【プレミアム限定】ファウルトラブルで苦しんだ滋賀が第4Qの猛攻で逆転し、アウェイ新潟での勝利をもぎ取る。(74-81)

4月21日(土)アオーレ長岡で開催されたbjリーグ、新潟アルビレックスBBvs滋賀レイクスターズ、試合後のインタビュー。(文=荒木ユタカ)

拮抗した試合の立ち上がりから最初に抜け出したのは新潟。アウトサイドショットを中心にハーフタイムで9点のリード。後半に入ると滋賀はフロントラインのファウルトラブルで苦しくなるが、粘り強いディフェンスとインサイドアタックでゲームを崩さず、最終Qに入ると攻守で激しくプレーして一気に逆転。オフェンスのリズムの組み立てられない新潟をしっかりと守り切り、滋賀が勝利を飾った。

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滋賀レイクスターズ

アラン・ウェストオーバーHC

-今日の試合の総括について
タフなゲームでした。

新潟はすごく良いチームだなと感じました。新潟チームは最初激しくゲームに入って私たちを苦しめましたけど、後半は私たちのディフェンスも良くなりリバウンドも好調でした。

どっちに転んでもおかしくない試合でしたが、最後よいシュートを決めてくれた選手を誇りに思います。

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新潟アルビレックスBB

マット・ギャリソンHC

-今日の試合の総括について
前半の我々の内容は良かったと思います。後半はオフェンスでやるべき事が遂行しきれないところが出てきて、後半の両チームのフィジカルさも増した感じもあったと思います。今日一番我々にとって痛かったのは、滋賀にオフェンスリバウンドを与えすぎたこと、オフェンスリバウンドからのセカンドショットをやられ過ぎてしまいました。

アオーレという新しいアリーナということでリングも硬いので、ロングショットは弾かれてロングリバウンドになるというのは試合前から話していたのですが、それをしっかり取らなければいけませんでした。

あとは終盤、しっかりとFTを決めきれば勝つことが出来たと思うのですが、そこを決めきれなかった。そんなゲームでした。

-先週の日曜も(京都戦)、同じように終盤に逆転されての敗戦でした。オフェンスの雑さを感じたのですが、チームのオフェンスについてはどう考えていますか(新聞)
後半、フィジカルさが上がってきた中で、オフェンスを決めきることが出来ませんでした。(ディフェンスに)押し出されてしまい、もらいたい場所でもらえない事が何度かありました。またパッサーが(インサイドへのパスを)見過ぎてしまい、オフェンスが停滞してしまった部分もありました。

ただ狙い通りに出来た時はいい内容のオフェンスもあったので、その狙い目をチームとして明確にしていくことが明日は必要だと思います。打ちたいシュートもたくさん打てていたので、必ずしも全てのオフェンスが悪かったとは思いません。ファウルももらえてましたし、FTのチャンスも得ていました。あとはそれを決めきる事と、2ポイントのフィニッシュをしっかり決めきる、これが出来れば明日はまた違う内容になっていくと思います。

-明日がホームでの最終戦となりますが、どのような意気込みで臨みますか?(雑誌)
勝つ以外ないと思っています。これが我々のキャリアの最後のゲームだと思って出しきるつもりで戦います。

-今日、横浜が勝ったことでイースト2位が消滅しました(新聞)
何位でフィニッシュしても、(プレイオフでは)3戦のうち2戦で勝たなければいけないのは変わりありません。もちろんホームで戦いたいので我々はその為に戦っていますし、ファーストラウンドをパスして2位で戦えればより良かったと思いますが、どちらにしても2試合勝たなければいけないのには変わりないので、どの順位でフィニッシュしても戦い続けます。いずれにしてもしっかりとオフェンスを遂行しきる、FTをしっかり決めること、ボールを大事に扱ってターンオーバーしないこと、これは絶対に変わりませんから、これを続けていくだけです。

-新しいホームコートでやってみた印象は(テレビ)
素晴らしいアリーナで、今日勝つことが出来れば、スポーツイベントのこけら落としとしては最高の出だしだったと思いました。我々は最後まで戦ったのですが、負けてしまいました。明日は絶対に勝って、長岡のみなさんに勝利を届けたいと思っています。

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#23佐藤公威選手

-今日の試合について
チーム全体としても個人としても凄くストレスの溜まった試合で、負けたのは事実なのですが、悔しい試合でした。

-自分自身のプレーについては(テレビ)
最初はアタックしたんですけど(ファウルが)吹かれない。それは仕方ないことなので、変わらずアタックしていきたいんですけど、後半はいい流れに持ち込めたような気がします。

-地元長岡で新しい体育館でのプレーでした(テレビ)
最初のゲームを勝ちで飾りたかったんですけど、勝負の世界なので、また切り替えて、明日は勝てるように頑張っていきたいです。

