【プレミアム限定】秋田・中村和雄HC 埼玉・ナタリー・ナカセHC 秋田・ドレイトン選手、菊地選手インタビュー(3月24日)

3月24日(土) 能代市総合体育館で行われた秋田ノーザンハピネッツ―埼玉ブロンコスの試合後インタビュー。秋田:中村和雄HC、イージェイ・ドレイトン選手、菊地勇樹選手。埼玉:ナタリー・ナカセHC。
(文・写真=宮川 紀元)

埼玉ブロンコス

ナタリー・ナカセHC

―今日の試合の総括
今日を振り返って一番痛かったのは、スタッツを見ていただいてわかる通りフリースローです。フリースローが全てだったと思います。非常にいいプレーを最初から最後まで続けて頑張ってくれたと思います。そこは称賛に値します。
特に、新井選手。スタッツを見る限り、非常にいい数字だったと思います。自分自身も満足していると思います。常に彼は(チームを)元気づけてくれて、シュートを打ち続けなさいと強く言い続けてきた結果がここにきて表れていると思います。

―オフィシャルタイムアウト明けの驚異的な粘りはどこから来ましたか?
プレスディフェンスが功を奏したと思います。秋田の選手の目に、驚異のようなものもうかがわれましたし、それによってターンオーバーが生まれたと思います。それによって我々にポゼッションが多く生まれ、その分でカムバックできたと思います。

―秋田の印象はどうですか?
非常に3ポイントシュートを打つのが好きなチームという印象を持っています。オフェンス型のチームという印象を受けました。面白いと言えば変ですが、我々もオフェンス型のチームですので、当初から点の取り合いを考えていました。明日もそうなると思いますが、ディフェンスを頑張って失点を抑えなくてはいけません。ただ、オフェンス型同士の点の取り合いは楽しみにしています。

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秋田ノーザンハピネッツ

中村和雄HC

―今日の試合の総括
えーと、見た通りです。
個人の能力は、レベルが違った、実際ね。たとえば2番の選手(サターフィールド)は、NBAにいた選手だから。41番(フラワーズ)もそう。35番も前半ゼロだったけど、後半来ると思って。やっぱり、ハンフリーはハンフリーだから。
ちょっと(点差が)離れるとうちの外国人は、能力ないくせにあいつら(埼玉の選手)と同じようなことしやがって。審判とけんかしてみたり。
少々悪いのは文句言えるんだけど、あれだけ悪いと、あれだけヘボやると怒る気にもなれない。それに、怒っても聞く耳持たないんだな、こういうときは。自分だってわかるだろうから。人に言われなきゃわからないようなことじゃないから。十分に自分でわかるアホさだから。水町にしても、庄司にしても。バカか、って話。勝てないチームなんだ、まだ。ああいうところでミスしたり、フリースロー入んなかったり。それに尽きるかな。

まあ、いいかな、この程度だと思えば。だから今日は、文句も言わないで(ミーティングを)終わってきました。さっさと帰ってビールでも飲みたい(笑)。

―第4Qに追い上げられた原因は何でしょう?
あれもね、ダメもとのシュートなんですよ。あの3ポイントは。でも、これはありうることなんだな。ああいうことが。そんなにないんだけど。特に2番(サターフィールド)のショットはちょっと異常かな。ああいうことが起こりうるということを、分かんなきゃだめですね。いざとなれば、起こるんだ、ああいうことは。ジャメイン・ディクソンだとか、アーノルドとか、起こるじゃないですか、ああいうの。自分にないからって相手もないと思うんだ(秋田の選手は)。もうあと何センチか頑張れれば、ってのをわかってくれれば。

―HCにとっては全然関係ないと思いますが…
関係ないこと聞くな(笑)。

―長野が負けたので、プレーオフ進出が決まったのですが。
全く関係ない(笑)!以上です。

―最終Qに選手の気が緩んでいたわけではないのですか?
それはない。ただ、あの程度の差はあるってことだ。あの2番(サターフィールド)と41番(フラワーズ)は、ちょっと中々なんだ。おれらにはないタイプかな。

