確かな成長を見せた岩手がホーム連勝、秋田はウッズ孤軍奮闘も最終戦飾れず(4月22日)

4月22日(日)花巻市総合体育館で行われた岩手ビッグブルズ―秋田ノーザンハピネッツの試合は、勝負どころで集中力を見せた岩手が今年に入って初めての連勝を手にした。

第1Qは中盤から岩手は山本の3ポイントを皮切りにケネディのアリウープまで10連続得点を見せ、絶好の滑り出し。秋田もウッズとスワンストンの活躍で4点差まで巻き返す。

第2Q、またも岩手が山本の3ポイントから10連続得点、リードは12点に。すると秋田もウッズの個人技で反撃と、第1Qと同じような展開に。秋田の追い上げムードで迎えた最後のオフェンス、秋田はスローインをミス。ラッキーなワンチャンスが回ってきた岩手はケネディが冷静にミドルショットを決め、6点差として前半を終える。

第3Qはクライバー、ケネディらの高確率なアウトサイドショットで岩手が一時リードを16店に広げる。しかし秋田のウッズの再三のアタックに手を焼き、マロイ、ボイキン、クライバーがファウルトラブルと、不安要素も残して最終Qへ。

第4Q、秋田がウッズの大活躍で残り約7分半の時点で4点差に追いつく。それでも大事な終盤に力を発揮したのはホームの岩手。ケネディの3ポイントにマロイがバスケットカウントで続き、再び2ケタリードを奪う。秋田はウッズを中心に終盤まで粘ったが勝負どころのプレスディフェンスでローテーションミス、これを逃さなかった岩手のワンマン速攻で勝負あり。岩手がホームで連勝を飾った。

岩手は終始リードしながらたびたび激しい追い上げにあい、決して盤石と言える試合ではなかった。しかし勝負どころでは集中力を切らさずに秋田を圧倒。外国人選手と日本人選手、中と外とバランスの良いオフェンスが光った。苦しい1年目のシーズンながらもこのところ成績は上向きで、シーズン開幕直後に力なく連敗を喫した相手に成長した姿を見せ付ける格好となった。
秋田はウッズが44得点と孤軍奮闘。ウッズが岩手のインサイドプレイヤーを完全に翻弄したが、チームカラーの3ポイントが全く入らず。この日はアウェーゲームにもかかわらず1階席の大部分を秋田ブースターが埋め、ホームゲームさながらの雰囲気だったが、声援に応えることはできなかった。秋田にとってはこの日がレギュラーシーズン最終戦だったが、3連敗という苦しい状態のままプレーオフへ突入することになった。

(文・写真=宮川 紀元)

スコアボード

4月7日(土)14:00

第1Q 第2Q 第3Q 第4Q 合計
岩手ビッグブルズ 22 17 30 25 94
秋田ノーザンハピネッツ 18 15 26 25 84

【スタート】
岩手ビッグブルズ: #1澤口誠、#13山本吉昭、#15トーマス・ケネディ、#22ショーン・マロイ、#27ジャーマル・ボイキン
秋田ノーザンハピネッツ:#0カイル・スワンストン、#4長谷川誠、#9ライオネル・グリーン、#10庄司和広、#24リッキー・ウッズ

【レフリー】
JIN(じん)/田村 豊(たむら ゆたか)/上田 信彦(うえだ のぶひこ)

【観客者数】
1596人

【主な個人スタッツ】
岩手ビッグブルズ:ケネディ26点11リバウンド、クライバー20点、マロイ15点12リバウンド、山本15点6アシスト
秋田ノーザンハピネッツ:ウッズ44点13リバウンド、キアース14点

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試合後の冨山、中村両HC。岩手の山本選手、澤口選手のインタビュー(プレミアム限定)

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