-試合にはどんな気持ちで入りましたか(テレビ)
地元長岡と皆さん言うのですが、僕の中では毎試合毎試合のルーティンで入ったつもりでした。皆さんの前でプレー出来たのは本当に嬉しく思います。

-実際にこの体育館でプレーしてみた感触は(テレビ)
リングが新しくてボールが跳ねるので、その対策はしていました。あと、ブースターの皆さんとの距離がすごく近いと感じました。

-そのブースターの声は聞こえていましたか(テレビ)
そうですね、「アルビレックス」というみんなの応援、声援には背中を押されましたね。

-今日は残念ながら敗戦となりましたが、明日については(テレビ)
さっきミーティングでも話したんですが、自分達がやりきれなかった事は明確になっているので、明日の朝また練習して試合に臨みたいと思います。

-改めて、長岡のみなさんにどんなプレーを見せたいですか(テレビ)
最初のゲームは負けてしまったんですが、明日は勝てるように、長岡の皆さんに勝つ瞬間を見せれるように頑張りたいと思います。

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#32池田雄一選手

-今日の試合について
前半まではすごくいいゲームが出来たと思うのですが、後半の勝負どころで相手の流れになってしまいました。勝ちきれなかったゲームだと思います。

-同じような展開の試合が続いていますが(テレビ)
前半、3Qが終わった時点でリードしているんですけど、第4Qでひっくり返される試合がちょっと多いと思うし、そこはチームとして勝ち切れないので、今後はしっかり対応していきたいです。

-具体的には何が原因でしょうか(テレビ)
勝負どころでターンオーバーが出てしまうというのがひとつあると思います。あとはしっかりリバウンドを取れない、相手のオフェンスを止められないという部分が、リズムを悪くしている要因だと思います。

-プレイオフに向けて(テレビ)
(イースト)2位は消滅しても、まだ3位のチャンスがあるので、また気持ちを切り替えて明日から一戦一戦、戦っていかなければいけないと思うし、プレイオフに向けて、チームとしての勝ち方をしっかり作っていかなければいけないと思います。残り3試合、大事になってくるので、チーム一丸となって戦っていきたいと思います。

-自分自身のプレーについては(テレビ)
出だしは自分もいい流れで入れたんですけど、後半は相手のマークもキツいですし、もうちょっとシュート精度を上げていかなければいけないと思います。今日はターンオーバーしなかったと思うんですが、チームとしては減らしていかなければいけないと思います。僕が(ターンオーバーを)しなかったから、ではなくて、チームとして減らしていくことだと思います。

-新しい体育館でプレーしてみてどうでしたか(テレビ)
すごく立派なアリーナで、プロ選手としてプレー出来るのは本当に幸せだと思います。勝つ姿をブースターの皆さんに見せられなかったのはすごく残念だったので、明日は勝つ姿を見せられるように頑張りたいと思います。

-第4Qは苦しいオフェンスが続きましたが、あの時間帯は(テレビ)
インサイドがちょっと慌てた感じもあったし、アグレッシブに行ってもファウルをもらえないという場面が何度かあったと思います。あそこはもうちょっと外にボールを回して、またインサイドに入れる、ディフェンスを広げるという作業が必要だったと思います。相手のシュートミスからのリバウンド、そこの修正もしていかなければいけないと思います。

-終盤のオフェンスについて(新聞)
インサイド、インサイドと単純に狙いすぎているというか、もうちょっとパスを回して、ディフェンスを広げていかなければいけないと思います。

-第4Qで30点許し、ゴメス選手には10得点されました(新聞)
外からのオフェンスで割ってこられる場面だったので、ヘルプに行っても彼(ゴメス)はパスが上手いですし、非常に難しいマッチアップでした。

-今回も終盤のオフェンスが課題になりました(新聞)
今日の朝、確認したプレーは、毎回のタイムアウトで指示されるんですけど、ここ最近で初めて決まったプレーもありました。メンバーが変わった時にまたそのプレーをチョイスしたんですが、間違ってしまう選手もいました。やはりそういった小さい事を修正していかなければいけないと思うし、替わった選手も、いつゲームに入っても大丈夫のように準備しておかなければいけないと思います。

-相手のインサイドにファウルトラブルがありながら、そこで押し切ることが出来ませんでした。試合を通じて、インサイドで相手の強さを感じましたか(バスナビ)
ターンオーバーもいくつかありましたし、ゴール下まで行けているんですけどフィニッシュまで行けない。インサイドプレーヤーも練習していますが、ゲームで決めてくれていれば、もっと楽な展開、ウチのゲームプラン通りにいけたと思います。

