【プレミアム限定】リバウンド争いを制した新潟がホームで快勝。琉球の連勝を6で止める(76-64)

3月10日(土)、聖籠町町民会館で開催されたbjリーグ、新潟アルビレックスBB対琉球ゴールデンキングス戦、試合後のインタビュー。(文=荒木ユタカ)

立ち上がりは好調だった新潟だが、琉球のゾーンディフェンスを攻め倦ね後手の展開となる。第2Qは7-15の拙攻で、琉球がハーフタイムで34-26とリード。後半に入ると新潟がリバウンドで奮闘し、またトランジションからの得点で効果的に得点。オフェンスが停滞する琉球を逆転し、76-64で勝利を収めた。琉球の連勝は6でストップし、新潟は4連勝でイースト5位に浮上した。

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琉球ゴールデンキングス

桶谷大HC

-今日の試合の総括について
第3、第4Qのリバウンドに尽きると思います。そこまでは悪くないディフェンスで、2ポイントも3ポイントも悪くない数字だったんですけど、第3Qに、あちらのオフェンスリバウンドが7に対してこちらのディフェンスリバウンドが6と上回れてしまいました。第4Qに関しても(新潟の)オフェンスリバウンドが8、こちらの(ディフェンス)リバウンドが7と上回れてしまいました。こういったゲームになってしまうと勝てない。そういったゲームにさせてしまったのは自分の責任だと思うので、明日はもう1回、選手を戦わせたいと思います。今日は新潟さんがすごくハッスルしてたので、明日はそれに負けないように、しっかりしたいと思います。アジャストとかそういったレベルではなくて、執念を見せられるような戦いをしたいと思います。

今日は本当に新潟さんがハッスルして、勝つべくして勝った試合だと思います。

-64得点に終わったオフェンスについては?(新聞)
ディフェンスリバウンドを取れなくて、(そこから)走れなかったというのが一番のカギだと思います。ウチはやはりディフェンスから走るチームなので、ディフェンスリバウンドを取れないと、こういったハーフコートのバスケットをさせられてしまい、得点が伸びなくなってきます。明日はもう1回しっかりディフェンスを頑張って、そこから組み立てたいと思います。

-アウトサイドシュートの確率が最後まで上がらなかったのは?(バスナビ)
そこはもう決めてもらうしかないですよね。こういうアウトサイドの入らないゲームもあると思うので、こういった時に自分達に何ができるのか?と言えばリバウンドだったり、ルーズボールでハッスルする必要があったんじゃないかなと思います。明日はこれを反省して、これを踏まえてまたオフェンスを修正したいと思います。

-岩手戦もそうでしたが、アウェイの1試合目で苦戦するというのはチームの課題でしょうか?(バスナビ)
そうですね、課題です。やはり自分達が(試合に)ソフトに入った時は、良くないです。そういった雰囲気を作り出しているのは僕だと思うし、プレイオフでこんなにソフトに入ったら勝てる試合も勝てなくなってしまうので、そこはしっかり一発勝負で勝てるようにやっていきたいですし、この課題を克服したいと思います。

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新潟アルビレックスBB

マット・ギャリソンHC

-今日の試合の総括について
我々の出だしは非常に良くて、シュートもよく入っていたし、いいスタートが切れたと思います。途中からシューティングスランプに陥ってしまい、シュートが入らなくなってしまいました。ただディフェンスは試合を通して良かったので、オフェンスのシュートは入ってなかったですが、そこまで試合が崩れなかったと思います。前半だけで並里選手に15点取られていたので、ハーフタイムでその守り方を変えて、後半はそれが効果的に効いたと思います。今日の試合はすごくいい試合だったと思うんですけど、彼らは素晴らしいチームですから、明日はより激しく戦ってくると思うので、しっかり準備しなければいけないと思います。

スタッツでは、アシスト(18-8)、リバウンド(54-44)、ターンオーバー(10-12)の部分で我々のほうがいい数字を残しています。個人としては向上しなければいけない選手もいますが、チームとしては、勝つために必要なスタッツというのを出して、相手を上回ることが出来たと思います。

