3月4日(日) 大館市樹海体育館で行われた秋田ノーザンハピネッツ―ライジング福岡の試合後インタビュー。秋田:中村和雄HC。福岡:金澤篤志HC。
(文・写真=宮川 紀元)
ライジング福岡
金澤篤志HC
―今日の試合の総括
まず昨日105点やられてしまったので、今日はとにかくチームディフェンスをやっていこうということで、選手には話しました。そのチームディフェンスによって自分たちで勝利を手繰り寄せたと思いますし、選手たちが自分たちでやろうという声も昨日から出ていたので、選手の意識とパフォーマンスがすごく高いいいゲームだったなと思います。
秋田のチームも本当に素晴らしいシューターが整っていて、カイル選手だったり、ドライブの得意なウッズ選手、本当に止めることがなかなか難しかったです。2試合戦って、本当に素晴らしいチームだという感想を持っています。
とにかく今日はもう、ディフェンスに尽きると思っています。
―ディクソン選手の復帰は大きかったですか?
そうですね。やはり彼はいい3ポイントシューターでありながら、周りに合わせるプレイだったりアシストパスもさばけますし、ディフェンスも駆け引きの中で良いポジショニングしてくれる選手です。そういうクレーバーな選手がいてくれるというのはすごい力強いですし、コートの中でもディフェンスをやっていこうと声を出してくれますし、本当に素晴らしい選手だと思います。
―インサイドでファウルをもらうプレイや合わせるプレイが多かったですが、それは狙っていったのですか?
今日というよりは、今週の秋田2戦というのはやはり狙っていたところで、ローポストに対してのディフェンスはダブルチーム来たりするので、そこでネガティブな逃げのプレーをしないでしっかりカットしながらインサイドアウトサイド、もう一回インサイドというようなことは考えていました。やっぱりインサイドもアウトサイドもいい選手が揃ってますので、そういったところの信頼感もあると思いますし、今日は本当によく頑張っていたと思います。
―冒頭のチームディフェンスとは、具体的にどういうことですか?
具体的にいいますと、ペイントを守れとか、ヘルプサイドをしっかり守れとか。3ポイントを打たれるなとか、本当にベーシックな、基本的なことしか言ってません。それだけやれば後はもう、状況判断するのは選手なのでそこは選手に任せている部分で、チームディフェンスというのは本当に基本のそこだけです。
―それが今日はしっかりできていたということですか。
そうですね。まずトランジションディフェンスがしっかりできていたので。ビッグマンの選手がしっかりリバウンドをとって、取れなくてもしっかり戻って守ってくれたというのは評価できます。
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秋田ノーザンハピネッツ
中村和雄HC
―今日の試合の総括
まずアウトサイドが全然入らない状態でいくと、もうリッキー1枚、こういうバスケットになる可能性は十分ある。いかに、カイルにしても菊地にしても庄司にしてもアウトサイドが機能しないと、うまくいかないと思いますね。
カイルも、最後にシュート入れてもしょうがないじゃないですか。あれを最初にやらないと。それをしゃべっても、なかなか最初はパッと理解できないんですよ。何回もしゃべるとわかる。何分の何とか、何点とかって問題じゃないから。いつ取ったかが問題なんですよね。ただ、取る力はあるから。
ポイントガードが、ロニー(ライオネル・グリーン)とかがやっぱりカイルが見えないんですよ。ロニーを使ってるんだけど、ロニーとリッキーってのは幼馴染なわけですよ。だからリッキーもロニー、ロニーもリッキーしか見えないんですよ。これがもうちょっとこう、バランスかな。カイルにもっと使い道があるって感じがするんですよ。
カイルが入らない、菊地が入らない、庄司が入らないとなるとリッキーがひとりでやり出す。一番悪いバスケット。リッキーはやっぱり突破力あるし、カイルにもシュートがあるから、この2人が柱になっていく。
あとは…まだ半信半疑でやってる。ロニーはもうちょっとこないとダメかな。吉宗はある程度使った分だけ良いと思うんですよね。吉宗使うということは、あとはロニーかな。ロニーが第3の、リッキー、カイル、ロニーと3本柱のような状態になってくればってのがこのチームの構想かな。後は庄司や菊地あたりがどう絡んでいくかって感じですかね。そう思って見てました。ほんと、見てるって感じ、今日は。ゲームやってるって言うより。
―ロニーに期待する部分というのは、やはりリバウンドですか?
あのねー、もうちょっとアタックしてほしい。リングに。性格的にこう…。責任をおまえに持たせるぞ、って感じでロニーにこれからやらして行けば良いかなって感じするんですよ。やらせてみようと思います。
―ファウルがかさんでいらいらしてる選手も多かったように見えましたが。
何とも言えないんだ。これはしゃべっちゃえばもうおしまいだから。それについては答えない。我慢するよりないかな。
―カイルとリッキーに偏重してしまうのがやはり悪い?
カイルとか菊地、庄司が入らないとリッキー1枚になっちゃう。これが一番悪いバスケット。だから彼らのシュートが入るか入らないかが問題かな。よーいドンで出足から落としまくってるとリッキー1枚になる。今日はもっとも悪い。リッキーは今日ある程度良かったんですよ。
―今日は福岡のディフェンスも厳しかったですか?
2連勝というのは難しいんだ、なかなか。負けると負けた方も気合入ってくるから。完全に受ける感じかなあ。
今度、吉宗をその気になって使うつもりで練習していけば、もうちょっといい状態になってくるかな。
―連携も福岡に比べて悪い印象がありましたが。
負けた時はそんなもんですよ。
―3ポイントが入ってくるとリッキーも周りを見れるようになるということですか?
というより、カイルを見れないんだ、ポイントガードの2人(グリーンとキアース)が。カイルをもうちょっと…。カイル、カイル、カイルって何回言ってもロニーは目に入らない。マイクはもちろん入らないですね。これも難しいですね。
―ロニーもウッズもカイルを見れない?
見れない。ロニーはリッキーより見えない、目に入らない。それをやっぱりなくさなきゃいけないですね。
―見れない理由ってなにかありますか?
リッキーより信頼できないんでしょう。どうしてもリッキー、リッキーで。
イージェイはちょっと膝がダメで使えなかった。
―第2Qのプレーで怪我したのですか?
そうそう。
―接触プレー?
わからない。
―今日の敗戦からどう修正しますか?
吉宗でしょう。吉宗をどう使うかがキーになるかな、これから。菊地にしても庄司にしても、まあ水町にしても信平にしても水ものじゃないですか。吉宗でしょう。2日間使ってみて、使えば使うほどめどが出てきた。吉宗が一本立ちすれば、今度はロニーがどうなるかって話になってくる。この辺の兼ね合いかなと思いますね。
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