3月17日(土)秋田県立体育館で行われた秋田ノーザンハピネッツ―信州ブレイブウォリアーズの試合は、秋田が第2Qに大量リードを奪ってそのまま逃げ切った。
最初に試合が動いたのは第1Q中盤。秋田がスワンストンと庄司の5連続3ポイントで一気に流れを引き寄せる。すると今度は信州がロバーツのダンクやバスケットカウントで11点連取を見せ、一歩も譲らない。
この日最大のポイントとなったのは第2Q。開始直後にロバーツの得点で信州が逆転。しかしここから秋田がオールコートディフェンスを仕掛けると流れは完全に秋田へ。スティールから速攻を連発、続いてこのところ不調だった庄司もこの日2本目の3ポイント。最後はドレイトンのブザービーターでリードは18点に広がった。
なんとか立て直したい信州は第3Q、ヒューズのダンクやロバーツのインサイドの得点でいいスタート。一方秋田もウッズ、スワンストン、水町とバランスよく攻めてすぐに応戦。
第4Qにも信州が宇都宮の3本の3ポイントで反撃を試みるが、秋田もこの日好調の庄司の3ポイント、スワンストンの豪快なダンクで得点。信州は攻守ともにいいプレーが長く続かず、なかなか射程圏内に捕えることができない。そうしている間に、またも秋田はプレスからの連続速攻でスワンストン、信平がバスケットカウントをもらい、勝負を決めた。
秋田はこのところ好調だった菊地が不発に終わるも、逆に不調が続いていた庄司がチームをけん引。ウッズとスワンストンの連携も良く、相手守備に的を絞らせなかった。さらにオールコートプレスをはじめとしたディフェンスもさえて18スティールを記録、信州に終始気持ちいいプレーをさせなかった。
信州は中心選手のライヴィオとラケットを欠き、外国人選手3人という苦しい台所事情。それでも宇都宮や齊藤洋介らがアウトサイドシュートで得点を重ねたが、秋田の激しいディフェンスに対してターンオーバーを30も記録し、そこから速攻で得点を奪われる場面が頻発。特に第2Qは全くチームが機能せず、ここでついた点差を最後まで挽回することができなかった。
(文=宮川 紀元)
写真提供:秋田SV-ハピネッツ
スコアボード
3月17日(土)18:00
– | 第1Q | 第2Q | 第3Q | 第4Q | 合計 |
秋田ノーザンハピネッツ | 21 | 25 | 17 | 20 | 83 |
信州ブレイブウォリアーズ | 20 | 8 | 19 | 17 | 64 |
【スタート】
秋田ノーザンハピネッツ:#0カイル・スワンストン、#7佐野吉宗、#10庄司和広、#11マイカル・キアース、#24リッキー・ウッズ
信州ブレイブウォリアーズ:#6齋藤崇人、#11齊藤洋介、#24リー・ロバーツ、#32エドワード・モリス、#34タイラー・ヒューズ
【レフリー】
JIN (じん)/清水 博(しみず ひろし)/加藤 和義(かとう かずよし)
【観客者数】
1927人
【主な個人スタッツ】
秋田ノーザンハピネッツ:ウッズ19点6リバウンド6アシスト、スワンストン19点、庄司15点5スティール、キアース11リバウンド
信州ブレイブウォリアーズ:齊藤洋介15点、ロバーツ13点12リバウンド
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試合後の中村、青木両HC。秋田のスワンストン選手のインタビュー(プレミアム限定)
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