3月25日(日)能代市総合体育館で行われた秋田ノーザンハピネッツ―埼玉ブロンコスの試合は、粘る埼玉を振り切った秋田が勝利した。
写真提供:秋田SV-ハピネッツ
第1Qは両チームともにアウトサイドシュートが良く決まって、互角の展開。秋田はあえてオンザコート2(外国籍選手2人のみ)でプレーする時間帯を作るなど、前日とは違った戦術を見せる。埼玉もミラーをスタートに起用するなど、一味違う作戦。途中出場となったハンフリーもドライブ、ミドルショットで得点する。
第2、第3Qは常に秋田がリードしながら、埼玉も逆転圏内に踏みとどまる展開。埼玉はインサイドにドライブやパスでボールを通し、粘り強く食らいつく。一方秋田は第3Q終了間際に速攻から菊地の3ポイントでリードを広げる。
第4Qも秋田が離しにかかっては埼玉が追いすがる“エレベーターゲーム”が続くが、試合が動いたのは残り4分を切ってから。秋田がキアースとウッズのインサイドでの得点で一歩抜け出すと、スワンストンと菊地の3ポイントで突き放す。残り20秒にまたも菊地の3ポイントでとどめを刺すと、残り4秒には埼玉のオールコートディフェンスを振り切ってスワンストンがダンクを叩きこみ、勝利に花を添えた。
埼玉は終盤まで秋田に食らいつくが、最後に集中力とチーム力の差が出て5連敗。個人技に頼る場面が多く、点数以上に内容に差があった。
秋田は接戦ながらも、終始ある程度の余裕が見える試合運び。外国人選手がチームプレーに徹し、ターンオーバーをわずか4つに抑える丁寧な試合運びで4連勝とした。
また今節は高校バスケットの名門・能代工業高校の御膝元で、“バスケの街”として知られる能代市での開催となった。会場は、高校バスケではインターハイ、国体、ウインターカップに次いで“4つ目のタイトル”とも評される能代カップの会場としても有名な能代市総合体育館。秋田の長谷川誠、菊地勇樹、信平優希に加えて埼玉の新井靖明、北向由樹と5人の能代工業OBが凱旋。秋田の石井秀生も能代市出身とあって、会場には当時を知るファンも多く駆け付けた。菊地が2日続けて終盤に大事なシュートを決めたほか、埼玉の新井と北向も好プレーを披露し、“バスケの街”が大いにバスケに沸いた週末だった。
スコアボード
3月25日(日)14:00
– | 第1Q | 第2Q | 第3Q | 第4Q | 合計 |
秋田ノーザンハピネッツ | 23 | 25 | 21 | 28 | 97 |
埼玉ブロンコス | 24 | 20 | 17 | 26 | 87 |
【スタート】
秋田ノーザンハピネッツ:#0カイル・スワンストン、#7佐野吉宗、#10庄司和広、#11マイカル・キアース、#24リッキー・ウッズ
埼玉ブロンコス:#2ケニー・サターフィールド、#7北向由樹、#11ジェイミー・ミラー、#21新井靖明、#41ジョン・フラワーズ
【レフリー】
堀田 兼史 (ほりた ともふみ)/上田 信彦(うえだ のぶひこ)/小泉 慎二(こいずみ しんじ)
【観客者数】
2279人
【主な個人スタッツ】
秋田ノーザンハピネッツ:スワンストン21点、ウッズ20点8リバウンド11アシスト、ドレイトン15点8リバウンド、キアース12点、菊地12点
埼玉ブロンコス: フラワーズ25点ハンフリー16点、北向15点、ミラー11点12リバウンド
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試合後の中村、ナカセ両HC。秋田の菊地選手、ウッズ選手、埼玉の北向選手のインタビュー(プレミアム限定)
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