沖縄さんはここまでまだ(週末2連戦で)2連敗というのが無いですから、最初に沖縄さんを連敗させるチームになりたいと思ってます。

-相手のオフェンスを64点に抑えた事について、どのようなディフェンスが有効だったのでしょうか?(新聞)
沖縄さんは我々のインサイドにすごくアタックしてきましたけど、それに対して我々のインサイドもよく守っていたと思いますし、インサイド(の選手)だけで守るのではなく、お互いにヘルプしてカバーダウンして、外からのディフェンスのヘルプももらいながら、よく守れていたと思います。

向こうのシューターに対するディフェンスというのはすごく警戒していて、3ポイントを止めることをこの試合のカギとしていました。(沖縄の)ビッグマンに対してカバーダウンして小さく守りながら、シューターにボールが渡った時はとてもいいクローズアウトをして、外のシュートもうまく止めたと思います。

我々のディフェンスプランについて詳しく話すことは出来ませんが、いいディフェンスからしっかりリバウンドも取れていましたし、全体的にいいディフェンスが出来たと思います。今日の試合を受けての修正点もあるので、また明日のシュートアラウンドでしっかり修正して、明日また勝てるように準備したいと思います。

今日はマンツーマンでしっかり守れていたし、今までやってきた通常のゾーンディフェンスでも守ることができたので、特別なディフェンスというのは今日は出してはいないです。今日またビデオを見て、そういった修正が必要か見極めていきたいと思います。

-琉球のゾーンディフェンスを攻められなかった事については?(バスナビ)
ゾーンオフェンスに関しては、第2Qで7点しか取れてないですから、間違いなく機能していませんでした。そこも明日しっかりと修正していきたいと思います。

試合全体に関して言えば、試合の終盤も含めて、FTをしっかり決めきったことが大きかったと思います。(新潟のFT22/29)

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#32池田雄一選手

-チームの勝利と、自身のチーム最多出場記録について(新聞)
※この日の出場で新潟の選手として246試合目の出場となり、小菅直人(琉球)の245試合を超えてチーム史上1位となった。
沖縄さんはウェストで単独1位のチームなので、チームで勝てたというのは自信にもなりますし、今日の勝利はすごく嬉しく思っています。

自分の出場記録はあまり気にしてなくて、本当にトレーナーの2人のおかげだと思うので(阿部アスレチックトレーナー、圓山トレーナー)、その2人に感謝したいと思います。

-今日の自身のプレーについては?(新聞)
今日は前半でファウルトラブルになってしまって、思うようなプレイングタイムではなかったんですけど、ベンチでも気持ちを切らさずしっかり声を出していたし、集中力を切らさずに準備していたので、第4Qにあのようなプレーが出来たのだと思います(第4Q、4:49の出場で8pts、FT4/4)。

-シュートの調子は良かったですか?(新聞)
決して悪いタッチでは無かったですけど、沖縄さんのディフェンスがすごく激しくて、あまりイージーなシュートは無かったです。チームで作ってもらったチャンスもあったし、決めることができたので、また明日も集中して臨みたいと思います。

-守っていた小菅選手は以前の出場記録を持っていましたが?(新聞)
試合前にお互いにその記録について話したんですけど、小菅さんはずっと新潟でプレーしてましたし、沖縄に行ってからもよく連絡取ったり、(小菅選手が新潟に)帰ってきた時は一緒にトレーニングする仲なので、敵ですけどマッチアップして楽しかったです。

-今日は小菅選手の得点を抑えましたね(新聞)
※小菅直人:5pts、FG2/10
小菅さんは今日はあまりシュートの調子が良くなかったみたいですし、味方が(自分のディフェンスが)抜かれてもいいヘルプをしてくれたので、そのおかげだと思います。

-最多記録の他にも、池田選手はずっとスタメン出場を続けていますが、体のケアについて意識することはありますか?(新聞)
疲れが溜まってくるのは仕方ないと思うのですが、休みが続いて、疲れていない時でもしっかりケアに行って、少しでも気になったら阿部さん、圓山さんに相談してケアしてもらっています。細かい部分も含めて(ケアを)6年間続けているので、怪我せず試合に出られているのではないかと思います。