ああなってしまう(インサイドでフィニッシュしきれない)と、(滋賀のディフェンスが)インサイドにヘルプに行かないので(アウトサイドも)1対1で守られてしまうので、シューターもフェイスガード気味に張られてしまいます。あとはナイルに強引な1対1をやらせればいい、となってしまうので。やはりフィニッシュ力を、インサイドだけでなくチームひとりひとりが高めていく必要があると思います。

-久しぶりに、チームとしてFTの入らないゲームでした(バスナビ)
FTは練習というより気持ちだと思います。いつも通り打っているんですけどね・・・。

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#54クリス・ホルム選手

-今日の自身のパフォーマンスについて
絶対に勝たなければいけない試合だったんですけど、勝ち切ることが出来ませんでした。個人的にはとても内容の良くないパフォーマンスをしてしまったと思います。いつもはやらないターンオーバーもやってしまいました。自分はもっとやらなければいけないと思います。リバウンドはもっと取らなければいけないし、もっとスコアしなければいけないし、もっとFTを決めきらなければいけません。この負けに関しては、自分にすごく責任があると思っています。

-そのターンオーバーについてですが、藤原選手にボールを奪われて得点された場面はどのような状況だったのでしょうか(新聞)
※第4Q残り2分、ホルム選手がボールを失い、藤原選手が速攻に走って得点した滋賀の70点目。
自分がボールをもらった場所が、普段はなかなかボールをもらわない場所(トップの位置)で、そこでパスを回そうとしたんですが、みんなディナイされていました。ディナイされているということは、自分がアタックすればリングまでのレーンがあるのではないかと思ってアタックしたんですけど、それは決して自分の得意なプレーではないので、それがターンオーバーに繋がって、向こうの得点に繋がってしまったと思います。

-明日に向けては(新聞)
まずはボールをしっかり扱ってターンオーバーをしないということ。リバウンドももっと取らなければいけないですし、何より明日は勝たなければいけない試合なので、もし自分のパフォ-マンスの内容が悪かったとしても、チームが勝てれば構わないと思っています。とにかく勝ちたいです。明日は今日以上にアグレッシブに行って、FTを今日以上に決められれば、言うことないです。

-昨シーズンを新潟でプレーしたアシュビー選手とのマッチアップでしたが、意識することはありましたか(バスナビ)
特に元新潟だからと意識はしませんし、個人的な意識もありません。チームを変わりながら、彼とは4年間マッチアップし続けていますが、どの試合でも彼とのマッチアップは激しい戦いになりますし、ジュリアス選手はbjリーグでも最も優秀なセンターの一人だと思います。自分も同じポジションの選手として、そのようなベストプレーヤーに対して常にベストのプレーをしたいと思いますし、ゲームの中でフィジカルな戦いになるというのは、試合前から覚悟して臨んでいます。

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#20ナイル・マーリー選手

-第4Qのオフェンスをうまく組み立てられませんでした(新聞)
滋賀のディフェンスはすごくスイッチが多く、そのような要素はあったと思うんですけど、FGは決められない代わりに、FTはもらえていたと思います。そのFTを決め切ることが出来れば、勝つことが出来たゲームだったと思うし、しっかりとフィニッシュするということが、今日の我々は欠けていた部分であり、それが負けてしまった要因だと思います。

ただ間違いなく言えるのは、(敗因は)オフェンスではなくディフェンスということです。彼らに好きにやられたところがあって、そこは皆んな分かっていると思います。

-ディフェンスで修正が必要なところはどこでしょうか。第4Qにはゴメス選手に10得点を許しました(新聞)
ゴメス選手に関しては、しっかりとディフェンスが彼の正面、コースに入ってディフェンスすることが大事になると思います。今日は彼がハイポストでボールを持つと、そのまま直線でリングに向かっていました。そこで真っ直ぐに行かせないとか、ヘルプを呼ぶといったことが明日は必要になると思います。滋賀のオフェンスでは、実際にはFGでやられたのはそんなになくて、FTをたくさんもらって、それをしっかり決め切って点差を離したと思います。ペッパーズ選手の3ポイント以外は、それほどFGでやられたという場面は無かったと思います。

-ベンチスタートになってしばらく経ちますが、実際にはプレイングタイムは以前と同様に長くなっています。この状況はプレーしていてどうですか(バスナビ)
フィットの度合いということに関しては、すごくいいと思っています。自分が入る時に、チームがリングにアタックできていないのであればアグレッシブに自分が行こうと思ってますし、スコアもどんどん狙っていこうと思っています。その時の状況によって、自分に求められることをしっかり選択してやるということだと思いますし、それは出来ていると思います。

サイズ的にアンダーサイズになってしまうので、4番(PF)でプレーする時は難しさを感じますけど、しっかり出来ていると思いますし、チームに求められていることをやるだけなので、それは有効に機能していると思います。