルドらがスコアするが、すべて単発。特に圧倒的有利なはずのインサイドで、秋田の堅守に苦しむ。

ラストQ、仙台はトンチニッチの3ポイントで反撃を試みるが、秋田ディフェンスを前にリズムをつかめない。秋田は7フッター2人を擁する仙台を相手に“4ガード1フォワード”のすべてアウトサイドプレーヤーという布陣で見事なディフェンス。そしてグリーンの大活躍で勝負が決まると石井、吉元を投入して第3戦に主力を温存する余裕も見せて完勝した。

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(文・写真=宮川 紀元)

スコアボード

5月6日(日)14:00

第1Q 第2Q 第3Q 第4Q 合計
秋田ノーザンハピネッツ 20 12 22 18 72
仙台89ERS 2 15 14 7 38

【スタート】
秋田ノーザンハピネッツ:#1イージェイ・ドレイトン、#10庄司和広、#11マイカル・キアース、#12菊地勇樹、#24リッキー・ウッズ
仙台89ERS:#4志村雄彦、 #7薦田拓也、#9ジョニー・デュークス、#21ラシャード・シングルトン、#22ダン・フィッツジェラルド

【レフリー】
JIN(じん)/加納 康平(かのう こうへい)/Gonzo(ごんぞー)

【観客者数】
3451人

【主な個人スタッツ】
秋田ノーザンハピネッツ:グリーン14点、ドレイトン8リバウンド
仙台89ERS:薦田8点、デュークス9リバウンド

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