-キャリア1年目に怪我をしてプレー出来なかったことは意識しますか?
1年目は、怪我に関しては無関心でした。両足を手術して、長いリハビリも経験して、怪我しない体づくりというのを相談しながら意識していたので、それが結果として付いてきているのはいいことだと思います。これからもトレーナーの2人にはお世話になると思うので、しっかりお願いしたいと思います。

-明日勝てば連敗のない沖縄に連勝となります。どのように挑みますか?(新聞)
沖縄に連敗がないということはあまり意識せず、自分達のバスケットを出来るように集中して、朝の練習からしっかりやっていきたいと思います。沖縄さんはこれであっさり連敗するチームだとは思わないので、今日以上の気持ちで臨みたいと思います。

-苦しい前半から持ちなおして後半で逆転勝利というのは、チームとしての手応えを感じますか?(バスナビ)
前半はなんとなくのペースで向こうのリズムになりかけていたんですけど、そこをディフェンスで粘れたことはチームとして自信になったと思うし、過去の負けパターンでは、あそこから10点、20点とズルズル離れることがあったので、そこで粘れたことは、今後に繋げていきたいと思います。

-今回の琉球戦も含めて、ウェスト上位との対戦がシーズン終盤まで続きます。今日の試合に勝ち、明日の試合は今後に向けたひとつのテストケースになると思いますが、どのような課題を持って試合に挑みたいですか?(バスナビ)
このリーグでは連勝しなければなかなか順位も上がっていかないし、そういった難しい戦いなんですが、今日の勝ちは、いい所をしっかり覚えておいて、また明日は明日の戦い方があると思うので、それはスタッフが話して明日、伝えられると思うんですけど、それをしっかり遂行することが選手にとって大事だと思います。僕らに出来るのは、しっかりと体のケアをして、気持ちを整えることだと思うので、ひとりひとり油断なくしっかり戦っていきたいと思います。

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#3アーロン・マキシー選手

-今日の試合の勝利と、MVPの受賞について(新聞)
とても嬉しく思っています。勝つことが出来て嬉しいのですが、また明日試合があるので、これで満足してはダメだと思うし、今日出来たことも、もっともっと上手く出来たことがたくさんあります。明日の朝またシュートアラウンドがあるので、そこでやるべきことを確認して、明日の試合に臨みたいと思います。

-第4Qだけで16点を記録しましたが、オフェンスで意識したことはありますか?(新聞)
特別に変えたことは無いのですが、毎日僕達は激しくぶつかりあって練習しているので、その中でチーム全体で向上して、誰でもスコアすることが出来ます。今日はたまたま自分だったということだと思います。

-ホルム選手がファウルトラブルもあってベンチの時間が長くなる中、リバウンドで意識したことはありますか?(新聞)
どのような状況でも、クリスがいない時は全員がリバウンドの意識を高める必要があると思います。クリスは素晴らしいリバウンダーで、一人で25本もリバウンドを取ってくれたりするのですが、彼がいない時は全体に小さくなりますから、全員がリバウンドへの集中力を高めることが必要になります。クリスやベネットとよくふざけあって話すのですが、コートに出ているビッグマンが何本リバウンドを取れるか、自分が出ていない時はお前が取ってくれとお互いに言っています。ビッグマンで出来るだけリバウンドを取るというのは、いつもチームで話しています。

-ここまでのシーズンはスタメンが多かったですが、ここしばらくはベンチスタートとなっています。フィジカル的やメンタル的に、スタメンとベンチスタートの違いはありますか?(バスナビ)
試合に対する入り方はいつも同じなのですが、ベンチから出る時は、ベンチから出てすぐにリズムを作らなければいけないので、集中力を高めておかなければいけないし、しっかり準備しておく必要があります。ゲームへの臨み方は、スタートでもベンチでも変わりません。