―ディフェンスはいかがでしたか?
ダメ。ダメだったな、全然ダメだったな。
たとえば、イージェイがいい時は信平が出てるんですよ。信平も、もうちょい、ってのがいっぱいある。あの足があるんであれば、もうちょっと活かせるかなってのを自覚してほしいな。イージェイがあれだけいいってことは、信平が良ければ繋げていけるってことなんだから。信平の出番が多くなっているときに安定していければ。最後のところでファウルだけはやめろよ、って言ったって、やるから、あのバカは。もう、能代に置いていこうかな(笑)。おかしいでしょ。それだけダメって言ったのにな。そういうところをチェックしないと、これからは難しいかな。

―終盤のタイムアウトではどのような指示をしましたか?
負けるゲームじゃないんだ。常にセーフティリードはしてるんですよね、競ったけども。で最後は、ここらへんで(ファウルゲームの)フリースローをもらうんだ、っていった庄司があのバカ(2投失敗)やったでしょう?もうどうしていいかわかんねえじゃん、ああなったらな(笑)。本当はあそこは、庄司か、カイルか、菊地にボールを入れればいいの。庄司は悔しいだろうな、相当な。埼玉に前いたから、塩でも送ったかな。埼玉の人にな。なんかそういう感じするな。なんかいいものもらったんだろう(笑)。

―スワンストンと菊地に出せという指示だった?
そうそう。庄司も含めて。ああいうときは、リッキーは出さないんだ。ロニーはなお出さない(笑)。

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イージェイ・ドレイトン選手

―今日の大活躍の要因は何ですか?
最近はリッキーがいい活躍をしていたんですけども、コーチには自分もアグレッシブに行けと言われていたので、その結果だと思います。

―フリースローの精度がすごく高くなりましたが、以前との違いはありますか?
とにかく反復、反復、反復です。チーム練習後も、個人的な練習をルーティーン化してやってきた結果だと思います。

―最終盤、かなり追い上げられましたが、どういう気持ちでプレーしましたか?
相手はとても忍耐強くて、全くあきらめずにどんどん向かってくる姿勢を示していました。結果、勝てたのは本当に良かったです。明日も勝てるようにしっかり頑張りたいです。

―チームの中でのあなたの役割は何ですか?
ディフェンスリバウンドと、スコアすることも少し。オールラウンドにいろんなことを任せられていると思いますけども、シーズンが終盤になるにつれて自分の責任も大きくなっていくと思うので、それに負けないように力強くプレーしていきたいです。

―日本ではバスケの街と言われている能代での試合でしたが。
能代と言う場所については、たくさんいいことを伺っています。とりあえず今日は試合が終わった後なので休憩したいですが、明日時間があれば、見まわってみたいです。

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菊地勇樹選手

―最後の大事なフリースローを打つ時、どんなお気持ちでしたか?
いや特に、いつも通りの感じで(笑)。

―プレッシャーはなかったですか?
ないです。そういうの感じたら絶対はずすんで(笑)。

―チームとして、あれだけ驚異的な追い上げにあうと雰囲気はどんな感じになるんですか・
みんなは分かんないですけど、自分は普段通りです。

―想定外でしたか?
向こうは個人の能力がすごいあると思うんで、うちらのディフェンスが甘かったというのもあるし、チェックしなけれなシュートは入ると思います。そこを修正していかなければいけないのかな、と思います。
ピック&ロールのチェックや1対1のマークの仕方っていうのが、もうちょっと間合いを詰めなくてはいけないと思います。

―長野が負けて、プレーオフが決まりましたが、何か思いはありますか?
いや、特にないです(笑)。
長野とどこですか?
(―仙台と、オーバータイムで。)
へえー。5番(デレク・ライヴィオ)出たんですか?
(―出てないです。)
へえー…。

―今日、自身のプレーについては?
大事なところで3ポイント落としたので、もっと確率を上げたいです。コーナーで落とした2つは、フリーだったので。

―能代の雰囲気はどうですか?
すごく温かくて、いいですね。アットホームな感じで。

―フリースローは得意ですか?
得意か不得意かって言ったら、得意です。

―明日の意気込みをお聞かせください。
今日以上にハードだと思うんで、気持ちをしっかり持って集中してやりたいです。